裏・アイドル事情 3_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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裏・アイドル事情 3

15-06-14 09:17

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「裏・アイドル事情 1」へ

アイドルグループ『ピーチガールズ』の
研修生となった早紀だったが、
学生生活としても新たな門出に
立つことになった。

それは、せめて高校ぐらいは卒業してほしい
という両親が大事な娘を東京へ送りだす
最低条件だったからだ。
事務所が進める芸能学科がある私立高校に
入学することとなった。
同じクラスには同期の瑠璃子という子もいた。
瑠璃子は美人顔ではないが、制服の上からでも
わかるグラマラスなボディの持ち主で、
男子生徒の注目を集めていた。
「白戸さんの将来の夢って、何?」
瑠璃子は物怖じすることなく早紀に尋ねた。
「えっ、えっと~女優かな?」
正直、将来自分がどうなりたいとか
考えたこともなかった。
ここに入った目的は全く
別のところにあったのだから。
「へえ、早紀ちゃんもかあ。
実は私も女優志望。お互い頑張ろうね。
それでいつの日か共演できたらいいね」
瑠璃子は可愛く微笑んだ。
「ハハ、そ、そうだね」
早紀は今後話を合わせるのが
面倒だなあと、顔を引きつらせた。
学校が終わると急いで専用会館に向かう。
ダンスのレッスン、正規メンバーが
顔を出す頃にはライブの裏方、
そして後片付けと、目まぐるしく
時間が過ぎていく。
全てが終わり、寮に帰って漸く
晩御飯にありつけた。
研修生は基本的に皆、寮生活を
することになっている。
だが正規メンバーの中でも
地方から出てきている子達は、
一部の人気メンバーを除いて
そのまま寮に居座っている。
なので寮に帰ってからも、早紀達研修生は
先輩達のお世話をしなければならなかった。
研修生達のまず最初の目標は
正規メンバーになることだった。
寮は基本二人部屋になっていて、
各部屋には2段ベッドが備わっていた。
早紀と同室になったのは、
同期最年長の優香だった。
優香は高校卒業とともにアイドルを
目指して来た上京組だった。
キリリとした大きな瞳が魅力的な
美人顔だ。
15期生の中でも超有望株と噂されていた。
早紀も同室が優香となって、ラッキーと
密かに喜んでいた。
「早紀ちゃん、これからよろしくね。
ベッド、好きな方選んでいいよ」
「ワーイ、いいんですか?じゃあ、下で」
「うん、じゃあ、私が上ね」
優香はお姉さんらしく早紀に譲ってくれた。
「はあ、疲れた。優香さん、私疲れたんで、
もう寝ますね」
「うん。先に寝てて。
私まだ片付けがあるから。
早紀ちゃんおやすみ」
「おやすみなさい、優香さん」
(はあ、でも同部屋が美人で優しい
優香さんで良かった)
早紀は疲れ果てて、ベッドに入るなり
早々と深い眠りについた。
時間はまだ夜中だろうか。
ふと早紀は目が覚めてしまった。
何やら声が聞こえる。
「・・とし・・・さとし」
真上から優香の声だ。
(寝言?男の名前?)
「さ・・と・・し」
(フ~ン、元彼の夢かな)
ピーチガールズはアイドルグループである。
当然恋愛は御法度だった。
過去にも男性との交際がバレ、
脱退を余儀なくされた子もいた。
ましてや研修生の自分達は
過去の男であったとしても
世間にその事実が流れれば
即クビになってしまう弱い立場だ。
(優香さん、大丈夫かな)
ついつい早紀は、夢にまで見る
優香の心情を推し量って心配になる。
だが少し様子がおかしい。
段々優香の鼻息らしきものが、
こちらにまで聞こえてくる程
荒くなってきたのだ。
(まさか優香さん、オナニーしている?)
思わぬシチュエーションに早紀は
心臓がドキドキ鳴った。
(これはチャンス!)
そーっと布団を抜け出し、
優香の死角から上の様子をこっそり覗き見る。
優香は気付いていない。
彼女は大胆にも上半身のパジャマを肌け、
見事な白い胸を左手で下から揉み上げていた。
そしてパジャマのズボンを膝上まで下ろし、
ピンク色のパンティの中に右手を差し入れ、
夢中で指を蠢かせていた。
「んふーっ、んふん」
鼻息はさらに荒くなっていく。
切ない表情が何ともエロティックだった。
(へえ~、意外。優香さんってこんなに
色っぽいんだ)
早紀の目はもう完全に優香に
ロックオンされていた。
「んふっ、さとし~ッ!!」
優香が男の名を呼び終わる瞬間、
早紀が2段ベッドの階段から身体を
伸ばすように覆い被さり、
唇をキスで塞いだ。
同時にパンティの上から優香の手を掴み、
咄嗟に引っ込めようとするその右手を制した。
まるで動かぬ証拠を掴んだかのように
優香に突きつける。
代わりに舌が口の中を這いずり、
彼女の心を動揺から蕩けさせていく。
徐々に力の抜ける右手を
早紀は誘導し始める。
先程まで蠢いていた指をまるで
再現するように。
「男が恋しいんですか?」
唇を離した早紀が優香に問い詰める。
優香はほくそ笑む早紀を強張った表情で
見つめている。
それまで優香の右手を誘導してい早紀の
左手が、単独でゆっくりとパンティの中に
侵入してきた。
「お姉さん、イカせてあげましょか?」
「・・・止めて」
見つめ合う瞳は欲望、興奮、恐怖、懇願が
入り乱れる。
中指がそのやり取りの結論を出すべく
濡れた割れ目を絶妙なタッチでなぞった。
「はあ~ん」
優香の口から快感を告げる泣き声があがった。
「優香お姉さん、私が男のことなんか
忘れさせてあげます」
優香はパンティの中で自在に這い回る
1本の指の感触に抗えず声を張り上げた。
「ああ~、はああ~、はあああ~ん」

つづき「裏・アイドル事情 4」へ


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