「はんっ、あっ……んっ、ぅん」ある週末の昼、高校2年になる智明は自宅の1階のベッドで、女性との濃密なセックスの最中だった。
ふと腰の動きをとめた智明は、サイドテーブルに置いてある時計の時刻を確認すると、おもむろにテレビリモコンのスイッチを入れる。テレビ画面には、1人の女性アナウンサーが椅子に腰掛け、向かいの人物と何やら政治関係の対談をしている。
女性アナウンサーの名は古川弥生。45歳で1人の息子がいるが、2年前に夫を病気で亡くしている未亡人でもある。セミロングの黒髪に、年齢相応に落ち着いた表情や口調は、いかにもキャリアウーマンらしい。
弥生の服装はシンプルなスーツだったが、ブラウスの内側には豊満なバストを感じられ、身長が166センチあるので、タイトな丈のスカートからは、形のいい膝から下の脚線美の足が綺麗にそろえられている。
全体的な人気は若い女性アナに負けるが、ある部分のファンからは熟女アナとして熱烈の支持を受け、人気ランキングも常に上位をキープしている。
「こんな時に、本人がここでエッチしてるなんて、スタッフさん達には絶対に言えないね」
そう言ってからかう智明から、女はリモコンを取り上げようと身を起こし、腕を伸ばそうとするが、猛りたつペニスのひと突きごとに裸身を震わせ、あえなくベッドに沈む。
「やめっ……んんっ!テレビを消しっ……なさい、あぁん!」
画面から聞こえてくる凛とした大人の声と、目の前で組み敷いている声は、甘い色香や喘ぐ高さの違いはあるが、両方とも同じ女性の声だ。
画面の中では、清楚にとじられている両脚も左右に大きくひらかれ、その中心には智明の若い欲望を優しく包み込むような女肉の花びらがペニスを呑み込む。
やがて、女も智明もピークを迎えはじめたのか、お互いに声を荒げていく。
「や……だめ、智明、イッちゃうっ!」
「ハァッ、ハァッ……なかに、中にたくさん出しちゃうからねっ!母さんっ!」
智明は女の膣内の強い締め付けに応じるかのように、熱く濃い精液を注ぎこんだ。そう、画面の女性アナウンサー古川弥生、そして、目の前で快楽の余韻に身体をゆだねている女も古川弥生。
古川智明の母親であり、ベテランアナウンサーでもあり、息子と禁断の関係でもあったのだ。
昼間からの母子情事を終え、智明はベッドに横たわっていた。隣にはベテランの女子アナウンサーでもあり、智明の母親でもある古川弥生が安らかな寝息をたてている。よほど疲れていたのだろう。昨夜も帰ってきた母にセックスを求めたのだが、やんわりと断られたので、今朝まで待ってから、智明は一緒に寝ている母のパジャマとショーツを脱がせ、全身にキスをして再び求めたのだった。
智明が自室のベッドではなく、母の弥生と一緒の寝室で寝るようになったのは2年前。そう、智明の父親が亡くなってから。
「父さんがいなくなって、2年か……」
智明はベッドから静かに抜け出すと、裸のままキッチンに向かい、冷蔵庫からミネラルウォーターをゴクゴクと飲む。智明が弥生を母親ではなく1人の女性と見るようになったのは、中学生だった。
小さい頃から母親の職業がアナウンサーと知っていても、最初は何の感情も湧かなかった。現実的な忙しさで、家よりテレビ画面の母の姿を見る方が多いくらいである。ただ、母は一部のファンから人気があることを知り、自室のパソコンからアナウンサー専門の掲示板に書き込まれた情報や噂、たとえば日々の下着の色、スリーサイズ、表には見せない癖等、家族にしか分からない秘密を知っていることを内心自慢にしていたし、最新のニュースや出来事を伝えるという母の仕事を誇りに思っていた。
父も普通の営業サラリーマンをしていたが、忙しい母に代わって家事をこなし、食事の準備をしながら、
「お母さんも頑張ってるからな。智明もお父さんと家のことを手伝わないとな」
と、活躍する母をうれしく感じていたみたいだった。
そんな時だった。智明の眠っていた性欲を呼び覚ます出来事が起きたのは。
ある晴れた金曜日の午後、学校から帰宅の途中、時間を確かめた智明は母の携帯に電話をかけた。父はまだ仕事中、母は朝の番組を終えて久しぶりに早めに家に帰れると、前日に言っていた。母の作る夕飯も久しぶりだと思いつつ、足りない食材はないかと聞くために智明は母に電話をかけ、帰宅路を歩きながらコールを待った。
しかし、予想以上に通じない。思いがけないニュースが飛び込んで、帰れなくなったのだろうか。今までも、そういう状況は経験している智明だから、電話を切ろうとした時、母の声が聞こえてきた。『とっ、智明?どう…したの、急に電話して……』 耳もとに、母のあわてた声が響く。
つづき「言えぬ関係2」へ
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