風邪をひいた。
エロゲのやり過ぎだった。限界までシコッて汗かいてそのまま寝たのが駄目だったらしい。クーラー全開だったのも後押しだった。
2日も熱が下がらなかった。3日目でようやく気分が良くなったので、エロゲの続きを始める。
いや、ただ話の続きが気になるだけ、確かに2日もシコッてないから、性欲は溜まっている。でも、いまは違う。ストーリーも面白いから、エロ抜きで話を進めるているのだ。
「マジで最悪なんですけど?」
ノックもせずに妹が部屋に入ってきた。いや、入っていた。
エロゲをしてる俺を見てる。
凄い軽蔑した目で見てる。
「きもっ」
傷付く。
違う。
俺はただテレビや漫画みたいにただ純粋に話を楽しんでいただけだ。
「仮病な訳?それとも病気のくせに性欲だけはあるってこと?きもっ」
ムカつく。
口下手な俺は妹に対してあまり発言をしない。
昔はよく話をしてたけど、いまはなぜか一歩引いてしまっている。
だからか、何も言わない俺に対する妹の態度はどんどん生意気になっていって、いまでは格下を扱う様な態度になっている。
「死ねっ」
平気でこんな事を言って俺を罵倒するし、最近ではよく俺の物を隠したり、捨てたりしているみたいだ。
なので、常々いつか復讐してやろうと思っていた。
「うるさいな」
とりあえず、いつもしない言葉での反抗。
「ハァアアッ!?うるさいってなに!?アンタが病気してるくせにそんな汚いゲームしてるから、悪いんでしょ!!なんでアタシが文句言われないといけない訳!?マジで最悪!」
案の定、テンプレ的な反応。
なので、少しからかってみる。
「してるしてる、うるさい」
「ハァッ!?」
「お前もしたいの?」
「ハァ?…えっ?ハァッ!?」
気のせいか、なんか反応が面白くなった。
とりあえず、続ける。
「だから、してるしてるって言うからお前もしたいのかなって?小さい頃、いつもアイスとか消しゴムとか何でも俺の物を欲しい欲しいって言って欲しがってたから…で、してるしてるって、お前もこれをしたいのかなぁと」
と、パソコンの画面を指差す。
しかし、何を言ってんだろ俺。
てか、してるって何を?したいって何を?て話だよな。
「ハァッ!?なんでアタシがそんな…えっ?……あ…」
「ん?」
「えっと…別に…したい訳じゃ」
あれ、なんか、もっと反応が変になった。
「アンタ、したいの?」
なぜ俺に聞く。
「うん、したい」
まぁ、したいんだけどね、エロゲ。
つづき「まるバツ心[2]」へ
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