狂女35_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女35

15-06-14 09:10

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「狂女」へ

「はあ・・・」
すっかり飲んでしまうと安堵の溜め息をし、とろんとした目で僕を見た。
「いい子だ」
又頭を撫でてやった。

それからエアコンの暖房を切り、窓を開けて温度を下げようとしたが、加奈さんは「ううん」とこちらに尻を向け、いやらしく振る。
「ふふん」
僕は苦笑いをし、まだ勢いを保っているペニスを割れ目に突き刺した。
「ああ・・・」
色っぽい声が洩れる中、僕は無機質にピストン運動を繰り返した。
その最中に勉強机の上の携帯電話が鳴ったので、加奈さんと後ろから繋がったまま立ち上がり、椅子に腰掛けて電話を取った。
友里恵さんからだ。
「もしもし」
<久し振り>
「何だい?」
<今日、会わない?>
「うーん、今忙しいんだ」
<何やってるの?>
「セックス」
<はあ?>
そこで電話を切った。
「ははは・・・」
笑って携帯を机の上に戻すと、加奈さんの乳房を揉んで体を上下にピストンさせる。
「あんあんあん・・・」
しばらくそうやって悦ばせた後立ち上がり、壁に掛けてある四角い鏡の前まで行って鏡を覗いた。
情欲に取り付かれ、もはやセックスにしか生き甲斐を見出せない女・・・。
叔母は鏡の中の自分に気付き、口を開けたままとろんとした目で己を見ていた。
僕は後ろから豊かな乳房を揉みながら、オスとなって性ピストンを繰り返している。
「お前は死ぬまで俺の物だ。いいな?」
悪魔である悦びに浸って耳元で囁いた。
「それ、行くんだ。一二一二・・・」
繋がったまま部屋の中を一緒に歩かせようとした。
「ああん・・・」
中々うまく出来ないのを、後ろで体を密着させ、根気良く導いてやる。
「ほら加奈」
「ううん・・・」
「ほら」
「ああ・・・」
「それ一二一二・・・」
何とかうまく行き、僕たちは部屋の中を一周し、さらに隣室へ行った。
「一二一二一二・・・」
「ふふふ」
「一二一二・・・」
加奈さんが寝ていた部屋でも一周した。
それから自室に戻り、ベッドの上に腰を下ろした。
「んん・・・」
加奈さんは自ら性ピストンを始める。
「あんあんあんあん」
色白の肌にはいつしか赤みが差していて艶っぽい感じだ。
「いい、いい・・・」
その最中に又携帯電話が鳴った。
どうせ友里恵からだろうと無視していたが、中々やまない。
『そうだ』
僕は繋がったまま机まで行き、通話をオンにして思い切り性ピストンを始めた。
「あんあんあん!」
携帯をわざと加奈さんの方に向けて友里恵さんに聞かせた。
向こうからは何も聞こえてこなかったが、すぐに電話を切る音がした。
「ふん」
僕は開き直った気持ちで携帯を戻し、セックスに専念した。
「あっあっあっ・・・」
加奈さんは絶頂が近い事を示し、やがて、「はあっ・・・」とのけ反った。
昼になり、一緒に階下へ下りて居間でカップうどんを啜った。
陽気がいいのでどこかへ行きたいが、小遣いが乏しいので我慢した。
加奈さんは化粧が崩れ、髪も乱れていて何となく退廃的な趣を帯びている。
今までは勝叔父さんがほとんどそうした面倒まで見てきたのだろう。
これからは僕が全てこの人の世話をしなくてはならないのか?
下着や洋服、靴なども・・・。
それはとても無理だと思った。
平凡な高校生が大人の女、それも痴呆女を養える訳が無い。
そのくせ僕は彼女を支配し続けたいのだ。
会話が無い中でもテレビの音声が流れており、麺を啜る音もしている。
その間僕は叔母だけではなく、友里恵さんの事でも気になっていた。
さっきは面白くてついあんな事をしてしまったが、友里恵さんは他の女のよがり声を聞かされてどんな気持ちでいるだろう?
これからどうやってあの人と付き合えばいいのだろう?
もしかしたら、激怒してもう絶交されるかもしれない・・・。
けれど僕は彼女の体も欲しかった。
一つのベッドで加奈と友里恵という二つの女体を同時に嬲ってみたいという欲望は今も心の片隅でくすぶっているのだ。
そんな心中など知る由も無い加奈さんはうどんの汁まで全部胃に収めて満足したらしく、「はあ・・」と手で口を拭って嬉しそうに壁にもたれた。

つづき「狂女36」へ


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