この話はつづきです。はじめから読まれる方は「人妻悦子の転落」へ
宅配業者の女が唖然としたまま悦子のはしたない痴態を視ていた
悦子は目の前に居る宅配業者の女を前にして恐ろしい程の羞恥が襲い掛かり両手で乳房と下半身を隠した
「…嗚呼ぁぁ、視ないでッ…視ないで下さいッ!」
悦子は裸体を震わせ涙を流し叫んだ
「あの~奥さんこの伝票にサイン貰えませんか?」
宅配業者の女はそう言いながら恥ずかしさに震えている悦子にボールペンと伝票を差し出した
悦子は顔を隠す様に俯き
「ごめんなさい、貴女が書いて下さい」
絞り出す声で悦子は答えると女はポツリと言った
「会社の決まりで、お客様ご本人のサインじゃないと駄目なんです」
女は渦く丸悦子の前に跪きサインを更に要求した
悦子は差し出されたボールペンと伝票を受け取ると簡単に名前を書き突き出す様に伝票とボールペンを返した
女はそれを受け取るとまじまじと悦子の裸を視て言った
「奥さんの身体とても綺麗ですね」
女の言葉に悦子は俯いたままであった
「奥さん、私も仕事柄色んな家に行くんですよ、時々あなたみたいな変態女とも会う事もあるの」
そう言う女の声が徐々に厳しく冷たい言葉と成っていった
「奥さん、あなたみたいな変態女は沢山の人に視られて歓ぶでしょう!」
そう言うと女はズボンのポケットから折り畳み先の携帯電話を取り出し悦子へ向けるとシャッター音が鳴った
悦子はその音に敏感に反応し身体を一層渦くませ震え泣いて叫んだ
「撮らないでッ!、お願い…撮っちゃダメ!」
ブルブル震える悦子の裸体を不遠慮に撮り続けた
「会社に帰ったら皆に見せてあげるわ、内には若い男も女好きの男も居るからきっと喜ぶわね」
その言葉に悦子は恐怖を感じた
「お願いです、そんな真似はしないで!しないで下さい!」
窶れ憂う表情に女は妖しくほくそ笑んだ
「視られるのが好きな露出狂いが生意気謂わないでよ!」
女は強い口調で言い放ち、その言葉に悦子は咽び泣いた
「奥さんみたいなお金持ちの人には判らないでしょうけどね、私達は毎日朝早くから夜遅くまで街中を駆け回って働いてるのよ!」
女の言葉が辛かった
「ごめんなさい!…本当にごめんなさい!…でもコレには訳があるの…」
「訳?訳が有ったら裸でオナニ-しても佳いの?、どうせ旦那の趣味でしょう!、それにつき合ってる奥さんも相当ね!」
蔑む眼差しが悦子の心を抉り続けた
「あんたみたいな変態女なんか破滅すれば佳いのよ!」
宅配業者の女はそう言うと悦子に背中を向け玄関から出て行った
悦子はゆっくりと締まる扉を見ながら床に倒れ泣いた
しかしあの宅配業者の女の存在が悦子を更に追い込む事に成ろうとは思いも依らなかった
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