籠絡 ろうらく11_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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籠絡 ろうらく11

15-06-14 10:16

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「籠絡 ろうらく…」へ

凄味のある初老の男の言葉に「はい」と小さく答えて、かおりは立ち上がろうとした。
後ろ手に縛られていてバランスを崩しそうになるのを、その男が支える。
柔らかなかおりの肌に触れた男の手の感触が、ごつごつと節くれ立っていた。

『アオヤギ…さん?』
聞き覚えのある声とその名前とを何とか結び付けようと、かおりは頭の中の記憶をたどっている。
男は構わず、かおりの体の麻縄ともう一つの縄を括りつけた。縄は鴨居の下に設置された滑車へと続いている。

男がゆっくりとその縄を引いた。かおりの体が同時に引き上げられる。
かおりの重み加わり、体中を幾重にも巻いている縄の締め付けがさらに強まった。
「んんッ、、むうう…」
かおりのつま先が畳にようやく着くような高さに吊りあげられた。かおりの白い脚、ふくらはぎに力がこもる。
かおりの柔らかな陰毛の下をもぐるように、麻縄はこぶを一つ結ばれおり、敏感なクリトリスを捉えていた。
かおりの体が揺れる度に、こぶが、、残酷なほどの快感を伝えてくる。

そんなかおりの秘所が丸見えになるように、男はかおりの片足を上げさせ、膝をくの字に曲げた状態でまた縄を施した。
「い、いやぁ、、、ああ、、」男が食い入るように、自分の大事なところを覗いていると思うと、たまらなかった。
『そこはOにいたずらされて、醜く変形させられた…』
自慰にふけって、その肥大したクリトリスの変化を楽しんだことを男に見透かされそうで、かおりは言い訳がましく心の中でそう叫んだ。

「乳首はまだ、かわいらしいままか…」
男は腰を伸ばし、かおりの胸に視線を移したようだ。人並みに熟れた乳首を男がわざざわ「かわいい」と言った理由をかおりは知らない。
男の指がかおりの乳リンをなぞり、ぷつぷつと小さな隆起が現れるのを促す。くすぐったいような、もどかしさを感じた。
そのまま終わるのかと思った時、突然、激しい刺激が痛みとなってかおりを襲った。

「あひっ、あひぃ…い、た、、い」
男のゴツゴツした指に挟まれた乳首が思い切り捻られたのだ。やや力を弱めて、グリグリ、コリコリが続く。
「ああ、、あぁ、、、いい、、いいです、、気持ちいい、、」男の問いかけに、かおりは即座に答え、首をうなだれた。
「すけべぇな女だな。こんなふうにされて悦ぶのは、お前が変態だからだっ」言葉で苛められても、うんうんとかぶりをふるかおり。
「あっ、あああああああ!」男に乳首を吸われて悶絶した。初老の男が口髭を生やしていることが感覚でわかる。
『だれ?誰なの?…アオヤギ……」気を失いそうになりながら、かおりは再び、その男の正体をさぐっている。

男の口から解放された乳首はツンと上を向いて屹立していた。
男は毛糸のような太さの紐をその乳首の根本からクリクリクリと隙間なく巻き付けていく。
無限のループ…。
『!!』かおりの記憶がついにアオヤギにたどり着いた。

つづき「籠絡 ろうらく 12」へ


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