堕ち彼様(06)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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堕ち彼様(06)

15-06-14 09:24

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「堕ち彼様(01)」へ

私の中の膜が破られて痛みが走る。彼との結合した部分から血が出ているのが分かる。でも、私の心は幸せでいっぱいだ。
「七瀬ちゃん、ゴメン…」
なのに、彼からの突然の謝罪。何故、と私は疑問を持つ。

「その…初めてだったんだね…なのに、こんな乱暴に…」
そこで私の胸がキュウッと締め付けられる。どうして、彼は私が初めてではないと思っていたのか。理由は分かっている。
「……明間が…私の初めての人よ…」
だから、震える声で私は精一杯に答えた。貴方が私の初めての人だと。私は貴方しか知らないのだと。
「そう、なんだ」
それに彼は少し嬉しそうな顔を見せた。
と、その表情に私の背中にゾクッと何だか気持ちの良い物が走る。同時に彼との結合している部分から私のお腹にかけて、じんわりと温かくむず痒い感覚に私は気が付く。
「明間の、好きにしていいわよ?痛みも…少しだけみたいだし、その…それより…なんか…奥が…」
自覚したそれはバレた事に開き直った様に次第に強くなっていく。しかも、膜を破られた初めての痛みなどはそれをより刺激するエッセンスでしかないみたいに、より私の中をむず痒くした。とても、とてつもなく焦れったい感覚。馬鹿な私はまた彼に傲慢な態度を見せてしまう。
「ん…わかった。ゆっくりするね?」
「違っ」
だからだろう、彼は優しく私を気遣ってゆっくりと結合部を動かそうとする。私をこれ以上傷付けないとばかりに。だけど、それに私はゆっくりではなくて、幾らかの速さでむず痒いのを取って貰いたいと答えようとする。だって、焦れったいのだもの。自分ではどうしようもないくらいに。
「えぁっ!?っぁ!あっ!ん、あっ、んあっあっ…はぁん…」
でも、ゆっくりで充分だった。
ゆっくりで私の馬鹿な身体は彼にたくさん反応を示していた。
「七瀬ちゃん、大丈夫?」
「ん、だいっ、あぁっ、じょ…はぁあぁっ!!」
彼の物が私の中から出される様に引かれると彼の物の先っぽが私の中を引っ掻く様にして動く。もちろん、引っ掻いてるなんて比喩表現だ。でも、引っ掻いて私のむず痒いのを刺激して何だか訳の分からない気持ちいい感覚を与えていく。だから、私の身体は彼の物が動いているとピンッと突っ張って、止まった所でダラリと脱力する。
反応し過ぎだ。
しかも、次にそれが私の中に戻って入って来るとより一層違って気持ちいいのだから、始末に終えない。彼のが中を掻き分けて私の奥に来る。そう、始末に終えないのだ。


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