隣人(2・悪魔との出逢い1)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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隣人(2・悪魔との出逢い1)

15-06-14 10:15

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「隣人(あらすじ)」へ

ゆっくりとした平穏な1日が過ぎ去り早苗は体も心もリフレッシュし、翌日から再び仕事へと情熱的に邁進していった、マンションに引越してから数ヶ月が経ちマンションの人達とも顔見知りに成り中には冗談も言い合える人達も数人出来た

只少し気に成ったのは隣り住む隣人が誰であるのか全く解らなかった仲の良い住人に尋ねても若い男の人みたいとしか知る事した出来なかった、そんなある日の事早苗は企画会議が長引き帰宅が深夜に成った、マンション住人専用駐車場に国産軽自動車を停めマンションへと足早に向かいロビーで暗証番号を押しエレベーターが降りるのを待っていた時もう1人の人物がマンションロビーに入って来た、足音で直ぐに男性だと判った男性は早苗と同じ様に暗証番号を押した、エレベーターが!
り扉が開いた早苗は先に中に入り男性も後から入った、早苗は最上階のボタンを押すと男性は早苗の顔少し覗く様に見て声を掛けて来た

「あの、もしかして隣りに引越された方ですか?」男性の言葉に早苗は顔上げ男性の顔を見た

「えっ、はい、あっ、もしかして隣りの方ですか?」早苗の言葉に男性は頷いた、早苗は慌てて挨拶をした

「こんな時間にすいません、隣り越して来た早川です」早苗は頭下げた、男性は頭を掻きながら応えた

「此方こそ初めまして、村井、村井隆弘と言います」村井は早苗に改めて頭を下げた、少しの沈黙の後早苗が声掛けた

「いつもこんなに遅いんですか?」村井は少し考え

「ええ、遅いと言うのか、余り帰れないんです」村井はボソッと喋った

「帰れないんですか?」

「ええ、仕事が地方出張が多くて此処に帰るのも約1ヶ月振りですかね」村井は少し眠そうに応えた

「大変ですね」早苗は言うと村井は頷き2人は沈黙した、エレベーターは最上階に着き2人は並んで歩きお互いの部屋へと入った

「其れでは、お休みなさい」早苗は頭を下げ、村井も軽く頭を下げ中に入った、早苗は直ぐに化粧を落としシャワーを浴び直ぐにベッドへと潜り込んだ、翌朝怠い体を起こし身支度を整え廊下へ出てエレベーターの方へと早歩きで行きボタンを押した、背後から声がした

「おはようございます!」元気の良い声に早苗は振り返った、其処には無精髭を生やした村井隆弘の姿があった、村井は昨夜と違い笑顔であった

「おはようございます、早いんですね?」

「ええ、でも早川さんも早いんですね」

「はい、早朝会議があるものですから、でも村井さんは会社ですか?」

「いえいえ、今日会社休みなんですが、腹が空いて目が覚めたんですが冷蔵庫に食料が何も無くて、コンビニに買い出しですよ!」村井は笑って答えた、2人はエレベーターに乗り下降するエレベーターの中でお互い言葉を交わす事無くエレベーターから降りた、早苗は駐車場へ向かい、村井はコンビニの方へと歩いて行った、駐車場に向かう早苗の姿を村井隆弘は怪しく視ていた

つづき「隣人(2・悪魔との出逢い2)」へ


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