直子_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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直子

15-06-14 10:16

直子はまだ中学生だった。

周りの女子がエッチに興味を持ちはじめて、男子達も女子の身体に興味を持ちはじめ、付き合い出した人達は、子供っぽい付き合いから、大人の付き合いになっていく途中だった。

中3の直子にも彼ができた。キスのきっかけは彼の部屋でふとした瞬間だった。
それから、抱き合ってキスしてても、服の上から胸を触っても、素肌と素肌で触れ合うことも、触られることもまだなかった。

直子は自分が感じていることもわかっていなかったかも知れない。

そんなある日、兄貴が捨てた雑誌にアダルトコラムが掲載されていて、何気なく読んでみた直子は、自分のアソコが熱くなり、パンツが湿ってくることに気づいた。

『なにこれ?おしっこ?』
それから兄貴が雑誌を捨てる度に直子は拾ってコラムを読んだ。

毎回パンツが濡れてしまい気持ちが悪いほどだった。

でも誰にも言えず、直子は自分は病気かもと思いはじめていた。

不安になった直子は、おそらく自分の周りにいる大人の人で、身近な存在だった俺に、悩みを打ち明けて来たんだろう。

『先生って、女子のことわかる?』

「海老沢あたま悪いからわかんないだろぅけど、俺は大人だ。」

『ちょっと聞きたいことある。』

「なんだよ。早く言え。」

俺と直子は生徒と教師だが、新卒で来た俺と直子は副担任と部活顧問というだけで何ら特別な関係はなかった。

強いていえば、少しおとなびた直子が、俺の部屋に来ると、長い髪から漂う匂いや、発達しかけた身体に、直子の年齢を忘れることもあった。

放課後暇だと、俺の仕事の邪魔をしにくる直子が可愛かった。

つづき「直子2」へ


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