どうしてこんな関係になったのかなんて、どうでもいいことだ。別に付き合っている訳でもないし、普段の学校生活で、話すようなこともない。
以前、一人で屋上で物思いにふけっていたら、君がいた。誰もいないはずの屋上に人がいて、お互い驚いた。それからはくだらないお喋りを繰り返し、いつしか下ネタも話すようになった。君は「男の人のアソコを見たい」と言い、戸惑ったけれども、僕は見せることにした。断る理由もなかったし、正直、ちょっと興奮した。君は僕のペニスに触れ、勃起を確認した。次第に関係はエスカレートし、「射精を見てみたい」と言い、進んでフェラチオをするようになった。ペニスが包み込まれた時は痺れた。僕の精液が勢いよく君の制服に飛んだことを思い出す。その時はティッシュがなかったから、ハンカチで拭き取った。頬を赤らめて君は笑った。
セフレという関係もあるみたいだけど、僕たちはセックスをしない。そして、僕は君の身体に触ったこともないし、見たこともない。一度、胸を触りたいと言ったが、君は拒否した。ちょっと不平等だと思う。服の上からでもダメだと言う。
最近では一方的に君は僕の精液を飲みたがる。断る理由もないし、それはそれでスリルがあるし、何より気持ちいい。こんなことってあるだろうか? 君は地味だけど、よく見たら目が大きくて、鼻筋も通っている。髪からはシャンプーの匂いがふんわりと漂う。
だれだって、羨ましがることだろう。僕はこのことを誰かに話したことはない。二人だけの秘密。誰もいない屋上で。
「前に出したのは、三日前だっけ」
「多分。溜まったかな」
君は僕の睾丸を包み込むように弄ぶ。指腹を縦横無尽に動かす。
「今、少し動いた。勃起してきたね」
重力に逆らって、腹の方に持ち上がる僕のペニスを、君はマイクを握るようにして、両手で握りこむ。ちょっと、力が強い。
「痛い」
「それが好きなんでしょう?」
仁王立ちをする僕と、その正面にしゃがむ君。二人だけの屋上は、とても蜜やかだ。
僕のペニスは、君の小さな手に包まれる。上下運動を繰り返す。
「先っぽから出てきたよ」
一度手を離した君は、さらけ出された僕のペニスの先端に人差し指をあてる。カウパー液を拭き取ってから、ゆっくりと自分の舌口に持っていき、舐め取る。
「今日のは、ちょっとしょっぱい」
「今日のはってなんだよ」
「前のはちょっと甘かったし」
「そろそろ抜いてあげるよ」
君はつややかな黒髪を耳にかけ、僕のペニスの根本を握る。軽く、喉咳払いをする。
「今日は、一分以内でイカせる」
「そこまで早漏じゃないよ」
「さあ、どうかな」
ペニスに衝撃が走る。温かくて、ぬるぬるとした感触。思わず腰を引いてしまうような、快感。刺激に弱い先端部分に、舌がねじ込まれる。尿道内に舌が入り込む、僕は耐えられない。手は上下運動をし、顔も上下させる。
君の甘い、シャンプーの匂いが鼻腔をかすめる。
「そろそろ、ヤバい」
僕は君の口の中に、ペニスを奥まで差し込む。君の頭の後ろに両手を持っていき、
僕の精液は溢れ出した。
頭が真っ白になる。膝がガクガクと震えるほどの快感。
「すごい量」
かるくむせて、苦しそうなのに、どうしてこんなに嬉しそうな顔をするのだろう。僕にはわからない。
喉の鳴る音が聞こえた。
「三日も経つと、濃いね。どろっとしてる」
「美味しいの?」
「美味しくなんかないよ。ただ、こういうのが好きなだけ」
「本当に、変態だね」
僕はパンツとズボンを履いて、ベルトを締める。君は口の周りを舐めて、乱れた髪の毛を直す。
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