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第13話『オリジナルカクテル - エスペランザ』
祈りにも似た実可子の喘ぎ声が息継ぎのために途絶えると、ジュルジュルと甘い蜜を吸い上げる由紀の口から発する音に混じり、低く唸るような周波数の音が聞こえていた。
「あああぁん。。。恥ずかしい。。。そんなにいやらしい音が。。。」
「実可子さんから、いっぱい溢れてる。。。おいしい。。。」
「だめぇ。。。恥ずかしい。。。おかしく。。。なっちゃう」
実可子が上げる激しい喘ぎ声にも容赦なく、いや逆にそれを楽しんでいる素振りの由紀は、まるで結露してしまったような実可子の下着をずらすとローターをクレバスに押し入れた
「あぁああん。。。。由紀ちゃん。。。もうだめぇ。。。漏れちゃう。。。」
足首をアームチェアに拘束されたままの実可子は、限られた範囲の中で腰を引こうと試みた。
ローターを実可子自身の蜜を溢れさせた花園に預けたことでフリーになった由紀の両手はアームチェアを押さえ、立ち上がろうとする由紀を支えた。
「実可子さんの蜜の味よ」
口の周りを自らの唾液と実可子の蜜で濡らしてしまった由紀が嬉しそうに言うと、実可子は由紀の唇を貪るように求めた。
自らの意思でブラを身に付けずカシミアのセーターを捲られたことにより露になっている由紀の乳首を実可子の両手が捉えると、小振りな乳首は自己主張するかのように一層ツンと上を向き始めた。
「あぁああん、実可子さんの指使い。。。。気持ちいい。。。」
その言葉を合図にしたかのように、同じく自らの意思で下着を身に付けていない由紀の花園は蜜を溢れさせ、重力に逆らえない液体は少しずつ太股伝い始めた。
仕事の出来る大人の女と少女のあどけなさを残す甘え上手な女が繰り広げる芸術を鑑賞しながらも、玲は冷静さを失わなかった。実可子の喘ぎ声や身体の動きから、実可子には大きな波が訪れる頃だと判断した。バスタオルを取りに急いでバスルームに駆け込んだ。
「由紀、カシミアのセーターにマーブル模様の染みがつくぞ」
玲が差し出したバスルームとともに言葉の意味を正しく理解した由紀は、カシミアのセーターとセミタイトのスカートを脱ぎ眩しいほどの生まれたままの姿を露にした。
「由紀ちゃん。。。スイッチ。。。スイッチを止めて。。。」
まるで洗濯したてのようにびしょびしょに濡れ、秘密の花園をくっきりと浮かび上がらせているショーツから伸びる電源ワイヤーの先のスイッチに実可子は必死に手を伸ばした。どんなに手を伸ばしたところで、両方の足首をアームチェアに拘束された実可子は空を掴むことしか出来ずにいた。
「由紀ちゃん。。。お願い。。。恥ずかしい」
「あぁああん、実可子さん。。。いってもいいんですよ」
生まれたままの姿で実可子の前に立つ由紀が、いつの間にか、自らの両方の手に自由を与えながら歳上の実可子を優しい口調で諭した。
「あぁああん。。。。だめぇ。。。壊れちゃう。。。いいいぃ」
「実可子さん。。。由紀も。。。あああぁん、気持ちいい。。。」
由紀は自らの左手で右の乳房を鷲掴みにし、右手の指先をクレバスに沈めながら言った。
「いいいぃ。。。。あぁああん。。。。いくぅ。。。。いくぅ。。。」
激しく押し寄せる波に流されないように実可子は必死にアームチェアを握りしめていた、びしょびしょの下着が張り付いた下半身を激しく揺さぶりながら、そしてその振動に連動するように実可子の乳房はリズミカルに揺さぶられていた。
「あぁああん、実可子さん。。。動きがいやらしいぃ。。。」
「あああぁん、由紀ちゃん。。。。もうだめぇ。。。。いくぅいくぅ。。。。あぁああん」
アームチェアに拘束された実可子の身体の中心に張り付いた下着は、ソーダファウンテンのように、あるいは間欠泉のように液体を噴出させた。
その先端が由紀の乳房に当たると、由紀の自由奔放な両手は自制したかのようにその動きを止めるとテーブルの上のアイスバケットを掴み上げた。
「いくぅいくぅ。。。」
まるで繰り返される呪文のような実可子の甘く切ない消え入りそうな声をかき消したのは、ステンレス製のアイスバケットの中でがらがらと音を立てる溶けかかった氷の音と、実可子から吹き出される液体がステンレスに当たる音だった。
由紀の機転の効いた行動により、玲が差し出したバスタオルはほとんど濡れることはなかった。
実可子のソーダファウンテンが止まると由紀はアイスバケットをテーブルに戻し、自らの乳房を起点に流れている雫を指先でなぞるように乳首に回転運動を加えながら実可子の言葉を待った。
「はぁはぁ。。。由紀ちゃん、お願い。。。ローターを外して。。。」
「凄い実可子さん。。。。由紀も。。。見てるだけで感じちゃいました」
スイッチをオフにすると、ワイヤーを手繰り寄せながら実可子のクレバスからローターを取り出した。
「あぁああん、由紀ちゃん、恥ずかしい。こんなになったの初めて」
「えっ?実可子さん、お漏らししたの初めてですかぁ?嬉しいぃ」
そ言うと、由紀は実可子の唇にキスをすると屈み込んで実可子の花園にも褒美を与えるようなキスをした。
「由紀ちゃん、ありがとう。。。。今度は、由紀ちゃんを。。。。もっと感じて欲しい」
「実可子さん、わたし喉が渇いちゃった」
「飲み掛けで良かったら、わたしのコーヒーを飲んで」
「大丈夫です、オリジナルのカクテルを飲みます。見てて」
「えっ?」
実可子の反応をよそに、由紀は生まれたままの姿で部屋の入り口のカウンターバーに向かうと、シャンパングラスを手に戻って来た。
シャンパングラスをテーブルに置くと、由紀はアイスバケットを斜めにシャンパングラスに注いだ。溶け掛けて小さくなった氷と水と混ざった実可子のソーダファウンテンから吹き出された液体が勢いよく注がれていった。
シャンパングラスを三分の二
まで満たすと、由紀はライティングデスクに置いたトートバッグから炭酸ソーダのペットボトルを取り出した。
「はい、オリジナルカクテルの完成」
シャンパングラスの残りを炭酸ソーダで満たすと、由紀は乾杯のポーズをしながらごくごくと飲み始めた。呆気に取られる実可子が止める間もなくグラスの半分を飲んでしまった。
「由紀ちゃん。。。」
「玲様ぁ、白状しちゃいます。由紀が好きなAVって、恥ずかしいけど女の子が放尿を見られたり、潮吹きさせられるものなんです」
「由紀、可愛い顔して、いい趣味してるんだな。ちょっと、意外だったよ」
「恥ずかしい。この前、女性同士でお互いのおしっこ飲むビデオを見て。。。。由紀って変態ですか?」
「変態だな、おれ好みの変態だ。でも、そのオリジナルカクテルは由紀の希望が詰まってるわけだ」
「そうですね。わたしが観たビデオは直接飲んでましたけど」
「それにしても、由紀が女に興味があるとは思わなかった」
「もちろん、男性にも興味ありますけど、女性同士もずっと興味があったんですよ。今日、初めて希望が叶いました」
「なんだ、今日来た目的は、おれより実可子の方ってことか?」
「おふたりともです、もちろん」
「それならいい。おれと実可子で由紀の希望を願いを叶えてやるよ。。。由紀自身を主役に」
あっけらかんと自らの性に関する興味を語る由紀に、実可子は驚きを隠せなかった。そして、玲はあどけない少女の雰囲気を残したままの由紀が激しく感じる姿を見たいと感じていた。
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