強いお前ら=嫌な奴
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仲のいい高部先輩に彼女を紹介する事になった。
待ち合わせ場所に来た高部先輩は友達を連れてるらしく、その人は俺も知っているが別に親しくもない先輩だった。
「悪い、コイツが今日どーしても飯を奢れって言うから、ついでにいいかなって連れて来ちまった」
高部先輩によると連れて来た田仲先輩にお金を借りているらしくてその利子みたいな感じでご飯を奢らなければならないとの話だった。
まぁ、ファミレスで飯を食ったら帰すからと、高部先輩は言ったので俺も彼女も特に気にする事なくファミレスに向かった。
俺の彼女は中学の時に出来た彼女だ。それから、大学に入っても長く付き合い続けてきた。将来は結婚しようと、最近になって同棲もし始めた所だ。
顔は目がパッチリとしてちょこんとある小鼻が可愛い。背は低めで童顔のせいもあっていまだに中学生に間違われるほどだけど、その代わりに胸が凄く成長していてグラビア並に大きい。形や揉み心地も良くて、半ば俺が長年をかけて成長させてやったと言ってもいいだろう。
10人中10人のスケベ野郎が彼女の豊満な胸を見て、欲情するだろう事は請け合いだし、俺も優越感に浸れる。俺はこの胸を好きに出来るんだぜぇと。
「なぁ、お前ら同棲してんだって?」
ファミレスである程度時間が経って高部先輩が俺らの部屋を見てみたいと言い出した。別にちょっと見せるくらいなら嫌ではなかった俺は何も考えずに招待する事にした。いや、本当は彼女との愛の巣を見せびらかして優越感に浸りたかったのだ。イケメンな高部先輩がいつも羨ましかったから、1つだけ俺にも勝てる物があると、彼女がいい女で俺は一緒に住んで色々やっていると、自慢したかったのだ。
そんな事を考えてテンションが高かったその時の俺は田仲先輩も着いてきた事になにも思わなかった。いや、むしろ自慢出来る人数が増えたと考えていた。
「あ……んっ、はぁ」
「ここがいいのか?これがいいのか?」
――パンパンパンッ!
「ひぁぁぁあっ!?ハァァアンッ!」
いつの間にか俺と彼女の部屋で酒を飲むことになって、テンションの高かった俺は飲むペースが早くて直ぐに酔ってしまった。そして、いつの間にか寝てしまい、ふと声が聞こえて目を覚ました。
高部先輩はイビキをかいて寝ていた。
「ひぃん、ひぃん!」
――ジュポッ!ジュポッ!ジュポッ!ジュポッ!
なぜだろう、声が俺と彼女の布団がある隣から聞こえてくるのは…。
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