家出少女 1_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

ホームページ 戻る 

家出少女 1

15-06-14 09:30

美月は彼氏の三崎慎之介とホテルでSEXをしていた。
「あんっ、あんっ・・・ああん」
「なあ、おまえもAV女優みたいにもっと声出してみろよ」
「えっ?」

今夜は泊りの予定だった。
だが彼の無神経な言葉に傷ついた美月は怒って帰ることにしたのだ。
家に帰ると春香が彼氏とSEXに励んでいた。
「あんっ、スゴイっ、あんっ、あんっ、いい、いくううう~」
「うるさい!」
面白くない美月は春香の部屋の扉めがけてティッシュの箱を投げつけた。

「ふう~、なあに~、美月、今日はお泊りじゃなかったの?」
シャワ-から出てきた春香は、
ビ-ル片手にリビングのテ-ブルに腰掛けた。
「また男変えたの?何か帰り際ジロジロ私の事見て、
あまりいいシュミとは思えないけど」
「そう言うと思った。私だって美月が帰ってくるなんて
知ってたら連れてこなかったわよ。
でも彼、ちょっと足りなそうだけど、あっちの方は超スゴイの」
「ハイハイ、良ござんしたね。あ~疲れた。もう寝よ」

小山美月と佐々木春香は25才OL3年目。
ル-ムシェアをしていた。
偶然出会った不動産屋でその場で共同生活を始めて、もうかれこれ2年。
本当は最初3人で始めたル-ムシェアも1人が急に実家に
帰ってしまって、今は募集中だった。
美月と春香はまるで違う性格だった。
美月は真面目でごく平凡なOL。
彼氏とも2年付き合っていて将来は結婚も考えていた。
それに対して、春香は自由奔放。
時間にもルーズで付き合う男もとっ変えひっかえ。
お洒落で社交的な性格は友達も多かった。
お互い全く違う性格、違う世界に生きているようだが
不思議と二人は気が合った。
ある土曜日、二人が一緒に買い物に出かけようとした時、
一人の少女がチンピラ3人に絡まれていた。
「こら、こっち来んかい」
男に連れ去られようとしているのを見て、
春香が咄嗟の機転をきかせた。
「おまわりさん、こっち、こっち。あそこです。早く早く」
「チッ」
男達は苦虫をかじったような顔をして一目散に散って行った。
「大丈夫?」
少女は震えてその場にしゃがみこんだ。
「警察に連絡したほうがいいよ」
そう語りかける美月に少女は首を横に振った。
「じゃあ、すぐそこだから、少し私達の家に来る?」
二人は買い物を止めて、少女を家に連れて行くことにした。
温かい飲み物を飲んで少し落ち着いたのか、
少しずつ彼女は話し始めた。
名前を吉野星羅、18歳。
高校を卒業してプータローしているということだった。
親と喧嘩して、家出してきて路頭に迷ってる時、
あの男達のグループに拾われたのだが、
途中で怖くなって逃げてきたということだった。
「そっか、じゃあ、今晩は私達の所に泊まって、明日家に帰るんだよ」
美月が星羅に言って聞かせていた時、
春香がパンティ一丁で缶ビール片手にリビングに現れた。
「プハーっ、風呂上がりのビールはやっぱ最高!」
「春香、星羅ちゃんもいるんだから、
そんなみっともない恰好で歩き回らないでよ」
「へっ、いつものことじゃない。別にいいわよねえ、
女同士なんだから。なんだったらホラ、このオッパイ
揉んでもいいのよ。星羅ちゃん」
スタイル抜群の春香は自慢げに星羅にDカップのオッパイを
見せつけた。
星羅は顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに俯いている。
「可愛い。おねえさん、こんな反応されちゃったら、
もっと見せびらかしたくなっちゃう。
美月なんかいつも素っ気ないのよ」
「興味ありませんから。春香の裸見てどうしろっていうのよ」
「お二人は共同生活してるんですか?」
「そう、美月が結婚しない限りね」
「結婚されるんですか?」
「全然何も決まってないわよ。まだまだね」
「・・・・」
「星羅ちゃんは彼氏とかいないの?」
「いえ」
「意外ね。こんなに可愛いのに」
実際に星羅はとびきりの美少女だった。
「春香は逆に男つくり過ぎ」
「いいじゃない。独身なんだし。いろんな男と遊んで
見る目を養ってるのよ。美月みたく、一人の男に早くから
一途なんて将来バカ見たくないもん」
「あっそうですか。別に私も後悔するつもりはありません」
「でも結婚生活でSEXは重要よ。下手な男と結婚するぐらいなら
一生独身のほうがいいわ。星羅ちゃんはどう思う?」
「はあ・・・私にはよくわかんないです」
星羅は困ったような顔をした。
「さあ、もう寝ましょう。星羅ちゃん、今晩は私のベッドで一緒に寝る?」
「いえ、リビングのこのソファで充分です」
「えっ?別にいいのよ。遠慮しないで。恥ずかしい?」
「いえ、本当に。私、レズなんで」
「えっ?」
星羅の突然のカミングアウトに一瞬でその場の空気が凍りついた。
「ああ、なるほどね。それじゃあ、おやすみ~」
美月も春香もお茶を濁すように、
そそくさと自分の部屋に入って行った。
(偏見はいけないよね。でもちょっとドキドキ)

翌朝は3人で食卓を囲んで朝食を採った。
折角星羅ちゃんがいるんだから、
楽しく朝ごはんを食べようと春香が提案したのだ。
「絶対勿体無い、こんな可愛いのに。
男とエッチしことないんでしょ?」
「春香!」
星羅はコクンと頷いた。
いいですよと言わんばかりに、美月ににっこりと微笑んで彼女は話し始めた。
「星羅、エスカレーター式の女子校だったこともあって全く男の人に免疫がないんです。
だから男の人が苦手で、昔から好きになるのは女の子ばかりだったんです」
「じゃあ、女の子とのエッチの経験はあるの?」
興味深々の春香が突っ込んで聞く。
「まあ一応」
か細い声で答えた。
「やめなさいよ、春香。いいのよ、そんなことまで言わなくても」
「いいじゃない。ねえ、ねえ、女同士のエッチって何するの?
アレ、無いじゃん。おもちゃとか使うの?」
「さあ、片付けるわよ。春香も食べたんなら手伝って」
美月が春香を制するように立ち上がった。
「・・・おねえさん、そういうの興味あるんですか?」
バタバタしだしたテ-ブルの合間を縫うように、
星羅がポツリと春香に尋ねた。
「へっ?あ~いや、単なる好奇心で、別に変な意味にとらないでね。
そういった趣味は特にないから。
単に今までレズの人って周りにいなかったから。
実際そういう人ってどうするのかなあって」
「そうですか。そうですよね・・・。
まあ、そういう物を使う人もいますけど、
私自身は使わないです。
男性経験がないからよくわかりませんが
多分そんなに違わないと思います。
男性のアレが無いというだけで」
「いやいや、それが肝心でしょ。ねえ、美月?」
「私?いきなりこっちに振らないでくれる。
それよりこっち手伝ってよ」
「あの・・・お二人にお聞きしたいんですけど
そんなに男性器って重要なんでしょうか?
別に無くても、女同士でも充分過ぎる程満足出来るんですけど」
初めて星羅が自分の言葉で語った。
唖然とする美月と春香に星羅が続ける。
「女性同士の場合はあれが無い分、指と舌で勝負なんです。
逆にはっきりとした終わりもありませんし」
堂々と語る可憐な少女に圧倒されていた春香が
ようやく自分のペースを取り戻す。
「んん~まあ、やっぱり私はアレが入ってくる感覚が、
ああSEXって最高って、いきなり何言わせるのよ」
「フフフ、おねえさん面白い」
少女は初めて心から楽しそうに笑った。

何だかんだ星羅はまだ帰らずに美月達のところに居ついていた。
金曜日、春香が珍しく酔っぱらって帰ってきた。
「今日は彼氏の所に泊りじゃなかったの?」
「あんな奴別れた」
「もう?」
「男なんてろくなもんじゃないですよ」
春香を慰めるつもりで発した星羅の軽い発言が春香の癇に障った。
「ちょっと、子供が知った風なこと言わないでくれる。
男知らないくせに。美月、飲むわよ」
春香はかなり荒れた。
それは先程の軽はずみな発言をした
星羅に向けられることとなった。
「男はろくなもんじゃないって、私から言わせれば
女同士で乳繰り合ってるなんてSEXの内に入んないわよ。
わかる?早く男を経験しな。人生変わるから。
最終局面、ガツンとくる充足感もなくて
本当の満足は得られないんだから。
そういえばたまにいるんだよね。ろくでもない本を読んだのか、
やたらと前戯が長くて触りまくって舐め回すやつ。
そんな奴に限って入れた途端イッちゃうんだよ。
こっちは悶々するだけ。虚しいったらありゃしない。
殴ってやろうかと思うよ。
そういうのはおままごとって言うの」
「ちょっと、春香言い過ぎよ。ごめんね、星羅ちゃん。
この子いつもはこんな酔い方しないんだけど」
「・・・いえ・・・」
星羅は明らかに怒っている感じだった。
お開きにした美月は春香を彼女のベッドまで連れて行った。
「おやすみ、星羅ちゃん。春香の言ったことあまり気にしないでね」
いつものソファに寝る星羅に声をかけて美月も眠りについた。

「ん?星羅ちゃん?」
ふいに体に体重を感じて朦朧とする意識の中、
春香は目を覚ました。
自分に覆いかぶさっている顔が星羅であることは認識できた。
だがすぐには彼女が全裸でいることを気付けなかった。
「やっぱり言われっぱなしは癪に障るので、
夜這いに来ちゃいました。
お姉さんにとってはおままごとの様なSEXでしょうから、
私が今からすることなんか気になさらないでくださいね。
もっとも、酔って自由がきかないでしょうけど。
お姉さんは男を経験すれば人生変わるって言ってましたけど、
それは逆も有り得るってことですよ」
意識朦朧の春香の唇をとびきり柔らかい唇が塞いだ。
「んっんんん~」

美月は夜中にのどが渇いて目が覚めた。
「ごめんね。星羅ちゃん」
小声でそう呟きながらソファの方に気を遣いながら
キッチンの灯りをつけた。
(あれ?)
ソファで寝ているはずの星羅がいない。
(トイレでも行ってるのかしら)
水を汲むのも忘れてトイレの方の様子を覗う。
その時、春香の部屋の方から艶かしい声が聞こえてきた。
「ああ~ん」
ドキリとした美月はまさかと思いながら、キッチンの灯りを消して
そっと足音を立てないように春香の部屋の扉に耳を傾けた。
「ああっ、ああっ、ダメエ~」
今度ははっきりと聞こえた。
「%&:+#!」
その後にもう一人、聞き取れないレベルでしゃべっている。
(まさか・・・そんな・・・でも・・・)
美月は心臓をバクバクしながらある光景を想像した。
そしてそれを確かめるべくそっと音をたてないように扉を少し開いた。
そこには薄明りのベッドに浮かぶ全裸の女性二人が、
絡み合う姿があった。
「!!」
ベッドに仰向けになって両足を膝立ちしているのは春香だった。
その春香の豊満な胸に吸い付き、
股間に伸ばした右手を素早く振動させているのは星羅だった。
「クッ、クウウっ、あっ、イ・・・っくう・・・
イクう、またイっちゃうううう~」
絞り出すように声をあげると同時に、
両足が突っ張り、シーツを握り締める拳に一層力が入り、
弓のように仰け反る春香。
突き出された乳房の天辺に歯を宛がったまま、
右手の角度をさらに変え、
股間に突き立てた指を上下させ始めた星羅。
その顔の表情が一瞬だけ光の角度によって浮かび上がった。
昼間の星羅の顔とは明らかに違う。
いやらしくニヤけた表情は捕えたトカゲをじゃれつくように弄る、猫の目をしていた。
自分の指の動きに逐一反応して、その端麗な顔が、眉間に皺を寄せてくしゃくしゃに変化する様を上目使いで一点に見つめていた。
衝撃的な光景を目の当たりにして、美月の手はいつの間にか股間に伸びていた。
そこはおびただしい愛液で濡れていた。

翌朝土曜日は、3人共寝不足のまま昼前にほぼ同時に起きた。
「お早う」
美月は何も知らないかのように明るく挨拶した。
「お早う。美月さん。・・・お早う、春香お姉さま」
星羅は春香にだけお姉さまとつけて呼んだ。
明るくほくそ笑んだ表情で。
美月が何も知らないと思いこむ中での
彼女なりの親愛の表現だったのかもしれない。
当然美月は昨夜のことを知っており、
春香の様子をドキドキしながら見つめていた。
昨夜はあれから頭が変になりそうで、
春香が何度目かのエクスタシーに音を上げているところで、
そっと気付かれないように自分の部屋に戻ったのだ。
「お、おはよ」
消え入るような声でバツが悪そうに挨拶した春香だった。
気分を変えるために美月はしゃべりたてた。
「今日の予定は?何時頃帰って来れそう。
今晩焼肉パーティでもしない?」
二人の顔が同時に困った表情になった。
次の瞬間、星羅が一瞬春香に目配せしたのを
美月は見逃さなかった。
春香が重い口を開いた。
「ご、ごめん。今日はちょっと・・・
会社の同僚と飲みに行く約束してて。
たぶんその子の家に泊まることになると思う」
続いて星羅が軽く断りを入れた。
「あら、星羅も引っ越した中学の同級生と会う約束してて、
その子の家に泊まってくる。
なんだ、美月さん今晩一人だね。
彼氏でも連れ込んじゃえば」
美月は顔が熱くなり、耳が真っ赤に
なっているんじゃないかとドギマギした。
(・・・あきれた。この二人、下手な理由作って
今晩ホテルかどこかでエッチするつもりなんだ。
それにしても春香のこの変わり様は何?
つい昨晩まで散々講釈たれてレズを馬鹿にしてたくせに)
美月は急に仲間外れにされ、
一人取り残された子のような気分になった。
(なんで私がこんな思いしなきゃいけないのよ)
「あっああ~そうなんだ。ふ~ん、
じゃあ今晩誘ってみようかな」
「そう、そうすればいいよ。
たまには二人きりでゆっくりしなさいよ」
後ろめたさからか、春香は明るい表情になり
身を乗り出して美月にそう勧めた。

つづき「家出少女 2」へ


コメント
お名前:
気持ち:

コード:

お知らせ

なし

小説を検索