誰も居ないホテルの一室で井崎忠雄と山岡玉枝が身体を抱き合い激しいディープキスをしていた
「…人が来ちゃう…」
玉枝は口付けから逃げ押し殺す声で井崎の耳元で囁いた、しかし井崎は構わず玉枝の唇を自分の唇で塞ぎ両手で玉枝のスカートを託し上げ上向いた形の良い尻を撫で回した、玉枝は撫で回す井崎の手を掴み拒んだ
「駄目、人が来ちゃうから、許して」
拒む玉枝の声は微かに震えていた、しかし井崎は拒まれた手を前に移動させ恥丘へと移しパンストとパンティーの上から強く擦り始めた
「駄目、本当に駄目ッ、お願い、人が来ちゃう」
玉枝は井崎を諭す様に言うが井崎が素直に聞き入れる筈もなく指が的確に玉枝の感じ易い部分を擦り続けた、玉枝は再び井崎の手を掴み拒んだ、だが井崎は玉枝の拒む手ともう方の手を背中に回し左手が玉枝の両手首を掴み唇を重ね再び恥丘を擦り続けた、玉枝は必死に掴まれた両手を振り解こうとしたが男の力に叶う筈もなかった、玉枝はキスから逃れながら井崎に訴えた
「お願い、井崎君、お願い人が来ちゃうわ、お願いだから我慢して」
玉枝の言葉に井崎は無言で恥丘を擦り続けた
「井崎君、お願いよ、ねぇ、言うこと聞いて」
玉枝は必死に井崎を諭した、今まで無言であった井崎がディープキスを止めた
「山岡さん、この部屋に誘ったのは貴女ですよ」
井崎はそう言うとパンストとパンティー越しから擦っていた手を素早くパンティーの中に滑り込ませ陰毛が生い茂る部分まで一気に潜入させた
「…ぁぁぁいやぁぁ、駄目ッ、お願いソコは駄目ッ、井崎君、お願い言う事を聞いて」
玉枝の言葉は無駄であった、井崎は躊躇わずに茂みの奥深くまで指を侵入させ一番敏感な部分に指を這わせた
「…駄目ッ、駄目ッ、いやぁぁ、井崎君お願い…」
玉枝の声が震えた、玉枝の蜜壷は愛液で濡れ井崎の指を簡単に呑み込んだ
「ぁぁぁ…いや…許して…」
玉枝は身体を仰け反らした、井崎は蜜壷に呑み込ませた指を緩急を付けながら動かしその度に愛液が溢れ恥ずかしい音が鳴った
「山岡さん、凄い濡れ方ですね」
井崎は玉枝の耳元で囁くと頭を振り玉枝は否定しようとしたが、井崎の巧みな指技に身体の力が抜け快感に膝と身体が震えた、井崎は更にクリトリスを指と指の間で挟み擦ると玉枝は一瞬喘ぎ声を上げ掛けたがそれを呑み込み喘ぎ声を押し殺した、しかし井崎の指技の前では無意味な抵抗であった
「…ァァァァァ…ひぃぃ、やめてッ、おかしくなっちゃう…」
玉枝の膝が折れ床に膝が付こうとしたが井崎は許さず再び起たせた
「山岡さん部屋の鍵は掛かって無いんですよ」
井崎の言葉に玉枝は頭を振り
「許してッ、これ以上は…ダメッ…ァァァァイヤァァ…」
身体を仰け反らし快楽の波に呑み込まれた玉枝の身体は最早どうする事も出来なかった
「本当はこんな風にされたかったんじゃ、ないんですか?」
井崎の言葉に玉枝は首を振った
「本当ですか?」
「…ンンンン…ァァァァ…ヒィィ…ゆるしてぇ…」
「答えて下さい」
「いや、いや、お願い…意地悪しないで」
玉枝は喘ぎ自ら腰を突き出した、井崎は軽く嗤い
「早く言わなきゃ、指を抜きますよ」
「…いや、お願い…お願い…」
「だから早く言って下さい」
膣は井崎の指を締め付けていた
「…違う…違うわ…そんなんじゃない!」
玉枝は強く否定すると井崎は指を激しく動かし玉枝を一気に昇天まで駆け上がらせそして一気に指を膣から引き抜いた
玉枝は気を遣る寸前にお預けを受けた、井崎は愛液塗れになった指を玉枝に見せた
「そうですよね、僕よりも年上の山岡さんがはしたない筈ないですよね」
井崎がそう言うと玉枝の前から立ち去ろうとした
「待って、待って井崎君」
玉枝は井崎の腕を掴んだ、井崎は嗤い言った
「言葉が嫌なら態度で示して下さい」
井崎の言葉に玉枝は自らスカートを託し上げパンストとパンティーを脱ぎ壁に両手を付き形の良い尻を突き出した
「井崎君、一思いに逝かせて」
しかし井崎は言った
「ブラジャーも採って貰えませんか」
井崎の言葉に玉枝は静かにブラウスを脱ぎブラジャーを外した、ブラジャーから零れた少し垂れていたが乳首はツンと上向き勃起していた
「これで、これで佳いでしょう」
玉枝は再び壁に手を付き尻を突き出した、玉枝のその厭らしい格好に井崎は直ぐに抱こうとしたがそれを堪え、捲り上げられたスカートを戻しブラウスを着せると玉枝の手を牽き部屋を出ようとした
「待って井崎君、何する気なの」
不安気な顔で玉枝は井崎の顔を見た
「みんなの所に戻るんですよ、お楽しみはその後ですよ」
井崎の言葉に玉枝は血の気が退けた
「そんな酷いわ、お願いよ!」
懇願する玉枝の言葉を無視し井崎は玉枝の手を牽きみんなが居る部屋へと戻った、玉枝は平静を装い同僚達と歓談していたが一度火が着いた身体はなかなか治まらず時折井崎に縋る瞳で見た、年に一度の社員旅行が山岡玉枝にとって後戻り出来ない淫靡な世界に溺れる事と成った
玉枝の縋り附く目線に井崎忠雄は気付いていたが敢えて無視を決め込んだ、
其れは井崎の周到な考えが有っての事であった、井崎忠雄が今の会社に入社し山岡玉枝を見た時、彼女が醸し出すM性を感じ取り何度か食事に誘うも中々誘いに玉枝は乗らなかった
そして今回の社員旅行で井崎は一か八か玉枝と関係を持ち我が手に納め様と考え玉枝にアプローチを掛けると玉枝がまんまと井崎の誘いに乗って来たのであった
そして今、玉枝は火照り切った身体を諫めたいばかりに井崎に救いを求める視線を送り続けている
井崎の張り巡らせた蜘蛛の巣に玉枝がまんまと捕らえられたのであった
玉枝は自分が送る視線に気付いて貰えない事の焦りに井崎の携帯にメールを送った
井崎はそのメールを確認し内心ほくそ笑んだ、そしてエレベーター前で待つようにメールを返信した
ほんの僅かな距離の為返信を受けた玉枝の安堵した表情が井崎にははっきりと読み取る事が出来た
玉枝はさり気ないふりをし部屋を出て行き井崎も間を空け部屋を後にした
つづき「溺れる女(2)」へ
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