加奈子さんの場合・1_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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加奈子さんの場合・1

15-06-14 09:48

夫は言いました、
「・・ふふふ・・わたしは全部知っていたんだよ。たとえば、『ニューマーメイド』とかね・・」

ニューマーメイドというのは加奈子さんが先ほどまで滞在していたラブホのなまえです。

「いやぁ、それにしても昼間のラブホテルが、主婦や人妻の性交場というのはホントウなんだねぇ・・入り口をみてると、ラブホテルに出入りするのはみな主婦や人妻で、相手はみな夫以外の男性で・・そのなかのひとりが君だからねぇ・・実際に見たら、わたしも納得しましたよ・・」
夫のことばに加奈子さんはなにもいえません。

「・・ラブホテルね。ニューマーメイドもあれだけの大きな建物なんだし、部屋数も沢山あるわけだけど、あの一部屋一部屋に全部それぞれ主婦や人妻がいて、昼間から全裸になった主婦や人妻が全員、夫以外のオトコの男根を楽しんでいると思うと凄惨ともおもえますね・・」
夫のことばに加奈子さんはなにもいえません。
しかし、夫のいまの言葉は加奈子さんがラブホの部屋に入っていつも想うことと同じでした。

加奈子さんがラブホのベッドのうえで想うのは・・

50歳を過ぎた、主婦であり人妻である加奈子さんが、照明を絞ったラブホのベッドのベッドの上で全裸になり、両ひざを大きく開いて後ろから20代の若い男に突かれまくっているときに想うのは・・

50歳を過ぎた主婦であり人妻である自分がこうやって汗を滴らせながら20代の若い男にバックから激しく突かれている部屋の、上下左右にも同じ部屋があって・・
自分のいまいる部屋の上下左右の同じ部屋の中では、自分と同じ主婦や人妻が、昼間から夫以外の男根に突かれ激しく攻められているということです。
ラブホの全ての部屋では、昼間から、主婦や人妻が全裸になって夫以外の男と性交をしているということです。

わたしもその中の一員で、いま現実に50歳を過ぎた主婦であり人妻である自分がラブホの部屋で昼間から、20代の興奮した男根にバックから激しく攻められている、ということに加奈子さんは刺激されるのです。

中年や熟年の主婦や人妻は夫のモノ以外の男根が大好きです。大好物だといえます。
加奈子さんをはじめ、全ての主婦や人妻が夫以外のオトコと性交をするときに想うのは・・
夫のモノとは責め方が違います。
夫とは腰の振り方が違います。
夫とは突きかたが違います。

大きく硬く勃起した男根を振り立てて見せつけながら自分に挑んでくるオトコに激しく攻められながら・・
主婦や人妻たちは・・自分は中年ではあるものの、女としてまだまだ捨てたものではないナ・・と想うのです。

加奈子さんはぼんやりとそんなことを考えていました・・

すると、夫がテーブルの下からゆっくりと電動ディルドを取り出しました・・
そして、
「今夜は長くなりそうだねぇ・・」
といいました。


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