被虐牝・9_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

ホームページ 戻る 

被虐牝・9

15-06-14 09:58

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「被虐牝・1」へ

隆弘がメールを送信すると程なくしてメールの返信が来た、其処にはこう書かれていた(了解した、後は我々が始末する)、隆弘は少し安堵の表情を浮かべ冷め切ったコーヒーを口に含み喉に流し込み部屋の隅で上半身を床に寝かされ両脚をVの字形に天井に吊され淫部にバイブを固定され啜り泣く様に喘ぐ絵美子の姿を視て言った「お前も不幸な女だぜ」隆弘の言葉に絵美子は喘ぐ艶やかな表情で恍惚に笑いながら言った

「…わたしは…とてもぉ…幸せです…」

絵美子の言葉に嘘は無かった、絵美子の心からの本心が言葉に表れ隆弘は笑みを浮かべ「可愛い女だぜ!」と隆弘は笑い椅子から立ち上がり部屋を出た、そして数日後、深夜の建設途中のビルの一角に横たわるボロボロに成った姿の貞晴が床に転がされていた

「貞晴よ~、だから上手くやれよって忠告したろ~」横たわる貞晴の前に仁王門立ちした隆弘が居た、その周りには筋者達が囲み息を多少荒げていた

「何故…だっ…」貞晴が虫の息に成り掛けながら絞り出す声で言った、声を発する度に血が唾液と混ざり口から垂れた

「何故だ?、お前に言ったろ、怖い連中との太いパイプが在るって、大体よ勝手に相手を俺に相談無しに填めるからこんな痛い目に遭うんだろ!」隆弘は薄ら笑いながら貞晴に言った

「てめぇ…俺の事、填めやがったのか!!」咳き込みながら貞晴は苦しそうに言うと隆弘は「ばーか、貴様が勘違い野郎だからだよ、相手見て脅しやがれ!」隆弘はそう吐き捨てる様に言うと周りの男達に顎で指示を出すと、1人の男が内ポケットからオートマチック拳銃を取り出し貞晴に向け引き金が弾かれ乾いた銃声が3回鳴った、床には頭を撃ち抜かれた
貞晴のの肉の塊が横たわり、床に夥しい量の血が流れ隆弘の足元まで広がりつつあった

「本当にコイツは馬鹿野郎だぜ!、そもそも内の店(SMクラブ)のスポンサーが誰なのか知らねーんだから困るぜ!こっちの命までヤバかったぜまったく」そう吐き捨てる言葉を貞光の死骸に投げつけ建設途中のビルから足早に外に出た

隆弘はビル横に在るまだ舗装されていない駐車場に停めてある外国製の高級スポーツカーに乗り込みエンジンスターターボタンを押しATレバーをDドライブに入れアクセルを踏み込み車を威勢良く発進させた直後、突然車が何かに止められる様に急停車しシートベルトをしていなかった隆弘の身体にフロントガラスを突き破り外に飛び出した、隆弘は石だらけの路面に全身を叩き衝け頭から血を流し呻いていた、路面に横たわる隆弘に近付く複数の足音がした隆弘は薄れ行く意識の中で足音のする方に目線を送った、其処には造田球造の息子、義雄と見た事の無い男が2人並びその影から女が現れたその女は絵美子であった、絵美子は真っ赤なミニドレスを纏い派手目な化粧を施し腕組みして隆弘を見下ろしていた

「あんたが一番馬鹿野郎ね!!」絵美子は見下す笑みを浮かべ横たわる隆弘に言葉を投げつけ

「あんた弥生を廃人にして只で済むと思ってるの?」

「…何故だ、絵美子、お前は、俺の奴隷じゃないか…」息絶え絶えに発する隆弘に絵美子は蔑む様に言った

「馬鹿ね!!、お遊びだったのよ、誰があんた等バカ親子の奴隷になるもんですか!、私の御主人様はこの人だけよ!」絵美子は横に居る男に凭れ掛かって笑った

「あんたね!!調子扱いてブローカーみたいな真似事して私等親子を玩具にしてくれたわね!!」絵美子はそう吐き捨てと同時に赤いハイヒールのつま先で隆弘の股間を思い切り蹴り飛ばした、隆弘は呻き声を上げ悶絶し苦しんだ、全身を路面に叩き衝け頭から血を流しその上股間を蹴られた隆弘の苦しめは尋常の物ではなかった

「あら、私の蹴りで大事なオチンチンとタマタマちゃんが潰れちゃったかしらね?、でもどうせ死ぬんだから必要無いでしょ!!」絵美子は更に笑いながら隆弘の顔面にハイヒールのつま先で蹴り上げ隆弘の鼻が陥没する鈍い音がし隆弘は虫の息と成った、絵美子は絶命寸前の隆弘に唾を吐き掛け

「私の御主人様はこの方だけよ」そう言って横に立って居る男に抱き付いた、横に立つ男は九鬼耕造であった


コメント
お名前:
気持ち:

コード:

お知らせ

なし

小説を検索