まるバツ心[3]_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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まるバツ心[3]

15-06-14 09:21

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「まるバツ心[1]」へ

馬鹿の意図が分からない俺はやっぱり馬鹿を見詰める。
マジで可愛い顔をしてる。
昔からこいつは顔だけは可愛かった。
両親や親戚に蝶よ花よと可愛がられて、普通の俺は肩身が狭かったのを思い出す。

なんか、凄くムカついてきたので一発ほどビンタしてやろうと思い、片手を馬鹿の頬にあてる。
柔らかい頬。
馬鹿の凄く柔らかい頬。
ヤバい、なんか気持ちいい。
スベスベでぷにぷにしてる。
「ん、くすぐったい……もぉ、違うでしょ?」
馬鹿が目を開けて俺を見る。
しまった。
絶好の機会を逃してしまった。
俺がそう思った矢先。
「こっちでしょ」
馬鹿が俺の唇に自分の唇を押し付けてきやがった。
ほのかな甘い匂いがした。
柔らかい感触が俺の唇にあたっている。
甘い匂いは馬鹿妹の匂いだった。
ずっと俺の鼻の中に広がっている。
いい匂い。
凄くいい匂い。
気付くと息が荒くなってた。
妹の柔らかい唇がぷるっとして気持ちいい。
自分の唇を動かしてもっとぷるっとさせる。
口を少しあけて、妹の唇を啄む。
唇の中に舌を入れたい。
凄く入れたい。
別にこのまま入れればいいのだけど、なぜか戸惑われる。
唇から舌を出すだけなのに。
せめて、もう少し妹の口が開いたら。
「ん、はぁ、おにぃ」
妹が口を開けた。
すぐさま自分の唇を押し付けて、舌を入れる。
「あ、はぇ、んちゅ、れっ、んれ、ちゅっ」
妹の舌も柔らかかった。
小さくて可愛い舌が俺の舌に一生懸命に絡もうとしてる。
でも、とても弱い力だった。
俺が少し力を入れて巻き込むと、すぐにへにゃっとなって俺の舌のされるがままになる。
しばらくすると、また一生懸命に絡もうとするけど。
妹の顔を見る。
目を瞑ったままで眉を八の字に頬っぺたと鼻の頭を赤くさせてた。
うわぁ、滅茶苦茶可愛い。
「ん、お兄ちゃん?」
唇を離して、妹を抱き締めた。
ヤバいだろ?
それは反則だろ?
いつもと違う表情を見せたら駄目だろ?
しかも、可愛くていじらしい顔。
「お兄ちゃん、もっとしてよ?したいよ…アタシ、もっとして欲しいよ。お兄ちゃん、して?」
妹が昔みたいに我が侭を言い始めた。
いつぶりぐらいだろう、こんな妹。
もうずっと前しか記憶にない。
「理奈、マジでするぞ?俺、マジでするからな?」
もう我慢出来ない。
このままキスだけで終わる訳がない。
「うん、お兄ちゃん、全部、して?」
あぁ、マジで可愛い。
俺は可愛い妹をベッドに押し倒した。

つづき「まるバツ心[4]」へ


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