この話はつづきです。はじめから読まれる方は「堕落・1」へ
郁美が恐れていた事が現実と成って起こった、大道裕史の元から逃げ縁合って今の夫と出会い血は繋がらなくとも郁美の事を慕って呉れている娘との幸せな生活、その生活が今崩れようとしていた、郁美は重い気持ちのままシャワーを浴び悪魔の生贄と成る為身体を清めそして鏡の前で薄化粧をし素肌の上に薄ピンク色のサマーコートに袖を通した、すると再び携帯が鳴ったそれは大道からの電話であった、郁美は震える手で携帯を取った
「…はい、郁美です」
郁美の声が震えていた
「準備は出来たか?」
大道の声に郁美は小さい声で答えた
「はい…出来ました」
大道は満足げに小さく笑った
「そうか、それじゃあ、ホテルだが」
大道がホテルの名前を告げると郁美は身体が震えた
「えっ…あなたは…」
「そうだな、おまえの亭主が関係するホテルだ」
大道が告げたホテルは郁美の夫が役員を務めるホテルであった、大道がそのホテルを選んだのは偶然ではなくその事を知っての事であった
「…あなたは悪魔よ!…」
郁美は声が震え言葉が続かなかった、更に大道は郁美を追い込んだ
「それとだな、コートのボタンは全て切り落として乞い」
「なんですって!…」
「腰紐も外せ!」
「そんなぁ…せめて腰紐位は留めさせて下さい」
「駄目だ、コートの前を抑えながら来るんだ、それと来る途中で牛乳を4本買って来て呉れないか、おまえに浣腸をしてやろうと思ったんだが、牛乳を買って来るのを忘れたもんだからな」
大道の声が笑っていた、郁美は携帯を握り締め瞳から涙の雫が零れた
「浣腸なら幾らでも受けます、でもよコートの前は留めさせて下さい!」
郁美は声を震わせながら訴えるも大道がそんな事を訊く男でない事は十分理解していた、それでも郁美はそう訴えるしかなかった
「駄目だな、まずは其れだけだ!」
大道はそう言うと一方的に通話を終えた、携帯から虚しい音だけが聞こえてきた、郁美は涙を流しながらハサミでコートの前ボタンを切り落としていった、切り落ちるボタンが床に落ち散らばっていった、郁美はコートの前を固く抑え家を出た、悪戯な風がコートの裾を捲り上げ郁美の太腿が露わに成るが郁美にはどうする事も出来なかった、下手に裾を抑えれば乳房が露わに成ってしまうからであった、郁美は足早に歩きなるべく家から離れたコンビニに入り1リットルの紙パック牛乳を4本買い物カゴに入れた、両手で前を抑えながらカゴを肘にぶら下げる姿は普通ではなかった、郁美は直ぐに精算を終え4本の牛乳を入れたレジ袋を肘にぶら下げコンビニを逃げる様に出た、そして地下の遊歩道を歩き地下鉄を乗り繋ぎながらホテルへと急いだ、しかし4本の牛乳が入ったレジ袋が郁美の右肘に食い込み右肘が痛み出していたが郁美は痛さに堪えながら漸くホテルに着き大道の居る部屋へと向かい部屋の前に着いた
郁美はチャイムを鳴らすと少し間があき扉が開いた、中から大道が現れると郁美は牛乳の入ったレジ袋を渡した、大道は其れを受け取ると床に置いた、郁美は部屋の中に入ろうとした時、大道が郁美のコートを奪い穫る様に剥ぎ取った、郁美は咄嗟に両手で乳房と下腹部を隠すも隠しきれる筈もなく五十にしては若々しい熟れた裸体を大道に晒された、大道は少しの間郁美の裸体を堪能すると突然郁美を部屋の外に追い出した、郁美は大道に必死に縋り附いた
「お願い中に入れて、嫌ぁぁ…」
大道は縋り附く郁美の頬を打ち怯んだ隙に扉を閉じた、郁美は全裸にハイヒールの格好のまま廊下に閉め出されてしまった
いつ誰が来るか判らないホテルの廊下に全裸姿で放り出された郁美は乳房を片手で押さえながら必死に扉を叩いた
「おねがい、お願いします、中に入れて、誰かに見られます!」
郁美は何度も扉を叩くも中からは一切の返答が無かった
「お願いです、何でも言う通りにするから中に入れて!」
郁美がそう言うと、ようやく大道の声が聞こえた
「何でも言う事を訊くんだな?」
大道の言葉に少し躊躇ったが郁美は人の目に晒される恐怖に大道の言葉を承諾した
「…はい、何でも言う通りにします…」
郁美の言葉に大道の口が笑った
「それじゃ、まず、犬の様に四つん這いで廊下の端から端まで歩いて貰おうかな」
大道の言葉に郁美は躊躇ったが拒否する事が出来なかった、郁美は四つん這いに成り恐怖に顔を牽き吊らせながら四つん這いでいつ誰が来るかも知れない廊下を素っ裸で犬の様に歩いた、郁美は自分の惨めな姿に何故か牝芯を濡らした、白い臀を左右に揺らし少し垂れた乳房が揺れ乳首が勃起していた、郁美は廊下の端まで行き引き返して来た、そして大道の命令通り端から端まで歩き終えると漸く部屋の扉が開き中に入る事が出来た、そしてすぐさま大道に犯され何度も気を遣らされ続けたのであった、そして大道の郁美に対する調教は過去を上回る程の過激さを増していった
つづき「堕落・11」へ
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