娘の恵理が通う中高一貫の私立高、桜学園から郁子に電話があったのは、午前10時を少し過ぎたころであった。
郁子が電話に出ると中年男性の粘っこい声が聞こえてきた。
「越智恵理さんのお母さんですか。私、桜学園で教頭をしている佐竹といいいますが」
佐竹は痩せて背の高い、爬虫類のような眼をした中年教師だ。もう、50を過ぎていたはずである。
郁子は、学校行事ではじめて会って挨拶をしたときに、躰を舐まわすような視線を注がれて不快に感じたことを思い出した。
「いつも娘がお世話になっています。・・あの、娘に何かあったのでしょうか」
不吉な胸騒ぎを覚えて郁子はたずねた。
「実は、恵理さんが暴力事件を起こしましてね」
恵理は、決して暴力をふるうような不良娘ではない。今まで一度も喧嘩をしたことはないし、母親と同じように背は高く、華奢な躰つきで、暴力事件のイメージからは、ほど遠い。
「あ、あの・・恵理はけがをしているのですか」
「いや、違いますよ。恵理さんが相手にけがをさせたのです」
郁子は優美な眉を寄せて少し険しい表情になった。
「そんな・・恵理が暴力を使うはずありませんわ」
「そうは言っても、実際に被害者がいるのですよ」
佐竹が困り果てたような声を出した。
「誰ですか、それは」
「高等部の乃木京子さんですよ」
乃木京子、、、郁子は、その名前を聞いてすぐに思い当った。彼女の父親が県会議員で地元では名士である。
「乃木の御嬢さんが、恵理に殴られたと言っているのですね。先生方は一方の言い分だけを信じるのですか」
郁子の声は、とがった感じになった。
「いやあ、そうは言いましても」
のらりくらりとした佐竹の口調に、郁子の白い美貌は青白くなった。
「電話じゃ話にならないわ。わたくしのほうから学校に伺います」
そう言うと郁子は電話を切った。
桜学園の応接室には、佐竹教頭と国語教師の尾田がいた。尾田は30歳の、背の低い小太りな男だった。
佐竹は、郁子にソファに座るように勧めた。この時になって、郁子は、一度家に帰って着替えをするべきだったと後悔した。学校から連絡をもらったのが、職場であったため、そのまま桜学園に来たのだが、郁子の服装は、デニムのミニスカートに黒のストッキング。上はベージュのセーターという格好であった。
セーターは、躰にぴったりとしたタイトなもので、胸のふくらみが強調されて、挑発的に見える。おまけにヒールのある靴を履いているので、脚の長い郁子がソファに深く座ると、正面の佐竹と尾田に、スカートの奥のパンティが見えてしまう。
ソファに浅く座るのも不自然だ。郁子はハンカチを持って、膝に置いた。
それでも、黒いストッキングに覆われた魅惑の太股は隠しようがなく、佐竹と尾田の無遠慮な視線に晒されるのであった。
「先生方は、恵理が加害者であると決めつけているわ」
下品な男の視線を跳ね返すように、郁子はキッと大きな瞳でにらんだ。
「そうは言ってもね。相手が悪い。なんといっても県会議員の乃木恭介さんだ。学校としても敵にまわしたくないのですよ」
郁子は、くやしさのあまり唇を強く噛んだ。
「まあ、ここはひとつ大になっていただいて・・」
佐竹があいかわらずねちっこ口調で言う。
「本人に話を聞いてみたいわ。恵理を呼んでください」郁子が強い口調で言うと、佐竹は舌打ちをしながらも、尾田に目配せして、恵理を連れてくるように合図した。
尾田が応接室を出て行った。
「いやあ、お母さんも綺麗な顔して頑固ですな。参りますよ。へへ・・私どもの身になってくださいよ」
佐竹が、イラつく口調で言った。郁子はその言い方に腹が立った。
「私のほうこそ、こんな扱いを受けて泣きたいわ。でも今回のこと、はっきりさせないと気が済みませんわ」
美貌に似合わない毅然とした態度を見て佐竹の顔からは、愛想笑いが消えた。
「しかし、越智さん、あなたもしこいですね」そう言って立ち上がり、郁子に近寄ってくる。
「な・・何ですの」郁子は思わず身を固くした。
「あんたさえ素直に従えば、事は丸くおさまるんだ。ふふふ・・しかし、言ってわからなければしかたない。躰でわからせるまでさ」
教育者の口から出たとは思えない言葉に、郁子は唖然とした。佐竹は、郁子の腕をすばやくとらえた。
「な・・・何をする気ですか。変なことをすると大声を出すわよ」
「うるさい」佐竹のビンタが飛んできて、郁子の頬で破裂音が鳴った。
「きゃあ」
突然のことに、郁子は小さく悲鳴をあげてソファの上に倒れた。
佐竹の手が伸びて、セーターの上から郁子の胸を鷲掴みにした。郁子の形のいい胸の隆起が、佐竹に揉まれて激しく変形する。
「ああ・・いやあ・・・や、やめて」
郁子は躰をくねらせて抵抗するが、男の力にはかなわなかった。嫌がる郁子の姿を見て、よけいにサディストの血が燃え上がった佐竹は、左手で郁子の口を塞ぎながら、右手で強くオッパイを揉みこんでいった。
「ふふふ・・誰も助けには来ないぜ。ドアはロックしてあるんだ。へへ・・それにしても細い躰のわりには、オッパイは素晴らしいじゃあないか。じっくり楽しませてもらうぜ」
佐竹は郁子の胸のボリュームをまるで楽しむかのように揉みこんでいくのであった。
「うぐ、、うぐぐ」
手のひらで口を塞がれた郁子の声は、くぐもった声を漏らしただけであった。
「それにしても、柔らかくて素晴らしい感触だ。こんなにいいパイオツは久しぶりだぜ」自分に押さえこまれて、躰を悩ましくくねらせている郁子はまるで誘っているかのようで、佐竹をよけいに興奮させた。しかし、何よりも佐竹を唸らせたのは、郁子のスタイルの素晴らしさであった。
女らしい流線を描いている上半身、そのウエストは見事なまでにくびれている。郁子が穿いているデニムのミニスカートは、腰までまくれあがって、煽情的な肉づきの太股に思わず目が奪われる。
佐竹は、黒のストッキングを破いて、その白い太股を晒してやりたくなったが、ぐっとこらえた。
「へへ・・・服の上からでもこんあに揉み心地のいいパイオツははじめてだぜ。さあ、今度は郁子のナマ乳の感触を楽しませてくれよ」
凶暴な素顔を剥き出しにした佐竹は郁子を呼び捨てにした。
佐竹、塞いでいた手を郁子の口から離し、両手で双乳を揉みつかんだ。
「ああっ。お願い。堪忍してください。ああっ」
セーターの上からでも、はっきりと両乳房の形がわかるほど絞られながら、郁子は哀訴した。
「へへ・・嫌がることはないだろう。モミモミされながら感じてみろよ、郁子」
「ああっ。ひどい」
呼び捨てにされて、乳房をオモチャにされても、郁子はほとんど抵抗できずに、悔し涙で頬を濡らした。そのことが、ますます佐竹の加虐心を煽りたてた。胸からウエスト、太股、脚にかけて、そのくびれも、ほど良いボリュームも申し分なかった。その郁子の躰が、うねうねと動く様は、何時間見ても飽きることがないだろう。
白い脚を覆う黒のストッキングが、ますます興奮を掻きたてる。
「どうなんだ、郁子。俺にナマ乳を揉ませるかい」
佐竹は、勝ち誇った顔で言った。
「ああ、なぜこんなにひどいことをするの」
郁子は、濡れた瞳で佐竹を睨んだ。郁子が凄むと、その美貌はさらに際立った。凌辱している最中にもかかわらず、佐竹は、目の前の白く美しい顔に見入ってしまうのだった。
佐竹は、郁子の肩と腰をつかむとソファの上でクルリと反転させて、バックスタイルにさせた。
「さあ、ケツをもっと突き出すんだ」
佐竹は郁子の尻をデニムの上からピシャリとたたいた。
佐竹の目の前にプリンとしたヒップが突き出された。デニムのミニスカートに窮屈に包まれたヒップは、尻の形をくっきりと浮かびあがらせていた。
佐竹のズボンは、早くも勃起で膨らんでいた。
「ふふふ・・・お乳も最高だが、ケツのほうもなかなかのものじゃないか。20代と言っても通用するケツだぜ」
つづき「尻ウイスキー郁子(2)」へ
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