家出少女 4_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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家出少女 4

15-06-14 09:36

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「家出少女 1」へ

「はああっ、はっ、ああ~、いい~、いいの、気持ちいい~」
「何だ、今日はやけに色っぽいな。美月」
ホテルのベッドでは、慎之介がトロトロに火照った美月のオマンコを
クンニしていた。

いつにも増して妖艶に振舞う美月に、慎之介の興奮も最高潮に達していた。
「そろそろ入れるぞ。俺のチンポももう限界なんだ」
「はあ、はあ、はあ・・・」
慎之介は正常位で怒張した息子をオマンコに宛がうと一気に突き刺した。
「ふうっ、ふうっ、気持ちいい~、美月のオマンコすげぇいいぜ」
腰を一心にに振りながら、いやらしくニヤける慎之介。
「ああっ、ああっ、ああっ」
それに対して下から見上げる美月はもっと、もっとと言わんばかりに
物欲しそうな表情をしていた。
美月の腰が自然と慎之介のチンポを迎え入れようとクネクネ上下する。
慎之介は美月のその妖艶な目と激しい腰のうねりに思わずフィニッシュしてしまいそうになり、
ピストンをピタッと止めてしまった。
「あんっ、慎ちゃん?・・・」
(くそっ!)
「バックになれ!」
何故か負け犬のような気分になった気がしてつい言葉が荒くなる。
慎之介は美月の白い背中を眺めつつ、
何とか冷静さを取り繕って、淡々と後ろから責め始めるのだった。
(それにしても今夜の美月はどうしちまったんだ?まるで本当に
AV女優みたいじゃないか)
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」

「ふうーっ」
慎之介は仰向けになってタバコの煙を天井に向かって吹き出した。
そして、恐る恐る美月に訊いた。
「なあ、お前、浮気でもしてるんじゃないのか?」
一瞬ビクッと固まった美月を慎之介は見逃さなかった。
「えっ、何?どういうこと、それ」
美月は突然の慎之介の言葉に上半身を起こし、怒ったように彼を見下ろした。
それは半分本気の態度で、半分は演技であった。
内心ドキドキしながら彼の言葉に怒りを表していた。
「いや、何か今日のお前、別人のように色っぽいというか、いやらしいというか。
他に男ができたんじゃないのかなあって思ってさ」
「何だ、そんなこと?馬鹿らしい。私が慎ちゃん以外に男つくるわけないじゃん。
知らないわよ。いやあねぇ。もし今日の私がそんな風に見えたんだとしたら、
それは慎ちゃんのせいなんじゃないの。もうっ、この女たらし」
美月は甘えるように慎之介の胸に抱きついた。
「えっ、俺?そっ、そうか?そうだよな。ごめん、ごめん。
何かテンパッちゃって。実は話したいことがあってさ・・・」
美月は嘘をついた。
慎之介の勘は半分当たっていた。
いや、実際には肉体関係はないのだから浮気にはならないのだが。
美月は慎之介に抱かれている間、ずっと星羅に抱かれていることを想像していたのだ。
春香がされていたように、星羅に唇を奪われ、星羅の唇で全身キスをされ、
星羅の舌で敏感なクリトリスを犯され、星羅の白いしなやかな指でオマンコを掻き回される。
だから慎之介が美月とSEXをしていたと思っていた時間、
美月は心の中で星羅と浮気をしていたのだ。
最初は好奇心だったのかもしれない。
星羅が自分を誘惑する計画を立てていると知ってから、
動揺しながらも毎晩のように繰り広げられる二人のSEXの様子を覗き見し続けた。
そして警戒心とは裏腹にどんどん彼女に魅せられていく自分を感じていった。
星羅と春香、二人がSEXに没頭する様、
星羅に責められ続け、度々死んでしまうのではないかと思う程感じている春香の様子、
その延々と続く泥沼のような時間、
そのどれもが全く自分とは異なることへの不満と興味。
そして何よりも二人の絡み合うシルエットを美しいと感じ始める自分がいるのだった。
「・・・・だから結婚しよう」
「・・えっ?ごめん、今何て?」
「何だよ、ちゃんと聞いてるの?何度も言わせるなよ。だから、俺達結婚しよう」
突然のプロポーズにひどく美月は動揺した。
嬉しさよりも困惑する自分がいた。
だが長年望んでいた言葉だったから思わず返事をしてしまった。
「・・・はい・・・」
「ありがとう」
慎之介は満面の笑みで美月を抱きしめた。
美月は新之助の腕に抱かれながら、彼に対する後ろめたさと
通り過ぎていってしまう芽生えたばかりの小さな思いにチクリと胸が痛んだ。

つづき「家出少女 5」へ


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