初体験は熟れた女教師(1)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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初体験は熟れた女教師(1)

15-06-14 10:08

 15歳の初夏のことである。受験生となった新年度、田島瑠璃子は音楽教師として転任してきた。35歳と知るのは後のことだが、見た目の印象は、中学生の目から見れば関心を抱くことすら無縁の『オバサン』である。

「何だかうるさそうだな」
黒縁の眼鏡が神経質なイメージを与える。きちんとしたスーツを着て、教師としては目立つ化粧をしていたので余計毅然とした感じを強くしていた。美人でもない特徴のない容貌であった。
「厚化粧よね」
口の悪い女子がさも知ったように大人ぶって言ったものだが、僕はそこに興味を持った。頬にうっすらと施された紅の色に惹きつけられたのである。鮮やかな色彩ではなく微かな赤みがよかった。なぜそれが気に入ったのか自分でもわからない。おそらく目覚めつつある性の息吹が本能的に感じ取った感覚だったのかもしれない。少しして、
「一度結婚して最近離婚したらしいわよ」
誰から聞いたのかそんな話も伝わってきたが、それは僕にとって捉えようのない話であって深く考えることもしなかった。ただ、何となく同情が湧いたことは憶えている。
 週に二回の授業中、僕はじっと瑠璃子の顔を見つめるようになった。きれいな頬紅を見るのが楽しみになった。ときおり目尻にも紅い色が染まっていることがあって、そんな時、僕の胸は微かにときめいた。
 僕は音楽が苦手だった。時々行われる樂典や音楽史の小テストもほとんど出来なかった。他の男子も吹奏楽部の部員あから興味がある以外はだいたい楽譜は読めないし、そもそも音楽の時間は息抜きと思って軽視しているからあちこちで私語が聞こえてくる。瑠璃子は注意するでもなく、いつも淡々と授業を続けていた。表情をあまり変えず、話し方にも抑揚がない。どこか冷たさを漂わせた顔に花のように浮かんだ仄かな紅色。……まだ精通はなかったが、家に帰って瑠璃子の顔や姿を思い浮かべるとたちまち勃起した。射精のことはっていたものの、いくら扱いても至らなかった。
 「坂崎君、ちょっと残って」
授業が終わって瑠璃子に呼び止められたのは5月なかばのことだ。
「はい…」
「小テストのこと」
「はい…」
連休明けのテストは〇点だった。これまでも成績は悪かったのだが〇点は初めてである。
 みんながいなくなると瑠璃子は椅子に座るように言い、自らも椅子を引き寄せて膝が触れるほどの距離で向かい合った。
「君はいつも熱心に授業を聴いてくれているのに、どうしたの?」
答えようがなかった。音楽が嫌いだとは言えないし、顔を見ていたなどとはなおさら言えない。
「音楽、きらい?」
「いいえ…」
「そう。だったらもっと成績よくなってほしいな。受験には関係ないけど、君には音楽を感じてほしいって思うの。真面目だから」
瑠璃子はそれから、人生を豊かにするためにいかに音楽が大切か、やや顔を紅潮させて説いた。
「どうかしら…もしそのきがあるんなら…」
瑠璃子は少し言い淀んでから、
「坂崎君。うちへ来ない?特別に勉強教えてあげる」
放課後に音楽室でもいいけれど、ほかの生徒の手前もある。だから、
「内緒で勉強しましょう」
顔を上げると初めて見る微笑みがあった。瑠璃子から漂ってくる香水の香りが僕を包んでいた。
 休日に訪れた瑠璃子の部屋で僕は女を知った。瑠璃子は『そのつもり』で誘ったのだと、帰る道々、異様な興奮状態に揺れながら思った。
 「今日は誰にも言わないで来た?」
「はい」
「おうちの人にも?」
「はい…」
すでに瑠璃子の胸が弾んでいた。白いTシャツに太ももまで覗いたミニスカート。まるで別人のようだった。
「あのね、坂崎君。いつも先生を見つめてくれてるって思うんだけど、ちがう?」
僕はだまって俯いた。
「恥ずかしい?」
答えずに視線を逸らせたということはなにかしらの意識を認めたことになったのかもしれない。
「先生、嬉しいわよ。坂崎君、可愛いから好き…」
語尾が上ずって、同時に僕は抱き竦められた。突然のことに驚いたのはいうまでもないが、咄嗟に抗う反応は起きなかった。それどころか、体が浮いていくような心地よさに包まれる感覚が生れた。瑠璃子の息遣いが首筋に吹きかかり、香水が鼻腔をついて酔いしれた。
「男の子だから興味があるんでしょ?いいのよ、いいのよ」
興味…いいのよ…。瑠璃子の吐息のような言葉を聞きながら、正直なところ意味を理解できなかった。ただ、未体験の大人の女の匂いと感触が、体の奥底に潜んでいる何かを導こうと熱を帯びて蠢く感覚が起こっていた。
「ああ…若い…」
瑠璃子は痛いほど頬擦りをして、
「もう、だめ…」
大きく息をつくと僕の足元に跪いた。何が、だめ、なのか。わけがわからなかった。
「坂崎君、じっとしてて、いいわね」
声が掠れ、言いながらその手は乱暴に僕のズボンのベルトをはずし、勢いよく下げた。
「あっ」
身をよじる間もなくパンツも強引に下げられてペニスが天に向かって跳ねた。隠そうとした手を瑠璃子が押える。
「先生…」
「やっぱり…。いいのよ」
その目は爛々と輝いている。
「中学生でもこんなになるのね…」
いつもと違う、と僕は感じていた。ペニスの硬さ、様相。勃起しても先端しか剥けていなかった皮が半分ほど捲れいる。それに下半身の腹部の奥の方にもやもやと気持ちのいい感覚がある。
「坂崎君。オナニーするんでしょ?」
「しないです」
「うそ…」
「したことないです…」
「ほんとに?」
黙って頷くと、瑠璃子はおもむろにペニスを握って、
「じゃあ、射精したこと、ないの?」
握った手が扱くようにゆっくり動いた。
「射精って知ってるわよね」
「はい…でも、出たことない…」
「先生がやってあげる。こんなになってるんだから、出るわ」
「うう!」
突然、えもいわれぬ快感に襲われた。
「どうしたの?」
「なんか…」
さらにずきずきと漲ってきた。
「すごいカチカチ」
「ああ…先生」
「気持ちいいの?」
「は、はい」
立っていられないほどの快感が全身を貫いて力が抜けていく。
(なんで、こんなに!)
堪えても自然と体が身悶えしてどうにもならない。剝き出しになった亀頭が真っ赤になった。
「あ、変だ」
「なに?何なの?」
「先生、何か出そう」
「でるの?何がでるの?」
瑠璃子も昂奮している。
「オシッコかも…」
「いいわよ、いいわよ、出して」
「ああ!」
身震いと痙攣に襲われてその瞬間が訪れた。どっと噴出した。精通であった。洟汁のような液が塊りとなって瑠璃子の顔を直撃して、さらに夥しい精液が噴き上がった。放つ度に反動で前のめりになった。
「ああ…先生…」
「坂崎君、すごい…」
その後、昂奮の余韻に引きずられるまま、僕は瑠璃子に導かれていった。

つづき「初体験は熟れた女教師(2)」へ


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