この話はつづきです。はじめから読まれる方は「母と叔父」へ
僕は決定的瞬間をおさえられずに時間だけが過ぎました。あれから1ヶ月経った時でした。
夕食の際に母が明日から暫くお義兄さんの所手伝いに行くから、あたし、夕方には戻るけど…と言ってきました。今までにもあったので不信感は抱きませんでした。叔父の所は忙しくなると近所の主婦をパートとして数日間雇うのです。僕も子供の頃は、手伝いに行く母について行ってました。
でも僕の頭の中は、何かしら起きるのではないかという疑心が頭から離れず妄想が膨らむ一方でした。
そんな時、学校が午後一で完全下校で、バイトもなし。友達からのカラオケの誘いも断り、急いで家に帰り、チャリンコに乗って叔父の家に向かいました。
叔父の家にはチャリンコで15分位です。叔父の家の前は急斜面で高台に建ってます。家の下は谷底になっていて田んぼが広がっています。チャリンコで谷底へ下る坂の頂点が、叔父の家と標高が一緒で敷地内が見えます。門を上るモルタルの坂の頭上には軽トラが見えます。
だけど、この距離では作業場の中は確認できません。叔父の家の横には質素な公園がありますよ。この集落には小さい子供はいないようで、ブランコとシーソーは錆びて朽ち果ててます。この公園にいるとかえって不審者に思われてしまうので公園の上にある急勾配の上り坂に行きました。この上り坂だと、叔父の家の裏手に位置し、立派な母屋の2階の窓が平行して見えます。かなり危険な行為ですが、叔父も叔母も母親も2階にはいない事を願い、チャリンコを押しながら進みました。運良く2階の窓にはカーテンがかかっていました。母屋際まで行けば、隣の作業場があり、その隙間からはゆうに庭かわある程度見渡せます。
ここからの眺めもかなり危険です。作業場の正面には面してないので人影は見えませんが、時折、おばちゃん達の声が聞こえます。作業場の前には軽トラが止まっていて、その先の母屋の庭先には、叔父のであろステテコとランニングシャツとブリーフが竿に干されてました。
なんだか、これだけが干されてると笑ってしまいそうな光景ですが農家地帯だと結構目にする光景です。
そんなことをしてたら、叔父と母が作業場から出てきました。僕はしゃがみ身を隠しました。すると2人は軽トラに乗り込んで走り出しました。
どこに行くんだろう?そう思った瞬間、軽トラが母屋の裏手に回ってきました。
僕は驚きました。逃げる所はありません!まして時間も!
僕は腰の高さ程ある叢にチャリンコを投げて僕も身を潜めました。
間一髪です。軽トラはエンジンを唸らせ急勾配を上ってきます。そして僕の横を力強く過ぎ去りました。
この急勾配の上には畑一面で叔父のハウスが4棟あります。さらに進と高速道路の脇を平行して、畑の中を走るとインター近くに何軒もラブホテルがあるのです。
僕は焦り、無我夢中で急勾配の上り坂をチャリンコを転がし、頂上にくれば後は平坦な道程です。
叔父の軽トラはとっくに姿はなく、夢中でチャリンコをこぎました。するとハウスの前に軽トラが止まってます。
僕は急に疲れが出ました。
僕の中のシナリオは、2人がラブホテルに行ってると思ったからです。ラブホテルには入って確認できないけど、通りにいれば、出てくる所はおさえられるとふんでいたからです。
喉もカラカラ、畑砂漠に自販機などあらずハウスの前にきました。
ハウスには南京錠が掛けられていて、普段は泥棒が入らないようになってます。
けれど1つのハウスは南京錠が外されパイプも抜かれてました。このハウスに2人が居るのに違いない。僕はチャリンコを裏に隠して、息を潜め忍び足でハウスの中に入りました。ハウスの全長は長く、どこに2人がいるのかもわかりません。ハウスの中は僕の背丈位の棚になっていて、そこから吊り下げ方式の栽培です。なので探すのは大変です。
その時です。右から2列目のドンツキで叔父の声がしました。
(ほら、美恵子さん、早くしろ!、久しぶりだ、欲しかったんだろ)
僕は1番右の列にいたのでこえが聴こえる場所で止まり、垂れ下がっている葉をかき分けました。
すると、叔父は作業ズボンを下げていて、白いブリーフの股間に母の顔を押さえつけ、さらに母の後頭部に手を当てて、ぐりぐり擦りつけてました。
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