この話はつづきです。はじめから読まれる方は「裏・アイドル事情 1」へ
「そこ、もっと詰めて!間延びしてる」
ピーチガールズのリーダー、石塚沙織の
厳しい声がメガホンを通して鳴り響いた。
ピンクガールズ初の単独ドームコンサート。
今はそのリハーサルの真っ最中だ。
「ヒャー‼リーダー、コワっ。
うちらにも容赦なしだね」
瑠璃子がすれ違いざま小さな声で
早紀に囁いた。
早紀達15期生は初めての大舞台に
オロオロしながらも、必死になって頭と体に
パフォーマンスを憶え込んでいった。
このコンサートで15期研修生はファンの
前に初御披露目される予定なのだ。
「早紀、手の動き合わせて!」
「うん」
15期の中では最年長の優香がリーダー的
存在となって、研修生を引っ張っていた。
早紀はそんな優香を見ていると、何故か自分も
誇らしく思えた。
美人でスタイルも良く、事務所からも
推されている。
将来のピンクガールズを背負って立つ
存在であることは間違いない。
同期でありながら、先輩達と変わらぬ
憧れのお姉さん的風格もある。
でも早紀だけは知っている。
巨大アイドルグループの中にあっても常に
優等生で気丈に振舞い、同期の心情的支柱の
彼女が見せる脆さ。
普通の女の子と何ら変わらぬ、
恋に憶病で弱々しい姿。
それと淫靡で貪欲な顔。
研修生が御披露目する楽曲の途中、
早紀と優香がペアになって踊る箇所がある。
(私だけに見せるあの時の潤んだ瞳。
エロティックで切なそうな視線)
横で肩を寄せ合い一生懸命踊る優香に、
早紀は興奮していく自分を止められなかった。
顔をひっつけるように近付き囁いた。
「今夜もまた・・・ねっ?」
優香の表情が一瞬固まる。
が、すぐさま素知らぬ振りで冷静に
ダンスを続ける。
でも早紀にはわかっていた。
今日は最初からずっと、彼女が自分を
意識していたことを。
「バカ・・・」
優香は小さな声で一言恥ずかしそうに呟くと、
次のフォーメーションへと移動していった。
「ああ~ん、ハア、ハアっ、
あっ、あっ、あっ、あっ」
早紀の舌が微妙なタッチで剥き出しになった
クリトリスを追い詰めるように掃いている。
「ああっ、スゴイっ、イイっ、ああっ、また」
優香は無尽に動く軟体に
もう何度も殺されていた。
「あああ、だめっイグイグっ、
はあっううう~っ!」
早紀のクンニで再び天国に召された優香は、
弓のように仰け反りながら、
あまりにも大きな波に耐え切れず
その美形の顔を皺くちゃにした。
「気持ち良かった?」
「ハア、ハア、ハア、
何か今でも信じられないけど、
ハア、ハア、スゴイ良かった。
こんなに感じたのは初めて」
「えへへ~、よかった。満足してもらえて」
前回の教訓からやはり2段ベッドは狭いので、
今回は床に布団を敷いた。
横幅は狭いが縦に広く使えるので、
クンニが自由に出来た。
優香は確かに前回、早紀の
フィンガーテクニックに抗い難い快感を覚え
イカされてしまったが、
それは既に自分が興奮していた
状態であったからと信じたかった。
だから今回初めて女の子にクンニされて、
自分がこんなにも感じてしまったことに
優香は少なからず動揺をしていた。
(ああ、何やってるんだろう、私。
憧れのアイドルになる為に大好きな彼と
別れてまで上京したのに、入るなり
年下のライバルに誘惑されて、
しかもこんなにもイカされちゃった・・・
自覚なんてなかったけど、私って
ソッチの気があるのかなあ?)
優香が親しくしながらも早紀の事を
ライバルだと認識していたのには理由がある。
ピーチガールズは、人気も高いが人数も多い。
よってその絶大な人気はどうしても
上位の人達に固まってしまう。
ここに熾烈な競争社会が生まれてくるのだ。
ましてや研修生は正規メンバーとは違い、
人気が出る見込みのない女の子は
強制的に辞めさせられてしまう。
だから同じ楽曲を歌うメンバー同士であっても
ライバルなのだ。
チームワークと個人戦が絡み合う。
それが早紀と優香が入った
ピーチガールズなのだ。
動揺する優香は、胸元で満足気に頬ずりをし
ふざけるように乳房で遊ぶ裸のライバルの
真意をつかめないでいた。
(この子、レズ?・・なんだよね。やっぱり。
でも、じゃあなんでアイドルを?)
「そんなにオッパイ好き?」
「へ?」
擦ったり揉んだり、おもちゃのように乳房で
遊んでいた早紀が、顔を上げ
惚けた表情を見せた。
「自分にも同じ物あるじゃん」
「私のはこんなに柔らかくないもん。
全然小っさいし」
「貴女、こういうこと、一体いつから?
初めてじゃないでしょ?女性とHするの。
・・・女の子が好きなの?」
「うん。女の子大好き。
男なんかにこれっぽっちも興味ないし。
初めてじゃないけど、優香さんで
二人目だよ」
早紀はあっけらかんと答えた。
まだ乳房を弄って遊んでいる。
「じゃあ何でアイドルになろうと思ったの?」
「ええ~!ダメ?
女性が好きな子がアイドルになったら」
「ダメってわけじゃないけど・・・
ファンの大半は男なんだし。
そういうのは気にならないの?」
「う~ん、あまり深く考えたことなかった。
ただ可愛いくて綺麗な子が沢山いるじゃない。
だったら自分もアイドルになっちゃえって」
早紀は全くはずれているというわけではないが
本当の想いは話さなかった。
「ハア~、呆れた」
「それにね・・・あわよくばこうして」
早紀の笑顔がイヤらしい目に変わっていた。
「最っ低・・・は~んっ」
その目つきを軽蔑するように睨む優香の瞳は
色っぽくゆっくりと閉じられた。
乳房をおもちゃにしていた手つきが、
いつしか妖しい触り方になっていた。
硬く勃起した乳首は真紅の小さな口に
含まれている。
(本当、何やってんだろう、私・・・
でも悔しいけど、本当スゴく感じちゃう)
「ああっ、はああ~、ああ~ん」
早紀の細く吸い付くような指が
的確に陰核を捉える。
それは優香本人以上に優香の女自身を
どう弄ればいいか熟知していた。
「だめえっ、明日もリハーサルなんだよ。
はああ~ん、ああっ、はあんっ」
「平気平気、それに優香さんのココも
また濡れてきてるよ」
再び優香の体がドロ沼のような
快楽地獄を期待し、悦びだした。
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