この話はつづきです。はじめから読まれる方は「ほとばしる欲情と迷走する魂 1」へ
「千穂、あのカウンタ-の眼鏡のおっさんのところに行け」
「ええ~、何かみすぼらしそうじゃん」
「バ~カ、見た目で判断すんじゃねえよ。あのおっさん、さっきから高い酒ばかり飲んでやがる。きっと競馬かなんかで当てたんだぜ。
いいから行けって。その後はいつもの手筈通りでな」
「わかった」
健次と千穂はこの夜も目をつけたタ-ゲットに近づき、
美人局で稼ごうと目論んでいた。
そのいかにもみすぼらしい男性は、50ぐらいの小柄で物静かな中年だった。
千穂は上手くその男性に近づき、甘えるようにしてホテルに誘い、
予定通り後は健次が踏み込むだけという場面になった。
「おいこら、おっさん!」
大声で勢いよく健次が怒鳴り込んでくる。
「誰の女に手ェ出しとんじゃい!」
だが、その小柄な男はこれまでの男のように慌てふためかなかった。
「ハハっ、若いのにカビの生えたような古臭いことやっとるなぁ」
男は千穂の上に乗って健次に背中を向けたまんま静かに笑った。
男の意外な態度に健次はさらに怒号を張り上げる。
「ワレ、なめとんけ!余裕かましとったら痛い目見んぞ」
千穂も形勢不利と感じとったのか助け舟を出す。
「おじちゃん、悪いけど逃げられないよ。
彼怒ると逆に何するかわかんないから」
健次はおもちゃのドスを取り出した。
すると男はふう~っとため息をついて立ち上がった。
そしてそのまま無造作に健次に近づいてきた。
「この、ふざけやがって」
ドスを振り上げる健次に男は素早く腕を取って一本背負いで投げつけた。
「ぐえっ」
叩き付けられたと同時に男の肘が健次の鳩尾に入った。
「ゴホッゴホッ」
間髪入れず立ち上がった男の足が同じ所を蹴り上げた。
「ううっ」
息が出来ず身悶えている健次の手首にカチャリと金属の物がかけられた。
引きずられもう片方の輪っかを壁際に走るスチ-ルパイプにかけられる。
(手錠?)
訳がわからぬままあっという間の出来事に、
健次も千穂も事態をすぐには理解出来なかった。
「兄ちゃん、おイタが過ぎたのう。沈んでもらうで」
(やくざ?死・・・)
男はしゃがみこんで健次の顎を人差し指でくいっと上げた。
「と、ワシがやくざやったら、兄ちゃんもお嬢ちゃんも短い人生終わってたとこや」
(???)
すると男はサッと手にした黒い手帳を健次に見せてすぐしまった。
「サツか!」
男はスッと立ち上がって健次の顔に思いっきり蹴りを入れた。
「ぐっ」
「警察や。言葉には気ィつけえ」
男は上半身の服を脱ぎながらベッドで怯えたようにしている千穂に近づいた。
「兄ちゃん、運がええで。ワシは今日非番でな。
このお嬢ちゃんとデ-トしとったとこなんや。
本来ならお前らしょっ引いて、ブタ箱にでも入れなあかんとこなんやけど
ワシは仕事より女をとるタイプでな。
お嬢ちゃんがええ具合でこのワシを満足させられたら、
非番やし見んかったことにしてあげるわ。
ほな、お嬢ちゃん、邪魔が入ったけど、続きや」
男はパンツ1枚になると千穂に寄り添った。
「イヤっ、離して!健ちゃん」
男は無理やり千穂を押さえつけ、強引にキスをした。
「ちっ、ゴホッ、千穂!」
寝転んだまま健次は痛みに耐えながら恋人の名前を叫んだ。
抗う千穂を力と体術で無理やり服を剥いでいく。
「いやああ~、やめてええ~、健ちゃん助けてええ」
いつまでたっても大人しくしない千穂に男のビンタが勢いよく飛んできた。
ビシッ、バシッ、ビシッ
「キャアっ、ヤッ、ギャッ」
「誘ったんはお嬢ちゃんじゃろ。最後まで責任とらんかい。
それとも臭い飯でも食うか?国家権力なめんなよ。
なあに、おじさんは女の扱いにはよう慣れとるから
大人しゅうしとれば兄ちゃんよりええ気持ちにしたる。
最近の若いもんは女の扱いがなっとらんからの~」
男は千穂のブラジャ-を剥ぎ取ると乳房を両手で揉み上げながら
ねちっこくその天辺に舌を這わせた。
「やだ・・・助けて・・・はあ・・・健ちゃん」
千穂の叫びはか細く消え入りそうな呪文のごとく唱えるだけになっていた。
じゅるじゅるじゅるっ
じゅるじゅるじゅるっ
「ああ~ん、ああん、ああっ、ああっ、はあああんっ」
千穂の喘ぎ声が部屋をこだまする。
男は足を広げた千穂のオマンコにタコのように吸い付いて離れない。
わざと音を立てて愛液を啜る。
れろれろれろれろ、じゅるるるじゅるじゅるじゅる
舌が高速で千穂のお豆を捏ね回し、溢れ出る愛液を割れ目に沿って吸引する。
男の舌は千穂の心を掻き乱すかのようによく動いた。
「いやああっ、もう、やめてっ、お願い、ああっ、ああああっつ」
れろれろれろれろ
千穂はもう限界だった。
感じまい、感じまいという思いも虚しく、
健次の見ている前だというのに男の老獪なクンニに果てる寸前に追い込まれた。
「千穂っ、ううっ、千穂っ、やめてくれ・・・」
健次は泣きそうな顔になりながら、
全身を使って絶頂を訴えようとする恋人の姿を見続け。
「いやっ、いやっ、イクっ、イっちゃう~・・・・・ああああ~」
体をビクンッビクンとさせて千穂は快感の頂を味わっていた。
それは屈辱以外の何者でもなかった。
悔し涙が滲み出てきて、健次以外の男にイカされた自分の体を呪った。
「お嬢ちゃん、気持ち良かったろ。ほんま美味しいオメコやったわ。
どれ今度は、お嬢ちゃんがワシのもんに挨拶してくれんか」
そう言って男はふらふらしている千穂の上半身を起こすと、
パンツからポロリとイチモツを千穂の顔の前に突き出した。
ダラリと股間からぶら下がるイチモツはまだ勃った状態ではないにもかかわらず
健次の勃起時くらいの大きさがあった。
男は有無も言わさず千穂の鼻をつまみ、
ぽっちゃりした唇に片手を添えて押し込んだ。
「んんぐっ、んぐっ」
全体を口に含んだ千穂の顔が不可解な表情になった。
「気付いたか?」
男は得意気な顔をしてイチモツを手で振るわせた。
健次はそのやり取りを心配そうな顔で見つめていた。
「ほら、わかるやろ、イボイボ。三つばかし玉入れてんねん」
そう言って今度は千穂に見せるように、
亀頭だけを咥えさせるまで陰茎を引き抜いた。
確かに茎の中央部分に並んで2つ、先端に近い横に1つイボがあった。
「知ってるか?イボマラ言うんや。
ほら、この2つがお嬢ちゃんのクリを挟むように捏ねくり回すんや。
ほんでこっちのイボがお嬢ちゃんの膣ん中を掻き回すんや。
むっちゃええで。このイボマラ突っ込まれた女は、
皆泣きじゃくりながら死ぬ死ぬ言いよる。
そやけど、ワシはこのイボ入れても特別気持ち良うないんや。
死ぬ程ええっちゅうんがわからん。
そやからお嬢ちゃん、どんだけええのか、
後であの兄ちゃんにもわかるように具体的に感想言ってや」
男が説明している間にもみるみるうちに千穂の口の中で
イボマラが硬く大きくなってくる。
千穂はその大きさにも戦いたが、それ以上に男の話に言いえぬ
危険を感じた。
「やめろ、やめてくれ」
健次もバタバタと暴れ出した。
すると男はすっかり大きくなったイボマラを千穂の口から抜くと
ベッドを下り健次の方へ近づいていった。
「ぐえっ」
いきなりお腹に蹴りを入れると仁王立ちになり健次を見下ろした。
小柄な男に似合わないりっぱな巨根が
天井に向かって健次の見上げる頭上にそびえ立っていた。
「なんや、兄ちゃんチンポ勃っとるがな」
(えっ?うそ)
千穂は男の言葉が信じられなかった。
男はもう一発同じ所に蹴りを入れるとベッドに戻り千穂を抱き寄せた。
「兄ちゃん、黙って恋人が抱かれるとこセンズリこきながら見とき。これも社会勉強や。
女っちゅう生き物、よう教えたるわ」
「ち、千穂!」
「いや、怖い、いやあ、健ちゃん」
「怖あれへん。力抜いて、ワシに任せとき。死ぬ程イカせたげるさかいな。
兄ちゃんにも見せつけたり。あの兄ちゃん、興奮しよるで」
「うそっ、いやあああ~」
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