この話はつづきです。はじめから読まれる方は「名古屋の嵐(一)」へ
同時に乳房を掬われ、それぞれ相手の胸を見て笑みを浮かべた綾と由紀は主人の手によって巨乳を上下に揺らされると笑いが大きくなった。
「重い重い」
治は愉快に言った。
一緒に体を洗われ、さらにバスタオルで拭かれて互いに性奴隷としての仲間意識が芽生えていた二人は今こうして同時にエロの対象として扱われる事で仲間意識が強くなっていた。
綾は由紀に対して時に対抗心を持ちはしても何か後輩としての親しみを感じていたし、由紀は恥辱や絶望感などで折れそうになっても令嬢の存在にどうにか支えられているのだった。
治は二人を自室へ連れ戻した。
シャツとパジャマを着、女二人を全裸のままソファに掛けさせた。
彼女達はパンティすら履かせてもらえない事を変には思わず、むしろその解放感が心地良くもあった。
「飲めよ」と、冷蔵庫内の牛乳をカップに注がれ、飲んだ。
火照った体に冷えた牛乳は非常にうまい。
「ああ、おいしい!」
綾が幸せそうに言った。
由紀もにこにこしている。
「今日は暑いな」
治はカップを持ったままドアを開け、ベランダに出た。
すると、電灯で明るい中、すぐ近くに一台の車が止まっている事に気付いた。
普段、車など止まっていない場所なのに・・・。
不審に思って見下ろしていると、一人の女が車から降りてこちらを見上げた為、目が合った。
邦江だった。
彼女は驚いたが、すぐに切なそうな表情を見せて治を見つめた。
にやっと笑った治は部屋に戻り、「おい、ちょっと来てみろ」と二人に言ってカップをテーブルの上に置いた。
綾と由紀もカップを置き、立ち上がった。
「こっちだ」ベランダへ連れて行こうとするのでさすがに女達は渋ったが、主人に「いいから来い」と言われ、仕方なくベランダに出た。
「ほら」
主人の指差す方を見た二人は邦江に気付いて少し驚き、あわてて裸身を隠したが、治は「いいじゃないか今更」と、にやにやしながら二人を強引にベランダの柵へ連れ戻した。
外では邦江が全裸姿の綾と由紀を見てひどく悔しがり、急いで宮沢邸の玄関へ向かった。
「こっちへ来るな」
治は愉快そうに呟いて部屋に戻った。由紀と綾も後に続いた。
「あしたまで待てんのか」
治はソファに掛け、再び牛乳を飲む。
「あの人も入れるんですか?」
「まあな」
「・・・あの人には確か、高校生の娘がいますよ」
綾の意味あり気な言葉に、治は彼女を見てほくそ笑んだ。
やがてチャイムが鳴り、治は直接邦江に言いに玄関へ向かった。
ドアを開けた。
「やあ」
「もう待てないの。私も中に入れて!」
邦江は盛りの付いたメス犬のようにせがんだが、治は「あんたには高校生の娘がいるんだって?」と落ち着いて聞いた。
「ええ、いるけど」
「いい体してるんだろ?」
治の言わんとする意味を悟った邦江は顔を引きつらせた。
「駄目よ、あの子は!」
「ふーん。じゃあ、あんたとはもうおさらばだな」
「・・・」
「せっかく可愛がってやろうとしたのに・・。親子でな」
邦江は責めるような厳しい目で治を見た。
「初めは嫌がっても、その内に気持ち良くなるさ。あんたがそうだったじゃないか」
「ひどい・・・」
「さっき、綾と由紀二人で一緒に風呂入ったんだ。
良かったなあ・・・。中で綾にマンコしてやったよ。あいつ、ひいひい泣いて悦んだぜ」
「くっ・・・」
由紀は悔しさに顔を歪め、拳を震わせている。
「娘を差し出したら又抱いてやるよ。それまではお預けだ」
「ひどい・・鬼・・」
「ふん」
治は冷ややかに笑ってドアを閉めた。
つづき「名古屋の嵐(二十四)」へ
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