この話はつづきです。はじめから読まれる方は「水中性向外伝1(姉様の思惑)」へ
海の男を求めてダイビングクラブに入会して8年…未だに出逢えない未婚の41歳の女です…
父親は漁師で…その日焼けした背中に憧れがあり…祖母から海女をしていた…海の家系…
既婚や未婚の男性から…悪戯の様に弄られる存在な私…それはそれで…良いのだけど…
未婚男性からは…恋愛対象にして貰えず…私的にも…この人って人が居ないのが現状…
クラブがきっかけで結ばれたカップルもいるだけに…そろそろ私にも…海男君と出逢いたい
そんな中…クラブとしてツアーで南の島へ参加する…木曜日の夜に定期船に乗り…
金曜日の朝に到着…そのまま…軽く午前中のダイビングをしに…海へと船に乗り込む…
数十人一斉に海に入り…地元ガイドダイバーさんを先頭に海の中を回遊していた時…
列の最後尾を泳いでいた私は…海底に複数ある岩場の隙間から…気泡の泡を見つける…
時折出る気泡に誘われながら…私一人だけ別行動で岩場の隙間に向う…海底温泉かな?
岩場の切れ目から…その方向を覗くと…日焼けした男の人の背中が…最初に目に付く…
{…ヤダぁ~こう言う感じの背中に海男君を感じてしまぅ~………えッ?何?…彼女連れ?…}
オレンジのラインが入った同じ水中マスクを付けた彼女の顔が海男君の体の影から出てくる
{何?…彼女…シュノーケルを口に咥えてる…背中にタンク背負ってるのに…何で?…}
彼女は海男君に抱き付き…身体を捩りながら…水中マスクの中の目は快感に酔いしれてる
一緒に水中マスクを御でこに引き上げ…キスを始める彼女と海男君…その後息継ぎをして
{…何で?…レギュレーターから息継ぎした後の彼女は…何でシュノーケルを咥えるの?}
シュノーケルを少し伸ばして口に咥える彼女の身体は…海男君の腰の動きに上下に揺れる
{コレは…彼女の趣味?海男君の趣味?…二人とも…息継ぎしないで…エッチしてる!…}
悶える彼女の声が聞こえてくる…シュノーケルから出る気泡の泡に合わせて聞こえてくる…
途中でレギュレーターから息継ぎした後…また口から外して…無呼吸でエッチする二人…
彼女は両腕を海男君の首に廻して…顔を斜め上にして悶えいく…二人のエッチ行為に…
私の身体も芯から火照ってくる…二人の動きが段々激しくなる…その動きに…感動してしまう
{…凄い…凄い…私もこんな海男君に…愛されてみたい…彼女が羨ましい…私も……。}
ずっと見ていられなくなり…海面に顔出し…ダイビング船にひとりで戻っていく……
午後のダイビングにワンピース型のウエットスーツを…自前で作り直した女を強調するした…
更なるフレンチカットした一品を着て臨む…脚を出すのが恥かしいけど…クラブの男達は…
エッチな姿になった私の事なんか眼中に無く…でも…もしかして…もしかして…もしかして…
海男君の再度到来を期待して海の中に潜っていく…岩場が乱雑に複数列を成している所を…
一人別行動で…探してしまう…男漁りの私…でも出逢えず…しかも…迷子になってしまう…
海面に顔出しても…ダイビング船が見えず…途方に暮れていると…ガイドさんが私を見つけ
「…お客さん…嵐が来るので…早く船に戻って下さい…」と告げられるけど…船は何処?
ガイドさんが指さす方向…海のうなりで…見え隠れしていた船を見つけ…要約安堵する…
船に戻り…ウエットの上からパーカーと短パンを着ると…救命胴衣を義務付けされる位…
島へ戻る前に…嵐の中へ…揺れる船内…男の人が私にぶつかった拍子で…海に落ちる…
荒波に翻弄されるが…救命胴衣のお陰で…何とか海面で息継ぎを確保出来るが…荒波に
何度も海中に潜らされては…海面に顔出す事から疲れが出て…意識を失ってしまう……
気が付いた私は…何処かの砂浜に打ち上げられていた…南の島特有の青い空と太陽…
どの位時間が経ったのか解らない…顔を抓り…現実に生きている事に…私の生命力に…
感心してしまう…身体を起して…辺りを見回すと…砂浜の切れ目に高台の岩場がある…
其処へ行き…岩場をよじ登り…海を眺めて…沖に船が居ないか?探すが…船影は無い…
岩場の断崖から何気に下を見ると…浮き輪があり…人が浮き上がってくる……ヤッタ~人!
男の人が海老を採って網に入れている…オレンジ色のラインが入った水中マスクを見て…
あの海男君である事に…こんな偶然な出逢いがあるのかしらと想ってしまう位胸が騒ぐ……
海男君は私に気が付き…砂浜へ行く様に指で指示してくる…砂浜に戻り…海男君と逢う…
日焼けした上半身の体付きに…間違いない!と心で叫ぶ……私の事情を説明する……
「そうなんだ!…人が遭難した事は聞いている…よく助かったね……運が良かったんだぁ~
下にウエット着ていたから…身体が冷えずに…居られたんだね…」と海男君は言うが……
私の心では…海男君と性的出逢いに…悦ぶ…が…海老の動きに視線が止まってしまい…
「…ああッ…お腹空いてるんだ…それと…水も欲しいでしょ…」持っているバックを開けて…
ペットボトルの水をくれる…ゴクンッ!ゴクンッ!と飲み干してしまう程…喉が渇いている…
その後に…お腹が鳴ってしまう…「今…この海老を焼いてあげるよ…それまで…コレを…」
海男君はバックからお菓子を私に渡してから…火を起し始め…その後に海老を串に刺す…
お菓子と水を飲み食いしながら…海老の美味しい焼ける匂いが…私の食欲をそそり始める
「この辺では…美味しい海老なんだ…きっと満足して貰えると思うよ…」と海男君が言ってくる
「お腹が空いていて…貰ってばかりいて…私…杏樹(あんじゅ)と言います…」と自己紹介…
「…僕は…豊です…」…ニッコリ笑う海男君…いや…豊君…私より絶対…若い…筈……
「豊君…私を島まで連れてて貰えますか?」と言うと…当然と言いながら…焼けた海老を…
私に渡してくる…私の空腹が収まると…火を消し…あの小山を登って降りた所に船があると…
一緒に小山を登り…山頂へ…「あっ!ダメだ…また嵐が来る!」と豊君が指差す方向を見る
海上に黒い雲が湧き上がっている…船に辿り着き…豊君は無線で…私が生存してる事を…
連絡してくれるが…「ゴメンなさい…今日はこの無人島で一夜を過ごす事になりました…」
また嵐に遭遇して遭難するより…豊君に従う事にする…船から…荷物を出してくる豊君…
「…テント?…寝袋?…それにライト…凄い…野宿出来る様に…道具を持って来てるの?」
「そうなんだ…僕がアルバイトしてるダイビングショップのオーナーの持ち物だけど…嵐が…
来て…帰れない時に…無人島で一夜を過ごせる様に…装備してあるそうなんだ…」
小山を少し登り…違う道を辿っていくと…高さ4m位あるホラ穴があり…少し奥に入って行くと…
「僕が…火を起して…テントを建ててる間…この奥に泉水がるから…身体洗ってきたら…
泉水は少し冷たいけど…サッパリするよ」と言って…バスタオルやシャンプー他を渡される…
濡れた服を脱いで…ウエット姿になり…ライトも一緒に持って…奥へ行くと一回り小さい穴が
あって…その奥に泉水が縦穴に満々とある…ウエットの下はビキニパンツのみ…上は無し
ウエットを一旦脱いで…ビキニを乾かして貰う為に…ちょっと恥かしいけど…豊君に手渡…
その後…泉水の脇で身体を洗う…泉水の水は少し冷たいけど…身体がサッパリする……
またウエットを着て…豊君の所に戻ると…テントが建ち…火の温もりが…心地イイ……。
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