妻が男に良いように弄ばれていた。衝撃的なことだが、あのカタ物の妻がどのような経緯で他人に身を委ねることになったのか…。
相手の男Oは36歳、長女の通う就労支援施設の職員だった。私たち夫婦には、養護学校を卒業した娘がいる。
昨年の暮れ、支援施設である事件が起きた。件の男が施設利用者の女性といかがわしい行為をしていることが問題になったのだ。
利用者といっても障害の程度はさまざまで、知的に軽度な遅れがある程度の利用者が比較的多い。身体的には立派に成熟している。
相手が理解できないことを良いことに、その男Oは卑劣な行為を繰り返していたらしい。
不条理なことだが、そのことを告発した女性職員2名もその男と同様に、その施設を辞職した。
Oにしてみれば、まさか自分の悪事がこれほどの騒ぎになるとは思っていなかったようだ。自分の不始末を反省するどころか、逆恨みした。
人一倍正義感の強い妻のかおりは、Oを告発した中心グループに参画していた。Oが懲戒処分され、他の保護者から感謝されはしたが後味の悪い幕切れを後悔していた。
妻の悪い予感は的中した。幾度となく、いやがらせがあった。おそらくOの仕業だろうと思われたが、確たる証拠もつかめないまま日々を過ごした。
そんなある日の午後、突然、Oが自宅にやってきた。娘も私も不在であり、妻が勤めを休んでいる時間帯をOは熟知していたのだ。
宅配便を装い、応対に出た妻に刃物を突き付け、Oは無理やり押し入ってきた。
「騒ぐと殺す」…ドスの効いたOの声が飛んだ。
施設で職員をしていた頃のOとは別人と思えるほどやさぐれた風貌、きついアルコール臭がしていた。妻は恐怖に凍りつき、青ざめた。
「な、なにをする気ですか」上ずってはいたが、なるべく相手を刺激しないように妻は尋ねた。
しかし男の太い腕が妻の首に巻きついたまま、背後から抱きすくめられる窮屈な姿勢が緩むことはなかった。
「うるせー。黙ってろ」Oはそう言うと、玄関をロックした。
リビングのソファーに投げ出され、かおりの体が跳ねた。たっぷりとした乳房が揺れる。
40歳を超えたばかりのかおりの肉体は、程よく脂肪がついている。若いとは言えないが、童顔なせいか実年齢よりも若く見られる。
Oは刃物の切先をちらつかせて、服を脱ぐように命じた。下着姿になって恥ずかしそうに俯くかおりに続けざまに言った。
「全部だよ!マッパになれっつてんのがわかんねぇのか!」容赦なく平手が飛んだ。
赤く腫れた頬。目には涙が滲んでいた。大きなカップのブラをとり、ショーツも自ら脱いだ。
Oの目に生まれたままの姿を晒して…
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