出会いの街角(八話)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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出会いの街角(八話)

15-06-14 09:15

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「出会いの街角(一話)」へ

バスルームからベッドへ移動するや否や、ミサはシンジの陰茎を頬張った。

「積極的だね」

シンジの言葉にミサは妖しく微笑んだ。

フェラチオに慣れた感じはないが、そんな初なテクニックがシンジの神経を震わせた。

勃起は確実に限界を超えている。

二人の体位が数字の6と9を描いた時、シンジの口がミサの花びらを捉えた。

「あんっ!」

羽毛のように柔らかいその口当たりに、シンジは興奮の極みをおぼえ、陰唇の内側へ舌を送り込んでれろれろと舐めた。

「だめっ、あはん、変な、感じが……あん」

思わずペニスをこぼすミサ。

シンジの舌技を受けながらのフェラチオは無理だった。

かろうじて舌を伸ばすが、彼の分身には届かない。

クリトリスが気持ちいい。

それだけで頭がいっぱいになった。

「ミサのジュースが溢れてくるよ」

愛液に溺れたようなシンジの声がミサの耳をくすぐる。

どれだけ粘液が出ているのか、ミサにはわからない。

わかっていることは、下半身が別人のように熱く火照っているという現実だけである。

二人は直ってベッドの上でお見合いをする。

「これからミサのことを縛る。痛かったりしたら言って欲しい」

「うん……」

ミサはシンジの言いなりだ。

用意してあったSMグッズの中から、シンジは赤いロープを選択した。

およそ彼の手際はよかった。

彼女の全身を縦横無尽に巡るロープが、乳房と局部を剥き出しにさせて肌に食い込む。

「痛くない?」

「平気」

短い会話の中に信頼関係を認め、シンジは次の段階を踏む。

「ろうそくとかは使わないよ。火傷でもしたら大変だからね」

「それじゃあ何を使うの?」

「まずは……」

そう言ってシンジはいくつものピンクローターを並べて、それをミサの体中に装着させていく。

もちろんロープに結びつけるのである。

乳首のところに二つ、クリトリスのところに一つ、あとは手足やお腹にも配置した。

「それから、これ」

シンジが次に取り出したのは、電動のマッサージ器だった。

茸みたいな形をしている。

「あたしをどうするつもり?」

「そうだなあ、最終的には恋人にするつもり」

「そんなこと言って……」

期待に膨らんだミサの胸に、マッサージ器具が近づいてくる。

ブンブン唸りながらやがて乳房に着地した。

「くすぐったい……」

「そう言っていられるのも今のうちだけだよ」

震える器具のまるいヘッドがミサの肌をたどる。

「うん、癒される感じ」

ミサはまだ余裕の表情で受け身をくずさない。

しかし腹部から脚にかけてのもちもちした皮膚を刺激されると、ミサは途端に表情を曇らせる。

「あっ、すごいかも……」

さらに全身のローターが動き出す。

「ああっ、いいっ……」

乳首とクリトリスとを同時に責められたミサは、その肌に汗を滲ませて快感に浸った。

彼女はM字に開脚させられている。

シンジの携帯電話がミサの全貌を写し、フラッシュを放った。

「永久保存版ってところかな」

「すっぴんを撮らないでよ……あんもう」

「言うことを聞かないと、写真をネットにばらまくぜ……みたいな?」

「できないくせに」

「まあね」

お遊びはこれくらいにして、シンジは別の道具をミサに見せた。

「これって、どうやって使うの?」

ミサには初対面の器具だった。

「クスコっていうんだけど、これはかなりやばい道具なんだ」

「やばい?」

「女の人のあそこの中を診る道具だよ」

「うそ……」

ミサは不安になったが、同時に好奇心も湧いた。

すでに体の準備はできている。

アブノーマルの世界は奥が深い。

ミサの知らないことばかりだった。

つづき「出会いの街角(九話)」へ


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