籠絡 ろうらく4_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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籠絡 ろうらく4

15-06-14 10:16

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「籠絡 ろうらく…」へ

夫以外の、しかも憎むべきOという男に肉体を奪われてしまった。かおりは激しく後悔していた。
「あんな男の精子を受け入れてしまうなんて…」嫌悪感と背徳感といいようもない不安感。
ただそれとは別にかおりの体には大きな男根の感覚がはっきりと残っていた。
まるで杭を打ち込まれているみたい…。そんな違和感がいつまでも続くような気がしていた。

男が帰った後、普段と変わらない生活をしようと努め、明るくふるまって3日目のこと。
Oは堂々と電話をかけてきた。
「久しぶりだったんだろ…すごいよがり方だったぜ…」Oは電話口で一方的にいやらしい言葉を並べたてた。
「いえ、、違います…困ります…」かおりは消え入りそうな声で、家族に悟られないように応対をした。
途中で切れば執拗に電話をかけてくる気がして、最後まで聞いた。
「明日、行くから…待ってろよ」
「わかりました」と少し大きな声で答えたのも、家族が不審に思わないようにという気持ちからだった。

昼下がりにOはやってきた。
薄化粧をしたかおりが出迎える。女心は不思議なものだ。いつもようなラフな格好ではなく、白いブラウスにタイトスカートを穿いている。
「こんなこと、もう終わりにして欲しい」と男にきっぱりと言う覚悟でいた。
Oは大きめの旅行かばんを下げていた。
「一緒にどこかに連れていくつもりなのかしら…」疑念を抱きながら男をダイニングへ案内した。

Oをテーブルに着かせて、お茶を入れるかおり。かおりはOに銀行の封筒を差し出した。50万入っている。
「これきりにして下さい」毅然とした態度でかおりは言った。Oは封筒の中身を覗き、ニヤリとして言った。
「くれるってんなら、もらってやるがよ」
「え!?」かおりの表情が険しくなった。

「やめて!!」
Oはかおりの胸元に手をかけ、勢いよくブラウスの前を開いた。バラバラと音を立ててボタンが飛んだ。
「ひ、ひどい、、」ビリビリに服を破かれ、可愛らしいピンクの花模様のブラジャーが剥き出しになる。
男ともみ合いになり、挙句に床に転がされるかおり。また、何度か平手で頬を打たれた。

「やめてよぉ…」かおりの泣き声に男の力が緩んだ。捉えた獲物をじっくり味わう猛獣のように、Oはかおりを嬲りはじめた。
「お前は俺の奴隷なんだよ」吐き捨てるように言うが早いか、Oはかおりのブラジャーをたくし上げ、豊かな2つの膨らみを鷲掴みにした。
「いっ!…あぁ…ああ…あぁ…」容赦なく乳首が捻られる。疼痛がジンジンと広がった。みるみる乳首が硬くしこり立つ。
さらにOはタイトスカートからすっきりと伸びているかおりの両脚を拡げ、股の間の部分からパンストを乱暴に破った。
ビビィッとナイロンの裂ける音。
かおりは恐怖と裏腹に存在する被虐的な悦びを感じ始めていた。

「やっぱりな。ぐっしょりだぜ」
薄いパンストの下のショーツにくっきりと沁みができている様をOは下衆な言い方で表した。
「本当はこんなふうに乱暴にされたかったんだろ」
かおりは首を振ってその言葉を否定したが、本当はそうなのかもしれないと思った。
激しいセックスで、今までに感じたことのないオルガズムを味わった。後ろから突き立てられ、尻を叩かれると痛みよりも快感を感じる。
「気持ちいいです」と言わされる。「どこがだ!」と問われ、しまいにははしたない言葉を口走ってしまう自分がいた。

「おま○こ、気持ちいい」一度叫んでしまうと、かおりの理性のリミッターが外れた。
Oの言葉を復唱していただけなのに、いつの間にか応答してしまっている。「どうして欲しい」と言われ「して下さい…嵌めて下さい」と答えた。
「かおりの…いやらしい…マ○コ……チ○ポを入れて」と途切れながら訴えていた。

 自分の発する言葉に酔い、何度も絶頂を迎え、体を震わせてわなないた。

ぐったりとしているかおりの横で、Oは持ってきた旅行かばんを開けた。

つづき「籠絡 ろうらく 5」へ


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