隠れ見(鬼畜を招く)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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隠れ見(鬼畜を招く)

15-06-14 09:19

私(里香38歳)はサラリーマンの夫(涼平43歳)と平凡ながらも穏やかな家庭を築いてきました

しかし、夏休みになり学生で一人暮らしをしている一人息子(誠20歳)が帰って来て私の生活は変わってしまいます

それは誠が私にお金の無心をする事から始まり…勿論、私は誠に『奨学金の返済や一人暮らしで大変な事はわかるけど…パパに言いなさい』と諭します

でも、息子は親父に言っても怒られるだけで無理と…『親父に頼めるならママに言わないよ』と私に甘えます
私にも誠の気持ちは良くわかっています。しかし私にしても夫にそんな話をすれば、私が夫に怒られるだけです

息子は家賃も支払い(公共料金)も滞納していてギリギリの状態だと話し、私が『仕送りしてるでしょ』と言っても誠はもう無いと言うだけです
私は『もう、何とかするわよ…お父さんの機嫌が良い時に話をするから…時間を頂戴』と言うのが精一杯でした

誠は『来週には支払いがあるから』と言いますが、そんな急にお金を工面出来るあても無く…私の頭に思い浮かぶのは小川の叔父の顔が何度も浮かびます

しかし、小川の叔父の事は夫の涼平にも話していない事が…

それは、私が中学生の時に叔父に悪戯された経験があり、叔父は私の両親と絶縁状態になりました
なので私の結婚式にも知らせなかった経緯があります
勿論、私は両親の前では口にも出さず墓場まで持っていくつもりなので夫の涼平にも話すつもりもありません
しかし……

私は息子の為に叔父に電話をしてしまいます
『もしもし…里香です…わかりますか?…叔父様にお願いが…』

小川の叔父様は直ぐに私をわかり、私の誘いに乗って来ました


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