狂女16_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女16

15-06-14 09:13

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「狂女」へ

加奈さんも両脚を折り曲げて力無く座り、グロテスクな割れ目から白くどろどろした精液がゆっくり溢れ出てくるのが見えた。
割れ目を剥き出しにしたまま口を開けてうっとりしている様子がセックスだけのために生きている白痴という感じで、この女を征服した満足感に浸った。

しかし、開いたままになっているアルバムにふと目をやり、知的で明朗だった中学・高校時代の彼女の写真を何枚か見ていると目の前の加奈さんが不憫に思え、自分がひどい事をしている気になるのだった。
この人は自身の不幸がわかっておらず、それを良い事に俺と叔父は彼女を食い物にしている。
僕は加奈さんを優しく抱いた。
「いい。好き・・・」
「加奈さん・・・」
僕は叔母の頭を何度も撫でた。
彼女を昔のように正気に戻してあげたい。
だが、一旦静まっていた性欲が又湧き起ってくると、絨毯の上で全裸のまま仰向けに寝転んで熊の縫いぐるみと遊んでいる彼女の体が欲しくなり、傍へ行って陰毛を撫でた。
「うふふふ」
加奈さんは僕を見て笑い、股を開いた。
割れ目がペニスを誘っている。
その陰唇を手でさすり、さらに舐め始めた。しょっぱい。
「ああん・・・」
加奈さんは縫いぐるみを脇にやり、快感の声を上げた。
豊満な乳房が震え、それらを両手でぎゅっと掴む。
「ああ・・・」
目を閉じている顔を見詰めた。
『もっと感じてくれ』
唇にキスをすると、返してくる。
『ああ、いい。』
大人の女性を支配しているという誇らしさ。
僕はペニスをゆっくり割れ目に挿入していく。
「あああ・・・」
加奈さんの口からは変わらず喜びの声が上がった。
やがてその上半身を起こし、対面座位で犯し続けた。
「ああん、ああん・・・」
愛しい思いが込み上げていると同時に、犯すのに媚薬も睡眠薬も必要無い重宝な存在だという満足感が僕の性欲を掻き立てていた。
キスをし、乳房をねっとり揉んだ。
しばらくして加奈さんを四つん這いにさせ、後ろから犯し続けた。
「あっ、あっ、あっ・・・」
愛しい人を犬のように扱う加虐的なうれしさと同時に、もうセックスに慣れた男だという錯覚さえ持った。
色白の美しい肌と黒髪。
締まった肉体と揺れる乳房。
エロチックな尻の割れ目。
『ああ、何ていいんだ・・・』
やっぱりこの体を手放せない。
「もっともっと」
加奈さんは自ら尻を振って催促する。
僕は狂ったように性のピストン運動をした。
「あんあんあんあん・・・」
二人ともまるで獣だ。
いや、畜生だ。
強烈な快感が僕の脳を痺れさせていた。
このままいつまでも続いて欲しい・・・。
そんな願いも空しく又も絶頂が迫り、僕は口を開け、目を大きく見開いてピストン運動を繰り返し、彼女の乳房を鷲掴みにしながら「うっ」と呻いて二度目の中出しをした。
「ああ、いい・・・」
思わず歓喜の声が出てしまった。
「はあん・・・」と加奈さんも喜んでいる。
繋がったまま、けだるく体を起こしてふと窓の方を見ると、すでに薄暗くなっている。
『もう帰らなくちゃ・・・』
それでも加奈さんと別れるのがつらかった僕は、俯せに横たわっている加奈さんと添い寝をするような恰好になって彼女の背中を優しく撫でた。
家には帰りたくない。
こんな可愛い人を置いて帰るなんて・・・!
それに、僕がいなくなったら又叔父がこの人をセックス・ペットとして弄ぶだろう。
嫌だ!あの男はどこへ行ったのか、あれからまだ帰って来ない。
このまま二度と現れて欲しくなかった。
加奈さんと二人きりでずっと愛し合いたい。
僕だけの愛しい加奈さん・・・。
後ろから肩をさすったり、脚を絡めたりすると彼女は「ふふふふ」と笑顔で応える。
近親相姦だろうが何だろうが構うもんか。
好きなものは好きなんだ。
その間にも夕闇が下りていった。
明日はクリスマスで、朝から友里恵さんとデートの約束がある。
あまり気が乗らないが、一月以上も前からの約束なので仕方が無い。
僕はようやく加奈さんの陰唇からペニスを抜き、部屋の明かりをつけると、ティッシュで二人の性器を綺麗にしてパンツとズボンを履いた。
それから加奈さんを起こし、自分で下着を着けさせた。
彼女は座ったままパンティを履き、続いてブラジャーを着けていった。
そんな彼女を見ながら僕は、自分がお金の無い未成年者である為この人に対してもっと積極的な行動に出られないのがもどかしかった。
せめて大学生なら・・・。
シャツやスカートを身に着けるのを手伝い、元通りの格好にさせると額に軽くキスをし、「じゃあ・・・」と名残惜しく言って背を向けた。
しかし部屋を出たところで、「ああん、だめえ」という声と共に加奈さんがついて来る。
「ごめん、もう・・・」
僕は強いて断ったが、加奈さんは「ねえ、ねえ」と僕の腕を掴んで引き留めようとする。
困っていた時、玄関の戸が開き、勝叔父さんが現れた。
「帰るのか?」
「はい」
「そうか」
不愛想な口調に、僕は無理やり加奈さんの手を離し、急いで靴を履いてから出て行った。                               
 兄によってセックスの快楽を叩き込まれ、それにしか喜びを見出せなくなってしまっている叔母。
そのおかげで又と無い楽しさを味わわせてもらっている僕は勝叔父さんを責める資格などやはりないし、十代だった叔母を強姦した男を憎んでも筋違いだろう。
その犯人と勝叔父、そしてこの僕という三人がまるで一味であるかのように思えていた。
一人の少女の明るい未来を奪い、さらに二人で彼女をいいように弄ぶ・・・。
強姦して廃人同様にした男が一番罪が重いようだが、近親相姦を繰り返す勝叔父と僕の方こそもっと卑しく、唾棄すべき存在なのかもしれない・・・。
加奈さんとの肉の悦びの思い出にうっとりする一方で、そうした陰鬱な思いが頭を駆け巡った。

つづき「狂女17」へ


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