戦場の街_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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戦場の街

15-06-14 09:44

薄汚れたラーメン屋の座敷部屋で男と女が情事に呉れていた、女は官能の喘ぎ声を隠そうともせず男に抱き付き、男は下半身を丸裸させ欲望の塊と成った肉竿を女の膣に挿入し激しく腰を突き動かし続け男の呻き声と共に男と女が力尽きた、暫く余韻を楽しむように男と女は寝ていたが男は億劫そうに体を持ち挙げ脱ぎ捨てたパンツを穿きズボンを穿いた、女は箱テッシュから数枚のテッシュペーパーを取り淫部の体液を拭い下着を拾い脚に通し脱いだスカートを穿き、乱れたブラジャーを直し整えテーブルに置かれた安煙草を一本取り口にくわえマッチで火を着け旨そうに一服した、女の唇から噴き出された煙が漂った、その時、アルミの引き戸がゆっくりと開いた、男は湯気の籠もった厨房で下拵えしながら入口を見る事なく言った

「悪いね~、まだ準備中なんですよ~」

男は軽く言ったが、客とは違う気配に緊張し入口の方を見た、入口には黒ずくめの男が1人立っていた

「お客さん、悪いね~まだ準備中なんだよね」

男は黒ずくめの男に言った、黒ずくめの男は無言で中に入り引き戸を静かに締めた

「お客さん、聞こえなかったかい?、まだ準備中なんだよね!!」

男は威嚇するように言ったが黒ずくめの男は無言で腰から拳銃を取り出し男に銃口を向けた、厨房の男は慌てて隠し持っていた拳銃を取り出し黒ずくめの男に向かって引き金を引いた、ラーメン屋に2つの銃声が響き厨房の男が胸部から血を吹き出し床に倒れた、黒ずくめの男は身軽にカウンターを乗り越え倒れた男に馬乗りに成りながら座敷で拳銃を構えた女に向かって躊躇い無く引き金を引き女頭が吹き飛んだ、黒ずくめの男が銃口を倒れた男の額に突き付けた、瀕死状態の男が掠れた声で言った

「逃げれたと…思った…のによ…やっぱぁぁ…だめだったか…」

男の顔が土色色に変わり始めていた

「虫が良すぎるぜ、何人も殺めて来た野郎が全うな余生を暮らす気かよ!」

「てめーも…いずれは…お、俺らと…同じ定めよ…」

男は口から血を吐き絶命した、然し黒ずくめの男は額に向かって引き金を引き完全に絶命させ、ラーメン屋から姿を消した、黒ずくめの男の名は圭介、職業、殺し屋、どこの組織にも属さないフリーの殺し屋である。


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