名古屋の嵐(十七)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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名古屋の嵐(十七)

15-06-14 09:29

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「名古屋の嵐(一)」へ

思い詰めている内に時間はどんどん過ぎて行き、食べ終えた家政婦達はそわそわし出した。
「あしたも来るんだろ?」
拒絶を認めない口調で治に聞かれ、美智子と邦江は「来ます・・・」と答えたが、由紀だけは黙っていた。

「お前は?」
なおも返事が無い。
「そうか」
治は由紀を立たせて左腕で軽く抱き、美智子と邦江二人に、「じゃあ、あしたも楽しみにな奴隷さん達よ」と陰険に言って、由紀、綾と共に食堂を出ようとする。
「古沢さんは?」
美智子の心配そうな声に治は、「こいつ、もっと残っていたいんだとよ」と答えて食堂から出た。
後ろに義姉を従え、逃げられないように由紀をしっかり抱いて階段を上がって行く。
その間由紀は体を強張らせていた。
帰してもらえずに又子息の慰み者になる・・・。

自室に入ると治は由紀を抱いたまま一緒にベッドに腰を下ろした。
この女を帰したら二度と犯せなくなる。
治は由紀の怯えを楽しんだ。
年上なのに、まるで蛇に睨まれた蛙のように弱気でいるところが可愛い。
彼女の体を右手で撫でさすってやる。
頬、胸、腹、脚・・・。
由紀は、無言で愛撫し続ける治に不気味さを感じていた。
力尽くで犯されるのは勿論苦痛だが、このような陰湿な行為はある意味一層嫌悪すべきものだ。
先程の陰毛への執着といい、何ともじめじめした性向で、やはり鳥肌が立ってきた。
『嫌がってやがる』
治は反発した。
体を思い切りつねってやろうかと思ったがあえて抑え、両脚をさすり続けて、懸命に我慢している由紀を意地悪く眺めていた。
その義弟にいたぶられている由紀を綾が嫉妬の目で見ていた。
家政婦のぶんざいで自分を差し置いて義弟の心を占めているのが許せなかった。

当然に下着が邪魔になり、ブラジャーを外して乳房を露わにした後、パンティを脱がせようとする。
逆らう彼女を「由紀!」と叱リ、おとなしくなったところでパンティを脱がした。
全裸にされ、再び犯されると覚悟した由紀。
しかし治は愛しそうに乳房を揉む。
「股を開きなさい」
おずおず開くと、陰毛とマンコをさすられ、尻も撫でられた。
「いい子だ」
「・・・」
「ご主人様は誰だ?」
「・・・あなたです」
「そうだ。忘れるなよ。このマンコは俺に入れてもらうためにあるのだからな」
「・・・」
「乳も俺の物だ。良くぞ大きくなってくれた」
やがて
「立ちなさい」
由紀は治主人の目の前に立ち、若さ溢れる色白の官能的裸身を晒した。
「何回見てもいい・・・」
治は両手で由紀の体を上から下へとゆっくりさすって行った。
まるで女体が生きた彫像であるかのように十本の指でその柔肌の感触をじっくり味わった。
形良く盛り上がった乳房と桃色の乳首を横からも眺め、「はあ・・・」と溜息を吐いた。
そのエロチックな魅力に、下手をするとこちらが跪いてしまいそうだ。
陰毛の下では鮑と蛸のような性器が秘めやかに息衝いており、男根を挿入されればきつい締め付けでどんな男をも昇天させる事だろう。
『こんな宝を他の男に渡してたまるか』婚約者への嫉妬を抑えられなかった。たとえ綾、美智子、邦江の三人を手に入れられても由紀を失ったら後悔するに違いない。

つづき「名古屋の嵐(十八)」へ


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