「堪忍して、山下さん、もう堪忍して」
普段の凛とした母の声とは明らかに違うトーンの声が階下から聞こえてきた。
明らかによくないことが起きていると感じて、足音を立てないように恐る恐る階段を下りた。
襖の隙間から、父が見えた。
正座している父の横顔は血が昇って真っ赤になっている。俯いた視線の先に、握りこぶしが小刻みに震えていた。
父の斜め前に、母ともう一人の男がいた。あの男が「山下さん」なのだろう。見たことのない大男だった。
色白でぽっちゃりとした母の太股の間に、山下が顔を埋めている。
「あかん、あかんて、こんなん嫌です。恥ずかしい」
声を押し殺しながら、抵抗している母の声が今でも脳裏にうかぶ。母は30歳くらいだったと思う。
大人たちが何をしているのか、まるで見当もつかなかった。
母が嫌がっているのに、止めようともしない父。
見ず知らずの男が傍若無人に母の体を自由にしていることにいらだちを覚えた。
母は父に「アンタ、見んといてっ!」と少し強い口調で言った。
一瞬、母のいつもの気丈な性格が垣間見えた。3人の間にどんな事情があるのか、わからなかった。
山下という男は、まるで父をいたぶっているように思えた。
母の大きな乳房を揉む手つきも、わざといやらしく、父に見せつけるようで執拗だった。
僕も父も見なれた母の胸があられもなく揉みしだかれて、形を変える。
乳首を吸う音も大げさに聞こえたが、母の悶える声はオンナそのものといった感じだった。
あんなに乳首を勃てて・・・ なぜか自分のペニスまでが固くなっていた。
母と他人のセックスを生まれて初めてみた。
今でもトラウマになっている。
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