出会いの街角(五話)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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出会いの街角(五話)

15-06-14 09:15

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「出会いの街角(一話)」へ

彼女は膣内に振動をおぼえたまま、その男のところへ歩いていく。

シンジは木の陰に身をひそめ、遠くから二人の様子をうかがう。

ミサが声をかける。

男はジョギングの足踏みをやめて、相手の容姿を凝視する。

ミサが何かをしゃべっている。

シンジの指示した通りだと、時刻を訊いているはずである。

男は自分の腕時計を見てから、ミサに向かって笑顔で応えている。

ミサはかるく頭を下げてお礼の言葉を言ったようだ。

しかし本題はここからである。

走り去ろうとする男を呼び止めるミサ。

なかなか踏ん切りがつかないのか、恥ずかしそうにうつむいていたが、やがて自分の服に手をかけると、そっと捲りあげてブラジャーを露出させた。

突然のことに呆然と立ち尽くす男。

ミサはかまわずブラジャーのホックとストラップをはずし、脱ぎたてのそれを男に差し出した。

男の目はミサの乳房に注がれている。

二人はしばらく動けないでいたが、ミサが乳房を服の中にしまうと、ようやく男もブラジャーを受け取った。

しかしミサのサプライズはまだ続くのである。

今度はショートパンツに手をかけて、男の目の前でそれを脱いだ。

白いショーツが暗闇の中に浮かび上がる。

だがミサはそれさえも脱いでしまうのである。

片足ずつ折り曲げてショーツを脱ぐと、ブラジャーの時と同様に男にプレゼントした。

ミサの陰部が夜風にさらされている。

そこからはローターのしっぽがはみ出しているはずだった。

男はその場にしゃがみ込み、ミサの性器をまじまじと眺め、滴り落ちる愛液の様子までも目に焼き付けていた。

ローターの振動を『最強』にするタイミングはここだとシンジは思った。

リモコンを操作し、本体に信号を送る。

「あああっ!」

彼女の声がはっきりと聞こえた。

もはや立っていることさえできないだろう。

ミサは地面にへたり込み、仰け反ってはうつむき、そして強張った手足を折りたたみながら、最後にアクメの潮を撒き散らした。

正面に見知らぬ男がいるにもかかわらず、ミサは痙攣する無防備な下半身をさらしつづけた。

よくやった、とシンジは心の中で彼女を褒め、ローターの電源を切った。

男は結局ミサの下着をポケットに突っ込み、彼女には何もしないまま走り去った。

疲れきった様子のミサがシンジのところに戻ってくる。

「お疲れさま」

彼は愛おしそうに言葉をかけた。

「あの人にレイプされるかと思った」

「だけど、されなかっただろう?」

「うん。でもね、このままレイプされてもいいかなって、あの時はそう思った」

「ほんとう?」

「だって、それくらい気持ちよかったから」

「今は?」

「えっ?」

「レイプ賛成?」

「絶対に、いや」

ミサは変顔をしてきっぱりと言った。

そこはちゃんと女の子の意見だ。

「ノーパンにノーブラだね」

シンジは彼女の全身の破廉恥さを指摘した。

上はゆるめの半袖シャツ一枚のみだし、下も素肌にショートパンツを直穿きしている。

すうすうして落ち着かないらしい。

「こんなエッチな格好で、次はどこに行くの?」

リモコンバイブから解放されたミサは、敬語じゃない地の自分の言葉でしゃべり出す。

「そうだなあ。ミサはどんなプレイがしてみたい?」

「あたしが言うの?」

思案顔の彼女。

つづき「出会いの街角(六話)」へ


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