山ガールの恋_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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山ガールの恋

15-06-14 10:09

結婚してから始めての山行きに前日から地図を拡げてルート確認もして一人だからマイペースに登ればとハイキング気分でした

山に登らなくなっていたのに気分は登っていた頃のまま…

山の新鮮な空気を吸って独身のあの頃に戻ってしまいます
ハイキングをする様な低い山にすれば良いのに格好は登山家です 本屋で山の本を見ている内に…あっ!この山に登りたいとアルプスと言う言葉に惹かれて実力以上にレベルアップしていました
山小屋で…ハァハァ『すみませ~ん 泊めて貰えますか?』

『今日は悪天候で満杯で詰めて貰って雑魚寝になりますけど良いですか?』

『お願いします…』

『もう少し早く着いてたら近くの山小屋の方に行って貰うんだけどもう暗くなるからね…』

『大丈夫です どこでも寝れますから…』

一畳の広さに三人は寝ていたでしょうか?寝返りも出来ません

私の前に私に背を向けたガッチリとした山男が寝ていました
私の後ろには中年の男が大きなイビキをさせて寝ていました
イビキが煩いと思いながらも疲れからか私はウトウトと寝ていた様です
私が目覚めるとイビキが凄かった後ろの男性は早くに山小屋を出発した様でもういませんでした
私は前の男性に添い寝をする様に密着して寝ていた様です
前の男性は登山に慣れている様で私を起こさない様にして頂いていたみたいです
『あっ!!すみません おはようございます』
『おはようございます一人ですか?…何処から来られたんですか?…何処まで行かれるんですか?』

『そうなんですか、僕も一人で…一緒の方だから同伴しましょうか?』

『私は遅いですけど…』

『大丈夫ですよ この先に難しい箇所もありますからね』

『助かります お願いします』

『達也と言いますこちらこそ宜しくお願いします』

彼とはそんな出逢いでした

つづき「山ガールの恋2」へ


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