狂女29_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女29

15-06-14 09:12

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「狂女」へ

「そろそろ行こう」
ようやく加奈さんの手を引いて前を進んだ。
桜花の華やぎと夕闇の中の人出という、祭りのような非日常的な空間で愛する人と手を繋いでいる事に僕はときめいていた。

時間が止まってほしい・・・このまま加奈さんとずっといたい・・・僕たちはあの反り橋を渡り、ぼんぼりのような灯りに照らされているベンチに掛けた。
すぐに加奈さんが両腕を僕の胸と首に回し、顔を埋めた。僕の目がとろんとなった。
すぐ前を若いカップルが何事も無く通り過ぎる。
この甘い炎を消したくない・・・狂気じみたこの関係を心の片隅では忌まわしく思い、彼女を正常な人間に戻してあげたいと願いつつも、僕に寄せる加奈さんの深い恋心を失いたくなかった。
加奈さんを抱き締め、「好きだよ」と呟いた。
「ユウイチ・・」
叔母の柔らかい体がいつしか僕の情欲を高ぶらせていた。
僕は立ち上がり、彼女を、灯りの届かない暗闇へ連れて行った。
「怖い・・・」
「大丈夫」
僕たちはキスをした。
長く舌を絡め合う。
「ああ・・・」
加奈さんの甘くセクシーな声が洩れた。
繋がりたいという欲求はあったが、まさかここでは出来ず、中途半端な気持ちのまま加奈さんを連れて公園の中を進んだ。
もはや桜を楽しむ余裕は無かった。
公園を出ると左右に民家が続いており、花見帰りらしい数人が前を歩いていても園内の華やぎとは比較にならない程寂しく感じられた。
ふと空を見上げれば、動いている暗雲の間から月が時々姿を見せた。
夜風が一層寂しさを感じさせる中、僕は自宅へ帰る決心が付かないまま加奈さんと共に適当に歩いている内に、とある公衆トイレの近くまで来ていた。
辺りに人気は無く、その男子トイレの中に叔母を連れ込み、パンティを脱がせて割れ目をさすったりした後、片脚を持ち上げてペニスを挿入した。
「ああん・・・」
叔母は僕にしがみ付いて悦びの声を上げた。
だが僕は溜まっていた欲望から一刻も早く解き放たれようと、獣のように性のピストン運動を繰り返すのだった。
「あんあんあん・・・」
叔母は両手を僕の背中にやり、メスになっている。
「あんあんあんあん・・・」
狭く閉ざされた空間での立ったままの行為は性急さもあって野蛮な感じがした。
ずっと血走った目で叔母を見ていた僕はやがて絶頂が迫るや「おおっ!」と声を上げ、ペニスを抜き取って白濁液を叔母の腹辺りに注いだ。
「はあ・・・」
もやもや感からようやく解放されてすっきりした。
しかし叔母はまだ絶頂に達しておらず、「もっとお!もっとお!」とせがむ。
仕方なく指を三本割れ目に入れ、無機質にピストンしてやると満面に笑みを浮かべた。
僕は初めこそ叔母をメス扱いしているのが面白かったが、次第に少し憐れに感じてきた。
自分の性欲を満たす為に相手の痴呆に付け込んでこんな所に連れ込み、悦ばせている・・・。
それも、母さんの妹を・・・。
叔母がエクスタシーを感じて床にしゃがみ込んでも僕は浮かなかった。

つづき「狂女30」へ


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