堕ちた天使 23_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

ホームページ 戻る 

堕ちた天使 23

15-06-14 10:15

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「堕ちた天使 1」へ

その部屋はあらゆる所が普通ではなかった。
天井から壁からド派手なピンク一色に染まっている。

同系色のシルクのシーツに包まれたダブルベッドがドンと一つ置かれているだけで、殆ど埋め尽くされてしまう程狭い部屋。
ベッドに向けられたスポットライトが天井のあちらこちらにぶら下がっている。
よく見渡すとそこには扉らしきものもなかった。
だが何よりその空間を異様にしていたのは一つの壁が全面透明なガラス張りであったことだった。
そこから見える風景、それは誰が見ても人通りの多い繁華街そのものであった。
そう、この空間は部屋というものではなく、ショウウィンドウの中のようだった。
何を売っている店なのかはわからない。
だが久美子はそんなベッドの上から流れ行く人混みをぼうーっと眺めていた。
そして赤いシーツの上にはもう一人、セーラー服を着た少女が。
その少女は何故かバタフライマスクで顔を半分以上隠していたが、明らかに真由であった。
「さあ、愛し合いましょう」
そう言って久美子に圧し掛かるように迫ってきたバタフライ少女は柔らかいキスをすると、あっという間に久美子の着ている洋服を脱がし始めた。
「んん~」
(真由ったら、そんな積極的に。皆に見られるじゃない)
久美子は通り行く人々を気にしながらも満更ではない気持ちだった。
まるでそれが当たり前のように、ごく自然に受け入れている自分が意外だった。
道行く外の人達も別段久美子達の行為を気にする様子もなく足早に通り過ぎていく。
中には足早に歩きながらこちらの様子を見る人もいるが、驚く様子もなく、況してや足を止める人など殆どいない。
外の様子が気になっているうちに少女はいつの間にか久美子を全裸にした挙句、人前に曝された乳首に吸い付いていた。
「あああ~ん」
甘美な痺れが襲い久美子の子宮が疼いてくる。
「恥ずかしいわ、真由。人前でこんな姿を曝すなんて」
「フフフ、嘘ばっかり。本当は望んでるくせに。大勢の人に見られて興奮してるんでしょ」
マスクの下から覗かせる鋭い眼光から、獲物を捕らえた時のようないやらしさが見えた。
(ダメよ、こんな・・・でも彼女の言うように何故かすごく感じちゃう)
「ああん、ああ~、真由、気持ちいい、あああ~、いやっ、ああ~ん」
久美子は人が行き交うすぐ側で、少女に両足を高く持ち上げられた恥ずかしい恰好のまま、濡れ濡れになった丸見えのオマンコをクンニされた。
(ああ、恥ずかしいのにどんどん嵌っていっちゃう。気持ち良すぎるううう。こんなの夢よ。そうに決まってるわ)
少女の自在に動き回るいやらしい舌に翻弄されながらも、外の視線が気になってチラチラ見ていると、中に知った顔がいることに気付いた。
(あっ、お隣の奥さん、夫の後輩に人も、えっ!お義母様?これはちっ違うんですう)
「ああああ~、あああああ~、いい、気持ちいいいい~」
絶頂が迫ってきた時、ふとガラス越しに間近で自分をじっと覗き込んでいる人影を感じた。
ゆっくりと体を捻りその影の方に目をやると、思わずギョッとなり体をビクつかせてしまった。
何と1枚のガラスを隔て食い入るようにこちらの様子を見て立っていたのは真由ではないか。
「えっ?真由」
(どういうこと?)
久美子はすぐさま手を伸ばして自分の股間に張り付いているバタフライマスクを剥ぎ取った。
(嘘!?)
「急に何?もう少しでイキそうなんでしょ。途中で止めたら体に毒よ」
久美子は自分の目を疑った。
今の今まで確かにその少女は真由だった。
だが今、自分のオマンコに吸い付いて久美子にも見えるようにその舌を激しく上下させているのは、娘の扶美ではないか。
「いやああああ~」
久美子が悲鳴を上げたのとほぼ同時に、扶美の指が久美子の蜜壺にスルリと入り込んできた。
「もっと気持ち良くしてあげるからね」
そう言って扶美は指と舌で久美子を激しく責めた。
その気持ちの良いことといったら。
「あああ~、やめ・・て、ふ・・扶美、こんなこと、ああああ~、イケナイことよ」
久美子の気持ちを裏切るように体は快感で満たされていく。
もうイク寸前だった久美子に抵抗する力はなかった。
何故か流れに身を任せてしまうやけくそのような快感が最高に良かった。
そしてその瞬間は訪れた。
実の娘にイカされるという、神をも冒とくするような快楽は完全に久美子を飲み込み、自分でも何を叫んでいるのかわからなかった。
「イッイクう~、扶美ィィ~、お母さんイッちゃううう~、うわあああああ~」
久美子は体を波打たせ絶頂と共に背徳の快楽に雄叫びを上げていた。
「決めた。パパ、あのセーラー服の子が欲しい」
消えゆく意識の片隅で真由の嬉しそうな声が微かに聞こえていた・・・ふと気付くとそこは白いカーテンで囲まれた保健室のベッドだった。
久美子はあまりにもリアルな夢に心臓がドキドキしていた。
だが夢であったことに安堵した。
案の定、股間はぐっちょりとさらに濡れていた。
(私ったら何て夢を。それにしても、なんておぞましく恐ろしい夢だったのかしら・・・)
自分の娘に愛撫されイカされる、そんな愚かしい自分を嫌悪すると共に、娘と同じ年の真由と付き合っていることの罪深さも改めて痛感した。
(真由のお母様からしたら私がやっていることも同じことよね)
「失礼しますよ。如何ですか?随分うなされていた様子でしたが」
カーテンが開き保健の先生の優しい笑顔が現れた。
その後ろをスーっと通り過ぎていく人影が見えた。
「あっ、今井さん、もう良くなった?」
「はい、いろいろと有意義に休めました。ありがとうございます」
(あら、あの子?)
久美子は見覚えのある顔だがまだ頭が働かないのかすぐには思い出せなかった。
「あっ、私もすっかり落ち着きました。ありがとうございます。
いろいろとご迷惑をおかけしました」
そう言って久美子も保健室を出た。

つづき「堕ちた天使 24」へ


コメント
お名前:
気持ち:

コード:

お知らせ

なし

小説を検索