この話はつづきです。はじめから読まれる方は「啜り泣く牝」へ
玄関ドアのノブがゆっくりと回り静かにドアが開き何も知らないコンビニ店員が田代が頼んだ荷物を抱え中に入って来た、典子はその光景がスローモーションの様に瞳に映り目前に立った店員に向かって悲鳴を挙げた
「嫌ぁぁぁ、視ないでッ、視ないでお願いッ…」
この場から逃げようとしても田代に緊縛裸体を掴まれ身を竦める事も身体を折り曲げ隠す事も出来ず只店員に哀れな姿を視ないでと言葉で縋るしか術が無かった、典子の姿を視てあ然と荷物を持ったまま立ち竦んで居たのはまだ幼さが残る頭を丸坊主にした高校生位のアルバイトの男子であった、当然ではあろうが生身の緊縛された女の裸体などエロ本の中でしか視た事が無い男子には刺激が強すぎたのか典子の姿に目が泳ぎ言葉がうまく発せられずオドオドしていた、田代は軽く笑いアルバイト男子に荷物を床に置くように指示をすると素直にアルバイト男子は荷物を床に置きその場から直ぐに立ち去ろうとしたのを呼び止めた
「君アルバイトかい?」
田代の問い掛けに丸坊主の男子は頷いた
「ごめんね驚かせて、この女の人はこうやって辱めに遭うのが大好きな人なんだよ」
田代の言葉にアルバイト男子は下を向くも何度も目前の典子の裸体に目線がいってしまっていた、その光景を田代は笑いアルバイト男子に言った
「初めてだろう、女の人の裸を視るなんて」
田代の言葉にアルバイト男子は頷いた
「触っても良いんだぜ」
田代のその言葉にアルバイト男子は戸惑を露わにした
「遠慮するなよ、こんなチャンス滅多にないぜ」
田代の諭す言葉にアルバイト男子はまだ躊躇った、その様子に田代は典子に耳打ちをした
「お前からも頼めよ」
典子は顔を強ばらせ首を横に振り拒絶した、田代は髪を軽く牽き更に耳打ちをした
「愛する旦那を見捨てる気か?!」
その田代の卑怯な言葉に典子は従うしかなかった、声を震わせ優しくアルバイト男子に声を掛けた
「…ボク、わたしの身体に触れて良いのよ」
典子の言葉にアルバイト男子はまだ躊躇いを見せた、その姿に田代は更に耳打ちをした
「何処を触って欲しいか言えよ」
田代の命令口調に典子は瞳を潤ませ唇を開いた
オッパイ、わたしのオッパイを…触って頂戴…」
典子の言葉にアルバイト男子は漸く両手を典子の縄で絞り出された乳房に手の平で覆うと遠慮しながら軽く揉み始めた、しかし慣れない手付きは典子を更に苦しめもどかしさに内太腿を擦り合わせ自ら快楽を得ようとした、その姿に田代は典子に耳打ちした、その言葉に典子はギョッとしたが逆らう事は出来なかった
「…ボ、ボク…お願いッ…バイブの…バイブのスイッチを入れて…」
典子はアルバイト男子に言った、男子は素直に典子の言う通り腰縄に挟まれたバイブのスイッチのメモリを上に上げると蜜壷に挿入されていたバイブがモーター音と共にうねり始め、典子はバイブの動きに合わせ腰を句ねらせ始めた、アルバイト男子は初めて見る女の悶えに驚きを隠さず目を見開きメモリーを上げる手を止めた、バイブの中途半端な動きに典子は切那い喘ぎを漏らし縋る眼差しで男子に懇願した
「…も、もっとぉぉ、強くぅぅ、もっとぉぉ」
苦しむ様な姿に男子はスイッチから手を離し後退りした
「…な、なにを、してるのぉぉ、もっと強くッ…強くしてッ…」
典子の喘ぎ混じりで強い口調に男子は驚き逃げる様に田代のマンションから出て行ってしまった
「ぁぁぁぁ…いや、行かないで、お願い、バイブのスイッチを…」
縋る瞳で閉じてゆく扉を見た、そして田代に救いを求めた
「お願いです、田代さん、バイブのスイッチを…強くしてッ…」
腰を淫らに句ねらせ快楽をせがむ典子に田代はほくそ笑み再び部屋へと戻し、天井から吊されたフックに縄を掛け、典子の前に身体全てが映す鏡を置き言った
「お望み通り逝かせて遣るぜ。但し自分の姿を視ながらだぜ」
田代の命令に最早抗う事など出来なかった、典子は頷き懇願した
「判りました、言われた通りにします…しますから…早く、早く…」
せがむ典子に田代は笑いバイブのスイッチを最強にした、典子は鏡に映る自分の哀れな姿を悶えながら見つめ絶叫した
「…ヒィィィ…ヒィィィ…イクッ…イクッ…ァァァァァ…イクゥゥゥ…イクゥゥゥーーーッ!!」
典子は激しく身体を痙攣させ昇天した、部屋に典子の哀しい喘ぎ声が永遠に続いた
つづき「啜り泣く牝(7)」へ
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