メタルスティック(4)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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メタルスティック(4)

15-06-14 10:06

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「メタルスティック(1)」へ

 (信じられない…)
真由子は上下に動きながら、ともすれば悦楽の淵に落ち込みそうになるのを堪えて奥歯を食いしばっていた。健吾がじっと自分を見上げている。その眼差しはまるで真由子が昇っていくのを観察しているようにさえ見える。十五歳の少年である。セックスは初めてだという。それなのに、真由子が翻弄されかけている。

(どういうこと?)
経験があったとしてもこの年齢で女を知り尽くしているはずはない。付き合っている彼より断然すごい。いっぱいにりは納まると胎内の奥までスンとくる。愛液はもうぐしょぐしょで、とっくに溢れて、健吾の薄めの陰毛まで濡らしている。
 こんなことをするつもりはなかった。きれいな男の子だから何か切っ掛けをつくって触れてみたい。たとえば、よろけたふりをあして抱きつくとか、そんな程度のことを考えていたにすぎない。ところがこの日は健吾の様子がいつもと違っていた。勉強のことしか頭にないと思われるほど雑談にもあまり応じないし、笑顔もほとんど見せないのに、真由子が訪問すると玄関で微笑んで迎えてくれた。
「今日、母は出かけています。少し遅くなるとのことで、先生によろしくと言っていました」
(そういうことか…)
やはり母親の存在は鬱陶しい年頃なのかもしれない。留守なので伸び伸びしているんだ。小さい頃から勉強勉強って言われ続けてきたんだろう。それなら『抱きつき作戦』も出来るかな。……そんなことを考えてわくわくしていたのだった。だが、健吾の変あ貌ぶりはそんな生易しいものではなかった。頭がいいだけに何もかもが直截的で、無駄がなく、真由子はどんどん追い込まれる羽目になった。
 机に座って、
「さて、数学からやろうかな」
真由子の言葉が終わらないうちに、健吾は問題集を机の隅に押しやった。
「先生、たまには何もしないのも必要でしょう」
呆気にとられて、すぐに可笑しくなって笑ってしまった。
「お母さんがお留守だから息抜きしたいんでしょう?」
「そういうわけではありません。先生とゆっくりできる時間がもてるということです」
「まあ、私と?どんな?」
健吾は向き直り、
「先生は性体験はありますか?」
「え?」
咄嗟に言葉が出ない。
「答えにくいでしょうから、それは言わなくて結構です。僕は経験はありません」
「健吾くん…そういう話は、ちょっと…」
「大事なことだと思いますけど、いやですか?」
「だって、健吾くんはまだ高校一年なんだから…」
「済ませることは早めにしておいた方が何事も先へ進めると思うんです」
「済ませるって、何を?」
「セックスです」
真由子は答えようがなく、顔に熱を感じた。
「でも、それは、大人になってからのことよ。いまは、早過ぎるわ」
「解からないことは先延ばしにしない。早く解決した方が無駄がないでしょう」
「無駄って…」
勉強一筋の子だと思っていたけど、やっぱり思春期、関心があるのだ。ふと目を落とすと、ジャージの股間が盛り上がっている。
(勃起してる…)
慌てて目を上げると健吾が見据えていた。
「見ての通りです。しょっちゅうこうなります。生理的なものは仕方ありません。でも勉強に支障が出る結果になるのです。だから解消したいのです」
そう言うといきなり立ち上がり、ジャージをずり下げた。真由子は思わず後ずさりした。
 ぐんと反ったペニスが眼前にそそり立った。息を呑んだ。無理もない。彼と長年交わっているとはいえ、他には兄のモノを垣間見たことがあるだけで男慣れしているわけではない。だが驚いたのは束の間、彼女の陰部に淫水がじわじわっと満ちてくると、もう情欲に歯止めは利かなかった。
(何という色なのかしら…)
若さ漲るペニスは彼のモノとは異質にさえ思えた。まるでメタルのよう……。亀頭はピンク色だと思っていた。それがやや銀色がかっているのである。幹もそうだ。色白だからだろうか。真由子は知らずうちに膝をついて崇めるようにペニスを見つめ、いつの間にか幹を握っていた。
(彼のより、長いかも…)
それに、硬い。浮き出た血管は生き物のように幹に巻きついている。
「先ほど洗っておきました」
健吾の声が遠くに聞こえ、真由子は魅せられたように先端を含んでいた。健吾がペニスを差し込んできて喉に当たって吐き気がした。
 それからどうやって騎乗位の体勢になったのか、よく憶えていない。子宮に響く鈍い感触に気がつくと上になって結合していた。
(ああ、もう、イキそう…)
それもいままで体験したことのない高い峰に到達しそうな予感があった。
「健吾くん…ほんとに、初めてなの?」
「はい、初めてセックスしてます」
「どうして、そんなに、強いの?…あたし、もう…」
「強いという意味は、射精することですか?」
「そう…だって、こんなに長く、ズンズンくるの、初めて…」
「オナニーで早く出しますよ。時間がもったいないですから。でもセックスは相手がありますから。合わせないと」
「そんなこと、なんで、出来るの?初めてなのに」
これでもかとペニスが膣に擦られる快感を知って、思い当った。
(はこんなに長く入っていたことはない…)
「長く保つのは単純なことです。脳を切り替えればいいんです。コントロールはすべて脳です」
もう陰部から下半身全体が燃えるように快感のるつぼとなっている。
「そんなこと、意味がわからない…」
(もっとすごいことになりそう…)
真由子は必死に耐えていた。どうにかなっちゃう。どうにかなりたい!でも、もっと!もっと!
 朦朧とする中、アダルトビデオで観た様々な体位があたまを過った。彼はいつも正常位のワンパターン。あの強靭な『メタル』で滅茶苦茶に突かれたい。
「健吾くん、後ろから、して…」
息も絶え絶えになっていた。
「いいですよ。後背位というものですね」
(何て子なの…)
後ろ向きで尻を突き出すや、ぬらっと挿入され、すぐに激しいピストン運動となった。
「あうう!すごい!健吾くん!」

いろいろ試そうと思ったものの、限界だと感じた。もう体がもたない。体の制御が利かないのだった。
 ずんずんずうん…。健吾は打ちつけてくる。膣壁は削がれに削がれ、快感の堤防は決壊寸前であった。
「もう、だめ、だめ」
「最後にお尻はどうですか?」
「え?なに?」
いきなり膣からペニスが引き抜かれた。
「あ…」
抜けた感覚に一瞬体が弛緩した直後、ぬめっとお尻の蕾に圧迫がきて下腹部が広がった感じがした。
「入りましたよ。お尻」
「ええ?」
何だか変…。痛くもない。気持ちいいのだけれど…。
「ああ!」
やっぱり気持ちいい!健吾が勢いよく差して抜いていく。擦れて擦れて、一気にこれまでの蓄積が爆発しそうになった。
「イク!健吾くん!」
「わかりました。僕も出します」
一段と速度と力強さが加わった。
「先生に合わせますよ。言ってください」
健吾の声は聞こえていながら、真由子は絶頂の渦にまきこまれて痙攣に耐えるのが精一杯だった。


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