狂女39_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女39

15-06-14 09:09

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「狂女」へ

そしてバス停へ行き、友里恵さんの方は友達一人と共にいつも通り横断歩道を渡って行った。
『やっぱり嫌っとるな』
僕はふてくされていた。

帰宅してからも彼女の事が気に掛かっていたが電話は掛かってこず、さすがに以前の行為を悔やんだ。
加奈さんも友里恵さんも失ってしまった・・・。
言い様の無いやるせなさに囚われていた。
しかし、夜に勉強していた時、突然携帯が鳴り、もしかして・・と出るとやはり友里恵さんからだった。
「はい」
<もしもし>
「ごめん、あの時は」
<何よ、あれは>
「うん・・・」
<うんじゃないわよ>
「・・・」
<それで、まだ付き合っとるの?>
「いや、もう・・・」
<本当に最低なんだから>
「ごめんなさい」
彼女を刺激しないように下手に出ているとそれ以上文句を言わなくなり、今度の土曜日にどこかへ行かない?と誘ってきた。
僕は承知し、場所を考えておくと一まず言って電話を切った。
ほっとした。
これからは羽目を外さずに振舞った方がいいな、と思うのだった。

つづき「狂女40」へ


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