裏・アイドル事情 9_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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裏・アイドル事情 9

15-06-14 09:11

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「裏・アイドル事情 1」へ

ダンスが苦手な早紀に橘麻美の檄が飛んだ。
「遅い!白戸、アンタだけよ。
白戸以外は帰ってよし。ハイ、もう一回」

「ありがとうございました」
早紀を残して次々と研修生達が
レッスン場を後にする。
「早紀ちゃん、がんばってね」
瑠璃子が手を振った。
だが早紀に応える余裕などない。
「1、2、3、4、1、2、3、4、
はい、そこ!ここで体を回転させる。
いい?もう一回」
「わあ、キツそう~。
ねえ、なんか今日の橘先生、
荒れてなかった?」
レッスン場を出た瑠璃子が優香に話しかけた。
「うん、私も思った。
いつも以上にキツかった~」
優香は振り返り心配そうに
レッスン場の方を見つめた。
「瑠璃子、ごめん、先帰ってて」
「えっ、う、うん。優香さんは?」
「早紀が心配だから待ってる」
「ええ~!あの調子じゃ
何時終わるかわかんないよ」
「うん、大丈夫。それにルームメイトだし、
帰っても一人っきりだから」
「わかった。じゃあ、また」
優香は瑠璃子を見送ると
こっそり楽屋で待つことにした。

「・・・3、4そう!その感じ。
ハイ、じゃあ、白戸も帰ってよし。
電気忘れず消しとくように」
麻美は早紀の居残りレッスンを終え、
レッスン場から出ていった。
バタン!
早紀はその場に倒れ込むように
大の字に寝転がった。
「ハア、ハア、ハア」
体中が悲鳴を上げて暫く動けそうもない。
(私って何でこんなに出来ない子なんだろう)
自分の不甲斐なさに涙が出てきた。
(こんなんじゃ、
あの人のもとに辿り着けない)
『貴女が私の何を知ってるの?』
向井涼子の冷たい目が思い起こされた。
(あんな暗くて深い、
でも吸い込まれるような目、初めて見た。
あの人が何を見ているのか、
私も知りたい)
早紀はいつの間にか股間に手を伸ばしていた。
(あの人が欲しい。
あの目で見つめられながら一緒にイキたい)
疲れ果てているはずの体は刺激を求めて
指を欲した。
「ああ~」
明るいレッスン場のど真ん中で早紀は悶えた。
女陰を濡らしながら
中指をこれでもかというほど縦に上下させる。
「うああ、涼子さん、はああ~」
向井涼子とお互いのオマンコを指で
愛撫し合っている姿を想像して、
早紀はラストスパートに入った。
「はあ、はあ、はあ」
そこには誰も来るはずがなかった。
皆が帰った後のレッスン場。
だからこそこんな大胆なことが
出来たと言えた。
「何してんの?」
早紀はその声に心臓が止まるかと
思うほど驚き硬直した。
そしてすぐさま手をズボンの中から
引っこ抜き入口の方を見た。
そこには優香が立っていた。
「えっ、何も」
(見られた?ヤバい。は、恥ずかしい~)
「嘘。見てたわよ。
あまりに遅いから心配して来てみたら、
一人で何やってんのよ~」
優香の顔は明らかに怒っている。
「えっ、えっ、見てたっていつから?」
(もしかして涼子さんとか
言ってたの聞かれた?)
大股歩きで早紀に近付いたと思ったら
彼女は意外な行動をとった。
「何か屈辱的。すぐ帰ったら
いつでも私とできるじゃん。
私とするよりこんな所でする
一人エッチの方がいいっていうの?」
そう言うと半分ずり下がっていた
早紀のズボンを素早く引っこ抜いた。
「きゃあー、ちょ、ちょっと」
「ふふ~ん、前にこれと似たシチュエーションが
あったわね。あの時とは立場が逆だけど」
「ダメだって。誰かに見られたらどうするの?」
「そんな所でオナニーしてたじゃん。
大丈夫、私以外誰もいなかったから。
優香はギラギラした目をしながら、
早紀のパンティもさっさと脱がせて放り投げた。
「優香さん、なんかキャラ変わってるう~」
「いつもやられっぱなしってのも癪じゃない。
想像の中での私よりずっと
感じさせてやるんだから」
(ああ、そうか。涼子さんの事は
聞かれてなかったんだ)
早紀はホッと一安心して、股間にうずくまる
優香の頭にそっと手を添えた。

つづき「裏・アイドル事情 10」へ


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