名古屋の嵐(二十四)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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名古屋の嵐(二十四)

15-06-14 09:27

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「名古屋の嵐(一)」へ

自室に戻って三人でテレビを見ていると、一台の車が停まり、やがて階段を急いで上がる足音が聞こえた。
綾と由紀は不安でそわそわしたが治はすでに度胸を決めており、女二人を隠そうともせずにソファで脚を組んでいる。

ドアを強くノックされ、「治、いるでしょ?治!」と由美の切迫した声が聞こえた。
「何だい?」
「さっき山口さんから聞いたけど、あんた、家政婦さん達に何をしたのっ?!」
「別に何もしてないよ」
「嘘っ!ひどい事をされたって泣いてたよっ!」
「・・・」
「入るよっ!」
ドアが勢い良く開かれて由美が現れ、怒りの表情を露わに息子の方へ行った。
「治っ!」
「ちょっと可愛がっただけだよ」
治は、綾と由紀がいないソファに掛けて平静を装っている。
「あんたまさか・・・」
「違うよお・・」
その由美は、ソファの後ろに義娘が隠れている事に気付いて目を疑った。
「綾さん・・・」
しかも家政婦の古沢由紀までもが全裸でいる。
由美は唖然とした。
その義母を綾は体を縮めたまま恐る恐る顔を上げ、見やった。
しかし立ち上がる事が出来ない。
由紀は一層小さくなって怯えていた。
「もう出て来いよ」
治は言ったが、綾と由紀はやはりソファの後ろから出られない。
「これはどういう事?」
「見た通りさ」
治は開き直って答えた。
「今日は四人とおマンコしたんだ」
その言葉に由美は顔を引きつらせて息子を見た。
「良かったなあ。皆初めは嫌がっても結局あへあへってな」
「やめてっ!」
そう叫ぶと由美は息子の頬を思い切り打った。
治は打たれた頬に手を当て、恨めしそうに母を睨んだ。
「なんて事なの?あんた、どうしちゃったの?」
由美は、顔を背けた息子を睨んでいた後、自分が来ている上着を脱ぎ、「綾さん、これを着て」と言って義娘に着せようとしたが、「やめろ」とその上着を取り上げられた。
「何すんの!」
「こいつは俺の奴隷だ」
治は、その言葉に声も出ない母に構わず綾と由紀をソファの後ろから連れ出した。
「ああ嫌、やめて・・・」
「嫌だあ・・・」
全裸姿を由美に見られるのを恐れて二人は軽く抵抗したが、「静かにしろっ!」と治に怒鳴られると抵抗を止め、両手で乳房と秘丘を隠して深くうなだれた。
由美は同性二人の全裸姿を見るに忍びず顔を背けている。
「女同士だからいいじゃないか」治はにやついて言った。
「母さん、こっちを見なよ」
「治、お前、なんて事を」
由美はなおも同性達の方を見ず、強いて落ち着きを見せて言ったが、体は小刻みに震えていた。

つづき「名古屋の嵐(二十五)」へ


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