この話はつづきです。はじめから読まれる方は「出会いの街角(一話)」へ
彼女は膣内に振動をおぼえたまま、その男のところへ歩いていく。
シンジは木の陰に身をひそめ、遠くから二人の様子をうかがう。
ミサが声をかける。
男はジョギングの足踏みをやめて、相手の容姿を凝視する。
ミサが何かをしゃべっている。
シンジの指示した通りだと、時刻を訊いているはずである。
男は自分の腕時計を見てから、ミサに向かって笑顔で応えている。
ミサはかるく頭を下げてお礼の言葉を言ったようだ。
しかし本題はここからである。
走り去ろうとする男を呼び止めるミサ。
なかなか踏ん切りがつかないのか、恥ずかしそうにうつむいていたが、やがて自分の服に手をかけると、そっと捲りあげてブラジャーを露出させた。
突然のことに呆然と立ち尽くす男。
ミサはかまわずブラジャーのホックとストラップをはずし、脱ぎたてのそれを男に差し出した。
男の目はミサの乳房に注がれている。
二人はしばらく動けないでいたが、ミサが乳房を服の中にしまうと、ようやく男もブラジャーを受け取った。
しかしミサのサプライズはまだ続くのである。
今度はショートパンツに手をかけて、男の目の前でそれを脱いだ。
白いショーツが暗闇の中に浮かび上がる。
だがミサはそれさえも脱いでしまうのである。
片足ずつ折り曲げてショーツを脱ぐと、ブラジャーの時と同様に男にプレゼントした。
ミサの陰部が夜風にさらされている。
そこからはローターのしっぽがはみ出しているはずだった。
男はその場にしゃがみ込み、ミサの性器をまじまじと眺め、滴り落ちる愛液の様子までも目に焼き付けていた。
ローターの振動を『最強』にするタイミングはここだとシンジは思った。
リモコンを操作し、本体に信号を送る。
「あああっ!」
彼女の声がはっきりと聞こえた。
もはや立っていることさえできないだろう。
ミサは地面にへたり込み、仰け反ってはうつむき、そして強張った手足を折りたたみながら、最後にアクメの潮を撒き散らした。
正面に見知らぬ男がいるにもかかわらず、ミサは痙攣する無防備な下半身をさらしつづけた。
よくやった、とシンジは心の中で彼女を褒め、ローターの電源を切った。
男は結局ミサの下着をポケットに突っ込み、彼女には何もしないまま走り去った。
疲れきった様子のミサがシンジのところに戻ってくる。
「お疲れさま」
彼は愛おしそうに言葉をかけた。
「あの人にレイプされるかと思った」
「だけど、されなかっただろう?」
「うん。でもね、このままレイプされてもいいかなって、あの時はそう思った」
「ほんとう?」
「だって、それくらい気持ちよかったから」
「今は?」
「えっ?」
「レイプ賛成?」
「絶対に、いや」
ミサは変顔をしてきっぱりと言った。
そこはちゃんと女の子の意見だ。
「ノーパンにノーブラだね」
シンジは彼女の全身の破廉恥さを指摘した。
上はゆるめの半袖シャツ一枚のみだし、下も素肌にショートパンツを直穿きしている。
すうすうして落ち着かないらしい。
「こんなエッチな格好で、次はどこに行くの?」
リモコンバイブから解放されたミサは、敬語じゃない地の自分の言葉でしゃべり出す。
「そうだなあ。ミサはどんなプレイがしてみたい?」
「あたしが言うの?」
思案顔の彼女。
つづき「出会いの街角(六話)」へ
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