裏・アイドル事情 10_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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裏・アイドル事情 10

15-06-14 09:10

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「裏・アイドル事情 1」へ

「いっけな~い。新曲のフォーメーションの
指示書忘れてきた。
きっとレッスン場に置いてきたんだわ。

明日までに手直ししないといけないのに」
麻美は鞄の中をいくら探しても見当たらない
書類の為に、折角今駅まで来た道を
引き返さなくてはいけなくなった。
(あ~、私ってなんてドジなんだろう)
自己嫌悪に陥りながらレッスン場に
戻ってみると、中から何やら人の気配がする。
(白戸?まだ残って
自主レンでもしてるのかしら)
ソーっと中の様子を覗くように
扉を少し開いた。
(?!・・・)
麻美は余りに予想外の光景に絶句し、
その場で固まってしまった。
「んん、んぐんん~」
「ん~、ううん~、んぐ」
全裸になった二人の女の子達が、
69の形でお互いの秘部を
舐め合っているではないか。
(何をやってるの!こんな所で・・・)
夢中になって女性の秘部を舐め回している
二人は全く麻美の方に気付いていない。
舌を激しく動かすぺちゃぺちゃという音と、
愛液を啜る音が静かなレッスン場に
響いていた。
まだ心臓はバクバクしているが、
少し落ち着いてよく目を凝らすと、
床に仰向けに寝て下になっているのは、
髪型、顔の輪郭から見て
どうやら白戸早紀のようだ。
先程まで自分と二人っきりで
居残りしていたので状況的にも
すぐ認識出来た。
だが上になって早紀の股間に
吸い付くようにクンニしている子が
誰なのかわからない。
「あな・・・」
麻美が
(貴女達、そこで何をやっているの!!)
と扉を開けて飛び出していこうとした瞬間、
上に乗っていた子の顔が上がった。
「ああ~、もうダメェ~」
それは艶めかしい喘ぎ声を張り上げ、
快楽に顔を歪ませる蒼井優香だった。
(どうしてこんな子が?)
優香は将来を期待されるアイドル優等生。
正直、信頼をおいていただけに
早紀を認識した時よりも
ショックは大きかった。
「ああっ、そこ気持ちイイ~、
もうっ、どうしてそんなに上手いの~っ!!
ああ~ん、悔しいっ、
今日は私が責める筈だったのにィ~、
あっ、やんっ、イイ、アアン」
堰を切ったようにアイドルとは思えない
喘ぎ声を発する優香に、
麻美は目の前が真っ暗になりそうだった。
優香は何かを観念したかのように
体をうねらせながら静かに上体を起こした。
そして早紀の顔に跨がりイヤらしい腰つきで
その舌を求め続けたのだ。
「ああ~ん、
やっぱり早紀の舌って気持ちイイよ~、
どうしてェ、どうしてこんなに感じちゃうの~
アンっ、アンっ、アンっ、
もうイキそう、お願い、イカせてェ~っ!」
「・・・瑠衣・・・」
早紀の上でくねる白い裸体を
ほんのり紅色に染め、
快感に喘ぐ優香を見つめて、
麻美は思わず一人の女性の名前を
ポツリと呟いた。
彼女の人生を大きく揺り動かした
嘗ての恋人の名前を。

つづき「裏・アイドル事情 11」へ


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