私はいまおじさんに押し倒されている。
私の名前は藤堂真帆斗。父親が男の子を欲しがっていた為に男みたいな名前を付けられたのだが、割りと気に入っている。
そんな訳で父親の教育の為か名前が気に入っている自分の為か、私は性別が女にも関わらず、どちらかといえば男に違い性格となってしまった。幼稚園から小学校低学年ぐらいの頃までは本当に完全な男の子で、親戚や知り合いたちも私を真帆斗くんなんて呼んでいた程だ。
ただ、私も生物学的に女であったらしく性格は男の子でも好む趣向などは女の子よりで、ぬいぐるみや綺麗なビーズアートなどを集めていたりしていた。
そして、中学に上がる頃になると段々と身体もそれなりに成長していた事もあり、私も自分が女の子である自覚を持ち始め、今では男っぽいさばさばした性格の女の子と周りからは認識される様にはなっていた。
自慢じゃないが私はモテる。男っぽい性格もあり、容姿も割りと悪くないので女の子からのラブレターを毎日貰うのだ。さらに、割りと悪くない容姿は男から見ても整った女の子の顔に見えるらしく平均よりも若干大きく成長した身体も相俟って男からのアプローチも多い。
私の悩み事の1つである。私は女の子に好意的な気持ちは持てても恋愛的なものはもてない。また、男に至っては好意的な気持ちを持てる者は少なく、大抵はそこらの石ころか何かにしか見えない時があるのだ。
特に私の身体に関して気持ちの悪い視線を向けてくる輩など。さらに、学校に行けばほとんどの男子生徒がその様なので、私は同年代の男があまり好きではない。
なので唯一、私が恋愛的な気持ちを持てるとしたら、私を昔から変わらずに可愛がってくれる近所に住むおじさんぐらいだ。
まぁ、おじさんにはそういう気持ちがない、私もあり得ないと思っていたのだけど。
私はおじさんと居ると凄く安心する。
父親よりもずっと側に居てくれた男の人で、いつも守ってくれた人だからだろう。もし、将来を誓う男性を選ぶなら、絶対におじさんみたいな人がいいと私は思っている。それほどに私はおじさんが好きである。
だから、私はおじさんがどういう気持ちを持っているかなんて考えずに、ただ甘えていたのだ。おじさんだって男だというのに。
私を押し倒して、苦悶の表情を浮かべるおじさん。
いつも身軽なラフな格好でおじさんの家に遊びに来ているから、シワのよったシャツが私の肌を隠しきれていないのが分かる。
おじさんは我慢出来なさそう。
つづき「中○生はオジサマが好き2」へ
コメント