この話はつづきです。はじめから読まれる方は「堕ち彼様(01)」へ
「私の…ちゅっ…欲しいもの…くれる?」
濡れる唇を離して私は彼にそう聞いた。聞かれた彼は暫く考える様に黙り込んだ後、こくりと頷く。
「七瀬ちゃんは、何が欲しいの?」
そして、彼が私の欲しい物を聞いた。
「明間が欲しいの…」
だから、私は熱っぽく彼を見た。本気である事を視線で語った。
「俺…が?」
「だめ?」
小賢しく可愛い子ぶって私は潤んだ瞳で彼を見詰める。
「うっ…い、いいけどさ。あの七瀬ちゃんは、アイツの事が…」
そこで私は彼の言葉を遮り、彼の首筋に甘く噛み付いた。
「いっ?」
軽い痛みに彼が驚きの声をあげた。
「私は、アンタが、欲しいのッ!!」
今度は強気の瞳で彼を睨み付け、それに彼が怯んだ隙に私は立ち上がり、自分の服を脱ぎ始める。
「えっ…わっ…な、七瀬ちゃん」
当然、彼は驚くが私は脱ぐことを止めない。やがて、私は白いブラウスと下着だけの姿になる。
「後は、明間が…していいよ?」
彼は、私にソファーに押し倒されたままの姿勢でずっと私がその姿になるのを見詰めていた。だから、全然と動き出そうとしない彼に私は少し悪い笑みを浮かべて彼の胸に飛び込んだ。
あ、と私は思った。
彼のズボンの下に何か硬い物があるのだ。これは、もしかしたら、もしかすると。
「えーとさ、七瀬ちゃん、もう…マジでさ…俺…」
「うん、いいよ」
顔を赤くして私は彼の言葉に頷く。とても恥ずかしい。不意にだったけど初めて触ったその感触に、私は自分がドキドキとしている事に急に気が付いてしまった。しかも、何してんの私?と、ちょっと、冷静にもなってしまっている。
「きゃっ?」
だけど、もう、引き返せない。もう、だって、彼が、もう…。
「七瀬ちゃん…ハァ、ハァ…七瀬ちゃん」
獣になってしまっているから。
彼がその大きな手で私の胸を触る。優しい。凄く興奮してる様に見えるのに彼は優しく私の胸を揉んでゆく。
「はあぁっ…」
彼の指が私のアソコのワレメに触れた。コシュコシュとパンツの布越しに彼の指がワレメに沈む。
この時になると私の頭の中は滅茶苦茶になっていた。恥ずかしいやら気持ちいいやら、止めて欲しいのに止めて欲しくないのだ。
ブラウスがはだけてブラジャーの下に彼の手が入り込む。直に触れる彼の手が動く度に私は身体を震わせた。
自分でするのとは訳が違う。
「ん、やだ…パンツの中は、だめ…」
今更ながら私は彼に抵抗し始めた。だって、訳が分からなくて恥ずかしいのだもの。
つづき「堕ち彼様(05)」へ
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