この話はつづきです。はじめから読まれる方は「願望が現実に変わる時」へ
山森達生の顔を見て店長が声が掛けた
「達ちゃん、どうしたい?」
山森が珍しく真顔でモニターに釘付けにされた表情に店長が更に声を掛けた
「なぁ~どうしたい、この女に見覚えがあるのかよ?」
山森達生は目線をモニターに向けながら顔を店長に向け言った
「小早、この、今の処、ほら、モザイクが外れた処、アップに出来ないか」
小早とは店長の事である小早進33歳、山森達生の後輩で高校時代は野球部に所属していたが、周りが余りにもレベルが高過ぎ万年マネージャー的事をしており、そのお陰とは言っては何だが今の情報収集の基礎を共に作った間柄であった、小早は高校を卒業すると直ぐに就職をし様々な職を繰り返しアダルト業界に身を置き縁有って今のアダルトショップを開く事と成った
「どうしたい、珍しく達ちゃんがさぁ」
「佳いから!早く今の処に戻せよ!」
山森は小早を急かしモザイクが切れた処まで画像を戻した、山森達生はその画像を見てニンマリと笑い呟いた(ヤッパリだ、間違いない!)
「なぁ小早、これさぁ、もう少し画像を綺麗にならないか?」
小早はパソコンのキーボードを叩きマウスを動かし女の顔を見事なまでに鮮明に映し出した
「へぇ~結構佳い女じゃん」
「お前って天才だな!」
山森が笑った
「なぁ達ちゃん、この女知ってるのか?」
小早はパソコンを操作しながら
「ねえ、これ金に成るのか、事と次第によっちゃあモザイクを全て消しても佳いんだぜ」
小早の言葉に山森達生が食い付いた
「出来るのかそんな事?」
「俺だって長い間、アダルト業界で飯食ってたんだぜ」
自慢気な表情で話す小早に山森は言った
「大儲けは出来ないが少しは稼げるぜ」
山森達生の言葉に小早が笑い
「ヤバい話じゃ無いだろうな?こっち系が絡んでなきゃ、その話乗っかっても良いぜ」
小早の言葉に山森達生が頷き
「多分大丈夫だと思うぜ」
山森の言葉に小早は頷き画像を更に編集しモザイクを意図も簡単に取り外し更にDVDを一枚作り山森に手渡した
「悪いな店長、まぁ気長に待ってて暮れよな」
山森の言葉に小早は軽く笑い
「まぁ、当てにしないで待ってるよ」
小早の言葉を背に受けながら山森達生は店から出て行った、そして翌日、直ぐに行動に移した。
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