過ち(9)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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過ち(9)

15-06-14 09:36

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「過ち」へ

痴漢達は無作為で雪絵を痴漢している訳ではなかった、予め隆弘が会員制アダルト掲示板に雪絵の淫らな服装姿と素顔を貼り付け痴漢達を募って要るのであった

雪絵は痴漢達の餌食にされ身体を散々なぶられ陵辱されるのだが、革製鍵付きパンティーの中途半端なローターの刺激と痴漢達の愛撫が雪絵を更に苦しめ快楽を得られない苦しみのまま会社へと向かうのであった
だが雪絵を更に苦しめるのは同僚達の辛辣な冷たい目線であった
余りの破廉恥窮まりない雪絵の姿に同僚達は陰口を叩き中には明ら様に雪絵に皮肉を言う者まで居た
特に雪絵に対して敵対心を持つ同僚の香織は露骨であった
雪絵が更衣室で痴漢達に拠って乱された髪を直している時であった

「おはようございます、雪絵さん今日も凄い格好ねえ

背後から香織が声を掛けて来た、雪絵は苦笑いしながら振り向かずに頭を下げた

「ねえ雪絵さん、これからどちらの会社に男漁りに行くのかしら?」

悪意的な言葉に雪絵は身体が震えた

「男漁りだなんて」

雪絵は反論するも自分の破廉恥窮まりない姿に言葉がよわかった

「あら、違うの?こんな短いスカート履いて化粧は安スナックのママさんみたいにして、それにノーブラじゃない」

香織は遠慮無しに雪絵を責め立てた

「雪絵さん、こんな格好してまで契約欲しいのかしらね、あなたみたいな淫乱女と私達が混同されても迷惑何だけど!」

嘲笑う香織の言葉に唇を噛み堪えるしか術は無かった

「ご、ごめんなさい…」

やっと絞り出す声に香織はツンとした顔で言った

「そんな格好するぐらいなら素っ裸で営業したら良いんじゃない!」

香織はそう言い放つと更衣室から出て行った、香織の辛辣な言葉に雪絵は泣き崩れた、しかしこの後、香織が雪絵に対して非道の限りを尽くす事とは雪絵には知る由も無かった

つづき「過ち(10)」へ


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