堕ちた天使 22_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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堕ちた天使 22

15-06-14 10:16

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「堕ちた天使 1」へ

久美子はビクビクしながら扶美の教室に向かった。
ストッキングを穿いているとはいえ、
ノーパンでいることは思った以上に恥ずかしかった。

途中、廊下で書類を抱えた少し年配の男性教師とすれ違った。
それだけで体は硬直し身構えてしまう。
(どうしよう。こんな状態で・・・授業参観なんて絶対無理)
このまま帰ってしまおうかと悩んでいると自分を呼ぶ声が聞こえた。
「吉沢さん、こっちよ、こっち。授業もう始まってるわよ。」
真由の母親、西尾郁恵だった。
郁恵はわざわざ教室の前の廊下に出て、
姿の見えない久美子を待っていてくれたのだった。
久美子は恥ずかしさと気まずさで、もじもじしながらも、
郁恵の声に帰るわけにもいかなくなってしまった。
「何処にいらしてたの?まさか吉沢さんまで迷子になってた?」
「いえ、少々気分が悪くなって外の風にあたってたもので」
「あら~、大丈夫?」
久美子は適当に誤魔化してその場を繕った。
二人はさりげなく教室の片隅に紛れ込んだ。
娘の扶美は両肘をついてボーっとした表情で先生の授業を聞いている。
それに比べ真由は先程の屋上での出来事が嘘のように、
真剣な顔つきでノートをとっていた。
どこから見ても真面目な女子高生の顔だった。
久美子は暫しこの美少女の様子に見惚れてしまっていた。
「うちの子もこの時間遅刻してきたの。家に帰ったらこってり絞らなきゃ」
郁恵が久美子だけに聞こえるように耳元で囁いた。
(すみません。全部私が悪いんです)
久美子は心の中で謝りながら、ただ黙って頷くしかなかった。
そんな時ふと前を見ると、こっそりと後ろを振り向いている真由と目が合った。
真由が微かに笑ったような気がした。
そして今までノートをとっていたシャ-ペンを置き、スカ-トのポケットに
手を突っ込んだ。
「ゴホッ、ゴホッ、ん゛んっ」
先生の話に割り込むように真由が咳き込んだ。
「ゴホッ、ゴホン」
一気に皆の注目が真由に集まる程さらに大きく咳き込む。
「大丈夫か?西尾」
先生もチョ-クを止め、彼女の方を振り返った。
(!!・・・・)
久美子は心臓が止まるのではないかと思うほどギョッとした。
咳き込む真由の口元に当てられた手には、見覚えのあるピンク色の生地が。
小さく折り畳まれているが、それは先程まで久美子が穿いていたピンクのパンティではないか。
(何をするの。やめて、真由!)
変な汗が一気に背中から噴き出すのを感じた。
と同時に、恥ずかしさでかあ-っと体が熱くなる。
否応なしに下半身の物足りなさを感じずにはいられなかった。
久美子は真由を通して皆の視線がパンティを穿いていない
自分の下半身に注がれているような錯覚に陥った。
もうそれからは歯止めが利かなくなってしまった。
その後すぐパンティはポケットにしまわれ、誰も気付いていない様子だったが、
久美子の意識はス-ス-する下半身に集中し続けた。
いくら淑女ぶっていても、脂ぎった男性教師や犯りたい盛りの若い男子生徒の視線が常に気になり、
そんな獣に囲まれながら下半身、いや卑猥なおまんこを曝け出している淫らな女に自分が思えてしまう。
それは久美子に先程知ったばかりの屋外SEXでの異常な興奮を彷彿させた。
顔は紅潮し、息が苦しくなり鼻息が荒くなった。
もう既にストッキングの薄い生地では吸収しきれないほど女陰は濡れていた。
股間の気持ち悪さにもじもじ足をくねらせながらも、
人前だというのにこれ程濡らしてしまっている己の下劣さに余計に興奮している久美子がいた。
(ああ、ダメよ。こんなところ扶美に見られたら・・・)
久美子は娘の前だけはと、必死で湧きおこる欲望に耐えていた。
頭がクラクラした。
立っているのも辛くなる。
このままでは想像だけでイってしまいそうなほどだ。
「吉沢さん、大丈夫?何だかお顔が赤いけど」
郁恵が心配そうに声をかけてくれた。
久美子にとっては救いの神だった。
「えっええ、少し・・・何処か横になってきます」
「じゃあ、保健室で休ませてもらいましょう。付いていってあげるから」
「本当にすみません・・・」
久美子は郁恵に連れられて保健室で暫く横になることにした。
「あらあら、今度はご父兄の方ですか。ええ、どうぞどうぞ。
先程一人の生徒が来てベッドで横になってますが、
隣が空いてるので落ち着くまで横になっててください」
50くらいの保健の先生が優しく久美子を介抱してくれた。
「それじゃあ、私はこれで。ゆっくり休んでくださいね。
私が扶美ちゃんのことも見ておきますから」
そう言って郁恵は教室に戻っていった。
環境も変わりアルコ-ルの独特な匂いが久美子を落ち着かせる。
ベッドに横になり頭をリセットする意味で目を閉じると、
激しかったSEXのせいか、急に眠気が襲ってきて久美子はいつの間にか深い眠りにつくのだった。

つづき「堕ちた天使 23」へ


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