この話はつづきです。はじめから読まれる方は「名古屋の嵐(一)」へ
「はあ、すっきりした・・」
治はティッシュで肉棒をきれいにし、次いで綾のマンコを拭き取った。
「もう妊娠間違い無いな」
そう言って綾の腹をいやらしくさすった。
「産んでもいいんだぜ
」「・・・」
「嫌か?」
「だって姉弟(きょうだい)だもの」
「姉弟でも血は繋がってないんだぜ」
「・・・」
「治さんの赤ちゃんです、て言えばいいさ」
「そんなあ」
「五人でも十人でも産めよ」
冗談とも本気とも取れる言葉に、綾は義弟を見つめた。
それから彼女は治にピンクのパンティを履かせてもらった。
「ブラは着けんでもいいからな」
「はい・・・」
ノーブラで外出するのは不安だが、治の性奴隷として素直に従う。
スリップはやめ、昨日の白いシャツを肌に直に着せる事にした。
綾がもっぱら仕事で着用する物で、そのやや堅い印象が真面目女という感じで好ましい。
ボタンを嵌めていく。
綾は着せ替え人形になったような気分で、はるか年下の主人に身を任せていた・・・。
スカートも昨夜と同じグレーのタイトで、やはりお堅い印象にさせた。
これまで男を近寄せなかった勝気な令嬢らしい。
シャツの上には水色の長袖服。
「これでいいな」そう言って綾を鏡の前に立たせた。
「どうだ?」
「・・・素敵です、ご主人様」
本当はセンスが無い印象だが、人格を奪われ、意思の無い存在なので逆らえない。
ようやく治はパジャマを上下共脱ぎ捨て、着替えに掛かった。
「どこへ行こうかな?」
いつも一人で食べているので、女性同伴の改まったレストランを知らない。
「まあ、適当な所でいいか」
シャツのボタンを止めながら落ち着き無く部屋の中を動き回っていたが、ふと、この家の三人の家政婦の事を考えて足が止まった。
そのまま立ち尽くして彼女達の体を思い浮かべている内に邪悪な思いがめらめらと湧き起こって行った。
『やるなら今だ』
治はズボンも履かずに腕を組んでベッドに掛け、どのようにすれば良いかを考えた。
『一人でやってもうまく行かない。こいつを使うか』
義姉を見て、具体的なやり方を大体考えた後立ち上がり、彼女を連れて部屋を出ようとした。
綾は義弟がズボンも履かずに外出しようとしたので「ズボンがまだ・・」と言ったが、「いいんだ」と答えられ、変に思いながらも一緒に付いて行った。
廊下を通って階段を下りて行く。
静かな家の中で台所の方から家政婦達の声が聞こえ、治は義姉を連れて食堂に向かった。
さすがの彼も緊張して鼓動が鳴っており、食堂の近くまで来ると立ち止まって義姉を見た。
綾は不審な表情で義弟を見返した。
治は黙ったまま顔を戻し、思い切って食堂に入った。
家政婦の由紀が、コロッケとキャベツの載った皿を食卓に置いていたが、ズボンを履いていないワイシャツ姿の子息と、外出用の正装をした令嬢が一緒の姿を見るや唖然として声も出ず、すぐに顔を背けた。
「やあ」
治は笑いながら挨拶した。
「飯を食いたいんだがな」
「はい・・・」
由紀は目を逸らしたまま落ち着き無く答えた。
その時、子息の声を聞いて食堂に現れた家政婦、美智子と邦江が彼の非常識な格好を見て顔を顰めた。
治は三人の家政婦に自分の白パンツ姿を堂々と見せようと、「この格好はどうだ?」と言いながらワイシャツの前部分を手で上げた。
三人は嫌悪の表情を露わにして顔を背けた。
「ふん。まあいいや」
治は椅子に掛け、義姉を左隣に座らせた。
それを見て家政婦達は信じられない様子でいる。
義弟を軽蔑してよく悪口を言っていた、プライドの高い綾お嬢様が義弟の不恰好を責めない上に、隣に掛けるように指示されて素直に従うなんて・・・。
何かひどい事をされたのだろうか・・・?
家政婦三人は嫌な気分を抱いたまま昼食準備を終えると、治に言われて仕方なく二人と向かい合って食卓に着いた。
治は飯を頬張りながら、三人の家政婦、由紀、美智子、邦江の大きな胸にいやらしい視線を注いだり、その器量に見惚れたりしていた。
由紀は今秋結婚する予定の愛らしい娘で、治は何度も彼女をデートに誘って来たが、好きな人がいると言われて断られ続けて来た。
ぽっちゃりした肉付きの体に、色白の滑らかな肌で、この娘がもうすぐ他の男の物になるかと思うと耐え難い。
その隣で努めて平然と食事をしている美智子は三十代半ばの人妻。
スリムな体形なのに巨乳というアンバランスさがたまらず、治は何回もその裸を想像してはオナニーして来たが、実際に見られないのがもどかしい。
人妻だし、勝気なので中々手が出せない。
もう一人の家政婦、邦江は四十近い、色気ぷんぷんのバツ一熟女。
グラマーな体に大きな胸がゆさゆさ揺れ、まるで男を誘惑しているような感じなのに治の誘いには乗らず、一度彼に胸を触られた時には、「セクハラで訴えますよ」とたしなめたのだった。
今男がいるかどうかわからないし、治はそれを知りたいとも思わなかった。
そんな、これまで欲望を抱きながらも思いを遂げられずに来た家政婦三人に対して治は今こそ自分のやりたい放題にやって欲望を満たそうと企んでいた。
つづき「名古屋の嵐(九)」へ
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